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(AI小説)風の記憶 ― その風の吹くさきは④

https://note.com/tongari_oyazi/n/ndd0ed6edab16

第4章:静かな終わりと、思いがけない再会



大学生活が始まり、悠一は新しい環境に身を置いていた。  

講義、レポート、サークルの誘い。  

周囲は慌ただしく動いているのに、悠一の心はどこか空白を抱えていた。


高校時代の恋人、美月とは、入学後も細々と連絡を取り合っていた。  

「元気?」  

「まあまあ」  

そんな短いやりとりが、月に一度あるかないか。  

会う約束も、互いの予定が合わず流れていった。


ある夜、美月から電話がかかってきた。  

「最近、会ってないね」  

「うん…なんか、タイミング合わなくて」  

「…そうだね。私も、ちょっといろいろあって」  

沈黙。  

「悠一、今、誰か好きな人いる?」  

「…いや、いないよ」  

「そっか。…私、たぶん、もう恋人って感じじゃないかも」  

「…うん。俺も、そう思ってた」

それが、最後の会話だった。  

別れを告げる言葉はなかった。  

ただ、互いに「終わった」と理解した瞬間だった。

その後、美月からの連絡は途絶えた。  

悠一も、追いかけることはしなかった。  

高校時代の恋は、静かに幕を閉じた。


大学生活は淡々と過ぎていった。  

恋愛に対して距離を置きながらも、悠一は自分の将来に向けて歩みを進めていた。

そして、大学卒業。  

悠一は都内の広告代理店に就職し、慣れない社会人生活に追われる日々が始まった。

そんなある日、クライアントとの打ち合わせで、懐かしい声が聞こえた。  

「悠一…だよね? 久しぶり」  

振り返ると、そこに美月がいた。  

彼女は大学卒業後に大手企業に就職したそうで、今回はプロジェクトの広報担当となり、うちの代理店が選ばれたようだ。もちろん悠一がいる事も知ってはいなかった。

ひと通りの打ち合わせが終わると美月は、「悠一が今、彼女とかいないなら紹介したい子がいるんだ。うちの後輩で、すごくいい子なんだ」  

そう言って美月が連れてきたのが遥香だった。

初対面のはずなのに、どこか懐かしい空気を纏った彼女。  

その瞬間、悠一の中で何かが動き始めた。


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