Compton's Most Wanted(C.M.W)とは?ウェストコースト・ヒップホップの礎を築いた伝説のグループ

N.W.A.と共にコンプトンという街の名を世界に轟かせた、ウェストコースト・ヒップホップのパイオニア、Compton's Most Wanted(コンプトンズ・モスト・ウォンテッド)。
彼らのリアルなストリートの物語に、耳を傾けたことはありますか?
この記事では、ギャングスタ・ラップの黎明期を支え、後のアーティストに多大な影響を与えた伝説的グループ、Compton's Most Wanted(C.M.W.)の功績とその軌跡。
そして彼らの音楽を理解するためのおすすめ楽曲を徹底解説します。これを読めば、彼らがヒップホップ史においていかに重要な存在であるかがわかるはずです。
基本プロフィール

Compton's Most Wantedは、MC EihtとTha Chillを中心に結成された、カリフォルニア州コンプトン出身のギャングスタ・ラップグループです。
別名:C.M.W.
出身地:カリフォルニア州コンプトン
活動期間:1987年 – 現在
主要メンバー:MC Eiht, Tha Chill, DJ Mike T, DJ Slip, Boom Bam
旧メンバー:Ant Capone, The Unknown DJ
何がすごいのか?- 3つの側面

① コンプトン・ギャングスタラップの先駆者
1980年代後半、N.W.A.と並び、コンプトンという危険な街の日常をラップで描き出したパイオニアです。
彼らのデビューアルバム『It's a Compton Thang』(1990年)は、N.W.A.の『Straight Outta Compton』と並び、当時のウェストコースト・ヒップホップシーンを定義づける重要な作品とされています。
彼らはドラッグ、暴力、ギャングといったテーマを扱いながらも、どこか哀愁漂うスタイルで独自の地位を確立しました。
② MC Eihtの唯一無二のストーリーテリング
リーダーであるMC Eihtの、冷静かつ淡々と情景を描写するラップスタイルはグループの象徴です。彼のラップは、まるでドキュメンタリー映画のようにストリートの現実をリスナーに伝えました。
このスタイルは高く評価され、彼は俳優として映画『Menace II Society』(邦題:ポケットいっぱいの涙)に出演し、サウンドトラックに提供した楽曲もヒットするなど、グループの顔として絶大な影響力を持つに至りました。
③ Gファンクとは一線を画す独自のサウンド
プロデューサーのDJ SlipとThe Unknown DJが作り出すサウンドは、当時流行していたドクター・ドレーのGファンクとは異なります。
70年代のソウルやファンクのサンプリングを多用した、より埃っぽく、物憂げな雰囲気が特徴でした。 この独特のサウンドは、後の多くのアーティストにサンプリングされるなど、大きな影響を与えました。
Compton's Most Wantedの歩み(経歴・歴史)

🔸デビュー前: 幼少期
1980年代半ば、MC EihtとTha Chillはコンプトンのストリートでギャングとして活動する傍ら、ラップのデモテープを制作していました。
彼らは友人であったN.W.A.のMC Renの成功を目の当たりにし、本格的に音楽の道を志すようになります。
🔸キャリア初期:デビュー
1987年にグループを結成。1990年にデビューアルバム『It's a Compton Thang』をリリースし、シーンにその名を刻みました。
🔸スターダムへ: 名盤
1991年、映画『Boyz n the Hood』のサウンドトラックに提供した「Growin' Up in the Hood」がラップシングルチャートで1位を獲得。
同年リリースのセカンドアルバム『Straight Checkn 'Em』、そして1992年のサードアルバム『Music to Driveby』で人気を不動のものにします。
特に『Music to Driveby』に収録された「Hood Took Me Under」は、彼らの代表曲として知られるクラシックとなりました。この曲は後にゲーム『グランド・セフト・オート・サンアンドレアス』にも収録されています。
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🔸現在
1993年以降、MC Eihtがソロ活動に専念したためグループは活動を停止しますが、2000年代に入り何度か再結成を果たし、アルバムをリリースしています。
現在もメンバーは個々に活動を続けており、ウェストコーストの生ける伝説としてリスペクトされています。
Compton's Most Wantedを理解するための代表曲3選

🔸Hood Took Me Under
彼らの代表曲であり、ウェストコースト・ヒップホップの金字塔。物悲しいピアノのループの上で、フード(地元)の過酷な環境から逃れられない若者の心情をラップした不朽の名作です。
🔸Growin' Up in the Hood
グループの名を世に知らしめた出世作。ストリートで育つことのリアルを、飾らないリリックでストレートに表現しています。映画と共に大ヒットしました。
🔸Straight Checkn 'Em
セカンドアルバムのタイトルトラック。ファンキーなビートの上で、MC Eihtが自信に満ちたラップを繰り広げる、彼らのタフな姿勢が表れた一曲です。
C.M.W.の作品
IT'S A COMPTON THANG!
Music Driveby
Represent
Music to Gang Bang
最後に

Compton's Most Wantedは、単なるギャングスタ・ラップグループではなく、コンプトンという街の現実を音楽という形で後世に伝えたドキュメンタリスト集団と言えるでしょう。
彼らが築き上げたスタイルとリアルな言葉は、今もなお色褪せることなく、ヒップホップというカルチャーの重要な一部として輝き続けています。
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