重力探偵:少女#4 【重力制御シリーズ】
「人類は重力の制御に成功した。
それが何を解決したのか。
誰もよく分かっていない」
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神父の転落死から1ヶ月後。
母と娘は州外に引っ越すことになった。
母親は神父の経緯を語らなかった。
探偵も聞かなかった。
母親からしつこくお礼を言われた。
頭を掻くしかなかった。
少女は少し疲れていたが、明るいティーンエイジャーに戻っていた。
ここ半年のことは殆ど覚えていなかった。
引っ越し業者のトラックが出ていく。
母親が最後の握手を求めてきた。
軽くハグをしてきた。
初めてのハグだった。
母親が運転席に乗り込む。
少女とも握手を交わした。
楓が赤く染まる車道に向かい、車がゆっくりと動き出した。
少女はしばらく手を振っていた。
車が見えなくなった。
探偵がコートのポケットに手を入れた。
愛用のコーヒーカップの破片が入っていた。
完
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