あの頃みたいに笑って、つい飲みすぎた夜 【ふエ#34】/ ふりかえりエッセイ 34
昨日のnoteはすぐに出せるように下書きしていたのだが、ある事情で公開が昼過ぎになってしまった。
久しぶりに、しっかり二日酔いだった。
40年ぶりに交差した時間
大学時代のコースだけの集まりがあった。
いわゆる同窓会だが、こうして顔をそろえるのは本当に久しぶりだった。
3年ほど前に学部全体での集まりがあったが、そのときは出席できず、その前となると10年ほど前になる。
何人かとはそのときに会っていたが、それでも間がずいぶん空いていた。
コースのメンバーは全部で22人。
そのうち17人が集まったのだから、なかなかの参加率である。
中には卒業以来、実に40年ぶりという再会もあった。
学生時代の話や近況、これまでの歩みをそれぞれから聞きながら、当たり前のことだが「みんないろいろあったんだな」としみじみ感じていた。
再会へとつながった2ヶ月
きっかけは2ヶ月ほど前、1人の友人から届いた手紙だった。
コースの中の1人が集まりを企画しているという知らせである。
さらに、Facebookでつながっている別の友人からも同じような連絡が届いた。
そこから企画している友人と連絡を取り、すでに立ち上がっていたLINEグループに加わった。
やり取りが増えるにつれて、再会の日がぐっと近づいてくるようで、楽しみが一気にふくらんでいった。
日程は3月20日の18時。
県外ではあったが、昼過ぎに出発すれば十分に間に合う。
途中まで車で向かい、そこから電車に乗り換え、会場近くのホテルにチェックインした。
少し時間があったので街をぶらぶら歩き、そのまま会場へ向かったときには、すでに心の中で再会が始まっていた。

変わらないものと、変わったもの
店に入ると、懐かしい顔ぶれが並んでいた。
一瞬「誰だったか」と思うのだが、不思議とすぐに記憶がつながる。
見た目は年齢相応に変わっているのに、話し方や仕草はあの頃のままだった。
おそらくみんな同じ感覚だったのだろう。
乾杯の後は、テーブルごとに会話が弾んだ。
学生時代の思い出や仕事の話、趣味の話まで話題は尽きない。
私が
「昔、アルバイトでキャディーをしていたゴルフ場があったよな。あそこでプレーするのが夢やねん」
と話すと、
「わし、プレーしたことあるで。木の中にスズメバチの巣があって、ボール打ち込んで刺されて病院運ばれた」
という返事が返ってきて、一同驚いた。
そこからゴルフ好きが集まり、ゴルフ用のLINEグループまでできることになったのだから、再会の力は面白い。
途中で1人ずつ1分ほどのスピーチがあった。
それぞれの現在やこれまでの経緯が語られ、話を聞きながら、この40年のあいだにそれぞれが歩んできた時間の重さや、そこにあったであろう出来事に思いを巡らせていた。
きっと言葉にされていない部分にも、それぞれの人生が詰まっているのだろうと、深く考えさせられた。
私は、大学卒業後に教職を続ける途中で地元大学院へ進み、そこで「総合的な学習の時間」と出会い、そのことが新しいキャリアの始まりとなり、その実践に取り組んできたことを話した。
また、10年間応募し続けてようやく当選した東京マラソンを完走したことも伝えると、思いがけず拍手をもらい、少し照れくさい気持ちになった。
このnoteについては、名刺とお土産にアドレスを添える程度にとどめ、控えめに紹介した。
今回の企画者は、
「同期の中には病床に伏せっている人もいる。会えるときに会っておきたいと思った」
と話していた。
その言葉を聞きながら、こうして顔を合わせて笑い合える時間そのものが、当たり前ではないのだと改めて感じていた。

それぞれの40年と、夜の続き
その後はスナックでの2次会へと移動した。
仕事などで抜けた人を除けば、ほとんどが参加した。
その店のママは、なんと同期の1人である。
10年ほど前に名刺をもらって「いつか行こう」と思っていたが、その後コロナ禍となり、ようやく実現した形だ。
当人も当時は相当大変だったと語っていた。
教職に就いた者が多い中で、異色の経歴の話も印象的だった。
ある友人は一般企業に就職した後、独立に失敗して自己破産を経験し、その後タクシー運転手として働きながら立て直し、ついにクレジットカードを作れるまで回復したという。
その話に、全員が驚きつつも、どこかで拍手を送りたくなるような空気があった。
さらに、私が小学校教師を目指すきっかけとなったドラマ『熱中時代』の主人公にそっくりな友人とも再会した。
大学に入った当時、「北野広大先生がいる」と思ったほどの人物である。
その彼と一緒に「カリフォルニア・コネクション」を歌いながら、こんなふうにまた一緒に笑えることが、なんとも言えずうれしかった。
楽しさの余韻と、少しの反省
楽しすぎて、つい飲み過ぎてしまった。
ふらつきながらホテルに戻り、そのまま倒れ込むように眠った。
翌朝は久しぶりの二日酔いで、なかなかつらい目覚めとなった。
頭は重く、ズキズキとした痛みが残り、胃もむかむかして食欲がまったくわかない。
結局、近くの薬局で胃薬を買って飲むことになり、朝も昼もほとんど食べられないまま、なんとか体を動かして帰路についた。
あれだけ楽しかった時間のあとだけに、その反動のしんどさもなかなかのものだった。
それでも、あの時間は確かに心の中に残っている。
40年という時間を一気に飛び越え、また新しいつながりが生まれた夜だった。
実は、来年もまた集まろうという話がすでに決まっている。
さらに、ゴルフ好きのメンバーとは一緒に行こうという話にもなっていて、楽しみがもういくつも先にできている。
次はゴルフの集まりになるのか、それともまた別の形になるのかはわからないが、「会えるときに会う」というシンプルなことの大切さを、これからは少し意識して過ごしていきたいと思う。
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