漢方の効能書きが意味不明と思う人へ|「何の薬かわからない」が少しスッキリする異病同治の話(#110)
「ちょっと何書いてんのかわかんない」
漢方薬の説明を見たお客様から、
こんな言葉をいただきました。

けっこう、あるあるな話なんです
これ、何の薬?
正直な感想だと思います。
例えば、ある漢方薬の説明書にはこんなことが
書いてあります。
・疲れやすい
・足腰が弱い
・冷えやすい
・夜間頻尿がある
・尿が近い
・腰痛がある
・口が渇く
これを見て、
「で、結局何の薬なんですか?」
と思われる方も多いのではないでしょうか?
実は、このわかりにくさには
漢方ならではの理由があります。
漢方には
「異病同治(いびょうどうち)」
と
「同病異治(どうびょういち)」
という考え方があります。
※同病異治について書いた記事はこちらです
個人的には、漢方の「陰陽」の一面を表現した
大好きな理論です。
今回は、
「異病同治(いびょうどうち)」
の方をご紹介します!
異病同治
難しい言葉ですが、意味は意外とシンプルです。
病名は違っていても、
体の状態が同じなら同じ漢方薬を使う。
これが異病同治の考え方です。

例えば庭の木を想像してみてください。
葉が黄色くなる。
花が咲かない。
実が落ちる。
一見すると別々の問題です。
しかし原因が、
「根に十分な水が届いていない」
という同じ原因から派生しているとしたら
どうでしょう?
対策は同じですよね。
根に水を与えることです。
漢方もこれに少し似ています。
頭痛、冷え症、生理痛、めまい。
症状は違って見えても、
その背景に
・血の不足
・血流の滞り
・水分代謝の乱れ
など共通の状態があると考えられれば、
同じ漢方薬が選ばれることがあります。
例えば葛根湯
有名な葛根湯もそうです。
風邪薬というイメージが強いですが、
実際の効能書きには
・感冒
・肩こり
・扁桃炎
・中耳炎
などが並んでいます。
なぜでしょう?
漢方では病名そのものではなく、
「今、体がどういう状態なのか」
を重視するからです。
首や肩が緊張している。
汗が出ていない。
病気の初期段階である。
そうした共通点があれば、病名が違っても葛根湯
が選ばれることがあるのです。
⚠️医薬品は、原則として、効能書き以外の症状には使えません
化学薬品と漢方薬の違い
西洋医学が
「何の病気ですか?」
を大切にするなら、
漢方は
「なぜその症状が起きているのですか?」
を大切にしているとも言えるかもしれません。
もちろん、
どちらが正しいという話ではありません。
見ている角度が違うのです。
漢方の効能書きがわかりにくいのは、
病名ではなく体質や状態を書いているから。
そう考えると、
少し見え方が変わってくるかもしれません。
ぜひプロにお尋ねを
様々な症状であっても、体質によって同じ漢方薬が使われることがあります。
これを「異病同治」といいます。
ただ、慣れないうちはなかなか分かりづらい世界です。
もし効能書きを見て
「結局、自分には合うの?」
と思われたら、
ぜひ漢方のプロに尋ねてみてください。
その漢方が見ているのは、病名だけではなく、
あなた自身の体だからです。
※本内容は漢方家としての個人的見解を含みます。東洋医学は西洋医学とは異なる視点から身体を捉える学問です。
参考文献
・日本東洋医学会『漢方医学テキスト』
・ツムラ 医療関係者向け情報サイト
・クラシエ漢方研究所
・鈴鹿医療科学大学 東洋医学関連論文
・現在の中医学・漢方でいう同病異治、異病同治は、弁証論治(べんしょうろんち)という診断思想から生まれているとされています。
鈴鹿医療科学大学の東洋医学研究論文では、
「弁証論治」の「同病異治」(同じ病気でも証が違えば処方が異なる)と「異病同治」(違う病気でも証が同じなら同じ処方を施す)と説明されています。
Translation & Health Information Notice
This article was originally written in Japanese and may have been translated automatically. Certain cultural expressions and traditional health concepts may not be perfectly reflected in translation.
The content represents the author’s personal views, experiences, and interpretations of traditional Japanese and East Asian health philosophies.
It is intended for educational and informational purposes only and should not be regarded as medical advice, diagnosis, or treatment. If you have health concerns, please consult an appropriate healthcare professional.
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