『伊勢神宮』を図解で学ぶ!
愛子様が昨日、伊勢神宮で行われている式年遷宮の行事「御木曳(おきひき)」に参加されました。
切り出して、運ばれてきた(おそらく)ヒノキを引っ張る儀式です。
前回の式年遷宮は見ることはかないませんでしたが、今回はどこかで見に行きたいと考えております。
というのも、私の祖父母が出会ったのは伊勢だから。祖父が宇治山田商に赴任しなければ、私はどこか別の家に生まれていたはず。
伊勢には小学生の頃、親戚総出で旅行したことはあったのですが、それ以来ぱったり。
コロナが微妙に明けていない3年前の4月、名古屋仕事のついでに、伊勢にも行ってまいりました。

ところで、天照大神が祀られている伊勢神宮ですが、なぜ伊勢なのでしょうか?
今回は、そのあたりのこともたっぷり含め、伊勢神宮について図解で学びたいと思います。
伊勢神宮と出雲大社 「日本」と「天皇」の誕生 (講談社学術文庫 2602)
新谷 尚紀 (著)
図説 伊勢神宮 (ふくろうの本/日本の歴史)
松平 乘昌 (著)
知識ゼロからの伊勢神宮入門
茂木 貞純 (著)
伊勢神宮の暗号 (講談社+アルファ文庫 G 211-6)
関 裕二 (著)
元伊勢・倭姫命を訪ねて: 伊勢神宮に天照大神を祀った皇女の物語
川村一代 (著), 櫻井治男 (著)

伊勢神宮の正式名称は「神宮」
江戸時代の「お伊勢参り」でも知られる伊勢神宮ですが、正式名称は「神宮」。全国8万社ある神社は、それぞれ格付けされておりますが、その格付けとは別格の地位となっております。
内宮には天照大神が祀られております。

天照大神はかつて奈良にいた
第10代崇神天皇の頃、疫病が流行り、世が乱れ、その原因は宮中にある鏡(天照大神)の力が強すぎるからではないかと考えられました。
天皇家(天つ神)の祖神と、実質的に滅ぼした国つ神の祖神である倭大国魂神(≒大国主神と考えられる)を、同時に祀っていたことがよくないともされました。
そのため、天照大神をどこか別のところで祀ろうということになりました。

豊鍬入姫命は55年かかって安住地を探した
最初にその任務(御杖代)を命ぜられたのは。崇神天皇の皇女だった豊鍬入姫命(とよすきいりひめのみこと)。
現在の府県で示すと、
「奈良→京都→奈良→和歌山→岡山→奈良」
と巡っております。1か所に30年以上いたこともあり、あちらこちらを転々としたという表現は合わないと思いますが、それでも50年以上かけて、まだ安住地を決められないのは、よほどのことがあったのでしょう。


倭姫命に任務は移った
豊鍬入姫命の生年はわかっておりませんが、仮に10代後半からはじめたとしても、70歳近くまで、その任務に携わったことになる。当時としては異例の高齢だったと思います。
そこでその任務を任されたのが、第11代垂仁天皇の皇女だった倭姫命です。

一人旅ではなく、最強チームが随行していた
倭姫命は一人であちこちを探し回ったのではなく、五大夫と呼ばれる警備、祭祀、食糧手配、ルート案内、地元交渉などのチームが随行していました。天照大神を常に祀った状態にしなくてはならないので、「祭祀」の担当もいます。
また、地元との交渉役がいるのも、なんだかプロ組織を感じます。

倭姫命は40年かかって伊勢にたどり着いた
倭姫命がめぐった地を、現在の府県で表すと、
「奈良→三重→滋賀→岐阜→愛知→三重」
ときて、天照大神から「常世の波が重ね寄せる国、美しく豊かなうまし国、伊勢に居たい」という御託宣があり、伊勢の五十鈴川のほとりで「ここに鎮まり定めよう」と再び御託宣があり、現在の地に決まったのでした。
ここまで40年間、豊鍬入姫命から考えると、実に90年もかかって、ようやく伊勢の地に決まった。いったいどのような苦労があったのか、今では想像もできません。


内宮と外宮
内宮に祀られているのが天照大神。内宮から少し離れた外宮に祀られているのが、天照大神の食事を司る豊受大神です。私は、3年前に外宮だけ参拝いたしました。


また、大きな神社などと同じように、内宮と外宮だけではなく、その周辺に小さな別宮などがたくさんあります。内宮に81社、外宮には44社あります。外宮でいくつかお参りしましたが、丘の上にあったりして、結構大変だった記憶があります。
実際に参拝する際の作法がありますので、ご注意ください(イラストが微妙に逆のような⋯⋯)。

式年遷宮は建て替えだけではない
20年に一度の式年遷宮も、すっかり有名になったように感じます。一時はヒノキが足りないという噂もありましたが、しっかり確保されているようです。
何しろ1300年間も続いている重要な儀式。建物を常に新しい状態でお祀りする。「常若(とこわか)」の精神を表しています。
そして常若の精神は建物だけではない。1600点以上あるとされる「神宝」も、すべて20年ごとに作り直されるそうです。建物の大工業と同様、宝物を作成する技術も千年以上にわたって紡がれているのです。


伊勢神宮は2000年のタイムカプセル
2000年の歴史を感じる地でありながら、常に最新のものがそこにあるということは、2000年前の人々と同じ気持ちを感じることができるということ。
世の中はどんどん変わっていくものですが、そこに行くだけで、タイムカプセルのような体験ができるという意味で、伊勢という地は不思議な場所なのであります。


伊勢神宮と出雲大社 「日本」と「天皇」の誕生 (講談社学術文庫 2602)
新谷 尚紀 (著)
図説 伊勢神宮 (ふくろうの本/日本の歴史)
松平 乘昌 (著)
知識ゼロからの伊勢神宮入門
茂木 貞純 (著)
伊勢神宮の暗号 (講談社+アルファ文庫 G 211-6)
関 裕二 (著)
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川村一代 (著), 櫻井治男 (著)
