02 和菓子づくりで教室がざわついた!?──自由研究と学びの再起動
「和菓子プロジェクト第2回の舞台裏」から、授業づくりのヒントを振り返ります。また,本編とあわせて読むと、子どもたちの学びの変化がより鮮明に見えてきます。
なお,この記事の一番最後に実際に使った資料を参考として載せています。
1.単発のゲストから伴走者へ──和菓子職人との出会い
第2回では、和菓子職人の方をゲストティーチャー(以下、GT)として招き、団子作り体験を行った。「みんなの好きな和菓子」という題で、視覚的にもわかりやすいプレゼンも披露してくださった。
総合的な学習の時間において、GTの存在はとても重要である。しかし、教師のねらいとずれる場合もあるため、事前の打合せや依頼の仕方は大切になる。ときには「こういう話をぜひ子どもたちに伝えてください」と具体的にお願いする必要もある。
今回の職人さんは、単発のGTにとどまらず、単元全体を協働して進めてくださるプロジェクトアドバイザー(以下、PA)的な役割を果たしてくださった。これは本当にありがたいことだった。

実はこの方は、担任していた児童の保護者であり、さらに私の中学校時代の先輩でもあった(当時の面識はなかったが)。和菓子職人としての技だけでなく、Macに精通し、IT活用にも長け、商工会議所でも活躍されていた方である。
子どもたちへの接し方も素晴らしく、プロジェクト成功の大きな要因となった。後から伺ったところ、職人さんは「子どもの自由な発想や常識にとらわれないアイデア」を期待されていたという。伝統を重んじる世界だからこそ、意外性や新鮮さを求めていたのだ。
しかもPAとして、子どもたちの考えを決して否定せず、その発想をまず認めた上で、より良くするためのヒントを与えてくださった。こうした出会いは、私にとっても大きな幸運だった。
振り返りメモ: GTを単発の存在で終わらせず、PAのように継続して関わっていただけると、学びが一層深まることを実感した。
2.子どもたちの探究が“自分ごと”にならなかった理由
夏休みには「和菓子について調べてみよう」という課題を出し、自由研究に取り組ませた。テーマやまとめ方の指定はせず自由に任せたところ、実に多彩な成果が集まり、後の学習に活かせる資料が豊富に揃った。
しかしこの時期、教室にはどこか「違和感」が漂っていた。原因は、課題が子どもたちの“自分ごと”になっていなかったことにある。
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【完結】「なるほど総合的な学習!和菓子プロジェクトの舞台裏」を有料マガジンとして公開します。 本編「和菓子プロジェクト〜小学生が社会とつな…
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