①はじめまして。
こんにちは、燈ユウです。
HSPで、内向型で、うまく人と同じ速度で生きられなかった僕は、一度、働けなくなりました。
朝起きても、体が動かない。
スマホを見るだけで疲れる。
誰かから連絡が来るだけで、胸の奥がきゅっと縮む。
そんな日が続いて、僕は休職しました。
当時の僕は、「人生が終わった」「もう元の場所には戻れないかもしれない」と思っていました。
仕事を頑張ることも、人に合わせることも、笑って平気なふりをすることも、全部できなくなっていたからです。
でも、何もできない日々の中で、ひとつだけ残っていたものがありました。
文章を書くことでした。
誰かに見せるためではなく、立派な作品を書くためでもなく、ただ、今日の自分を置いておくために書いていました。
眠れなかった夜のこと。
外に出られなかった日のこと。
ひとりで飲んだコーヒーの温度。
夕方の光が部屋に差し込んで、少しだけ息がしやすくなった瞬間。
そういう、小さな出来事を言葉にしているうちに、僕は少しずつ、自分の人生に戻っていきました。
文章は、僕にとって「表現」よりも先に、「回復」でした。
そして気づけば、その文章を読んでくれる人が少しずつ増えていきました。
「わかります」
「自分だけじゃないと思えました」
「少し楽になりました」
そんな言葉をもらうたびに、僕は思いました。
自分が壊れたと思っていた時間も、誰かの夜を少し照らす言葉になるのかもしれない、と。
今の僕は、エッセイを書きながら、小さく暮らしています。
大きく成功したいわけではありません。
誰かと競争したいわけでもありません。
ただ、自分に合わない場所で無理をし続けるのではなく、自分の感覚を見捨てずに、静かに生きていきたい。
そのために、文章を書いています。
この「書いて、小さく生きる教科書」では、僕が休職してから、文章を書き始め、少しずつ暮らしを立て直していった過程を、順番にまとめていきます。
特別な才能があったわけではありません。
最初から自信があったわけでもありません。
ただ、書くことで、自分を少しずつ取り戻していっただけです。
もし今、あなたもどこかで立ち止まっているなら。
人と同じように進めなくて、自分を責めているなら。
この場所が、少しだけ肩の力を抜ける場所になれば嬉しいです。
急がなくて大丈夫です。
大きく変わらなくても大丈夫です。
まずは、自分の中にある小さな言葉を、ひとつずつ拾っていく。
そこからでも、人生は静かに動き出します。
つづく▼
