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「入れなきゃ」と思うほど遠のく、1メートルの魔法を解くために

『大事な局面は心で決まる』

これは、強い人のためだけの言葉じゃない。
むしろ、手が少し震える人のためにある言葉だと、私は思っています。

夕暮れの最終ホール、静寂に響く鼓動

西日に照らされた18番グリーン。
長い一日を締めくくる、残り80センチのパット。

誰が見ても短い距離なのに、グリップを握る手が急にこわばる。
風は止み、同伴者の視線が背中に刺さるような気がする。

「これを入れれば、気持ちよく終われる」
「外したら、今日一日の頑張りが台無しになる」

そんな思いが頭をよぎった瞬間、肩が上がり、息が浅くなる。
さっきまで普通に打てていたはずなのに、急に体が自分のものじゃないように感じるんですよね。

15年教えている私だって、あります。
「これくらい入れたい」と思いすぎて、カップに届きもしないショートをしたことが何度もあります。

朝の練習グリーンでは、あんなにのんびり転がせていたパターが、
最終ホールになると急に「特別な一打」になってしまう。

風の音。
芝の匂い。
同伴者の足音。

いつもなら気にならないものまで、やけに大きく感じる。
あなたにも、そんな瞬間はありませんか。


短いパットほど、心がよく見えます

長いパットなら、「入らなくても仕方ない」と少し思える。
でも短い距離には、「入って当然」という空気がある。

その期待が、自分にも、まわりにも、静かにのしかかる。
だから短いパットは、距離よりも気持ちのほうが難しいのかもしれません。

入れたい気持ちが強くなるほど、体は逆に固くなる。
いつもの距離感まで、急にわからなくなってしまう。

でも私は、そのこわばりを悪いものだとは思わないんです。
手が動かなくなるのは、それだけその一打を大切に思っているから。

ゴルフをちゃんと好きだからこそ、震える。
私はそれって、少し愛おしいことだと思っています。

そんなとき、思い出したい言葉があります。


パターもドライバーも同じ一打

250ヤード飛ばした会心のドライバーも、
カップのふちで止まった10センチのパットも、
スコアカードに刻まれる数字は、同じ「1」です。

ドライバーで曲げた日は笑って話せるのに、
最後の短いパットを外した記憶だけ、静かに胸に残ることがある。

それはきっと、短いパットのほうが、自分の心の形まで映してしまうからです。
だからこそ、必要なのは気合いより、少しだけ心を整えることなのだと思います。


私が短いパットで大事にしているのは、たった二つです

ひとつは、打つ前に一度だけ、ゆっくり息を吐くこと。
吸うよりも、吐くほうを意識すると、肩や指の力が抜けやすくなります。

もうひとつは、「入れなきゃ」ではなく、
「この強さで真ん中を通す」と決めること。

結果ばかり見ていると、心は先に未来へ行ってしまいます。
でも、やることが一つになると、体は今に戻りやすい。


そして、少しでいいので練習もしてほしいです

練習グリーンでも、家のマットでも大丈夫。
1メートル前後の距離を、まっすぐ打つ練習をしてみてください。

慣れてきたら、ボールに線を引いて、
その線がなるべくぶれずに転がるかを見てみる。
それだけでも、フェースがまっすぐ当たっているかがわかりやすくなります。

最初から完璧を目指さなくて大丈夫です。
10球連続でも、5球でもいい。自分に無理のない目標で続けることのほうが、ずっと力になります。

大切なのは、難しいことを増やすことじゃなくて、
「自分はこうやって打てば大丈夫」という感覚を、
少しずつ体に覚えさせてあげること。


その積み重ねが、最終ホールの自分を助けてくれます

ゴルフは、思い通りにいかないことの連続です。
だからこそ、ときどき訪れる気持ちいい一打が、忘れられない。

私も次のラウンドで、また手が震えるかもしれません。
でも、それも含めてゴルフだと笑える自分でいたいと思っています。

西日が落ちて、グリーンの色が少し深く見える時間。
一度だけ息を吐いて、やさしく転がす。

カップに落ちる小さな音が、夕暮れの中に静かに響く。
ああ、またゴルフに来てよかったなと思えるのは、たぶんこういう瞬間です。

うまくいった日も、そうでない日も、また次に打ちたくなる。
ゴルフのいいところは、こんな小さな心の揺れまで、
ちゃんと楽しさに変えてくれるところだと思います。⛳


最後の問いかけ

あなたが今までで一番、手が震えた一打はどんな場面でしたか。
「いつもここで固まる」という悩みでも大丈夫です。
よければ、あなたの心に残っている一打を、
コメントでそっと教えてください。


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トモティー|大人から始める、やさしいゴルフ⛳️ 応援ありがとうございます😊