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【#創作大賞2025】平成の暗黒時代を生き抜いたソルジャーへ ~第四章~

第4章:起業という名の異世界転生



さて、前回の「第三章」では、信念を貫くために、あの憎き金の亡者、もはや「世紀末覇者」と化した不動産会社を退職し、新たな戦場へと身を投じるところまで話した。そう、私は現在もなお、一介の会社員。しかし、その働き方は、もはや一般的なサラリーマンとは一線を画している。

現在の職場から提示されたオファーの内容は、まるで「裏切りのないデビルズ契約」のようだった。

出勤時間・休日:私の裁量により決定。週5出社?なにそれ美味しいの? 在宅だろうが、極論、地球の裏側からだろうが、成果さえ出せばノープロブレム。休日も気分次第。まさに「自由の翼」を手に入れた瞬間だ。
代償は成果にコミットする。甘い話には必ず裏がある。この桁外れの自由の代償は、尋常ならざる「責任」という名の重力だった。それなりの決裁権が付与され、一度引き受けた仕事からは、「デスゲームの幕開け」とばかりに逃げられない。

副業の範囲を問わずOK。本業に影響?むしろ影響させてやろうか、くらいの気概。成果主義のこの世界では、もはや「副業」の概念すら意味をなさない。成果さえあれば「カイジ」のようにエスポワールに乗船することさえ可能である。

固定給+成果給(業績に応じ)。まさに「やった分だけ報酬」という、資本主義の理不尽なまでの「残酷な優しさ」。

こうして私は、会社員という身分ながら、まるでフリーダムな「傭兵」のような働き方を手に入れたのだ。その背には、地球の重さよりも重い「責任」という名の石棺を背負いながら。

まず取り組んだのは、本業(前職と同じく不動産)の自動化だった。これは、以前の戦場で築き上げた「勝利の方程式」をベースに、集客から営業、売上までの一連の流れを「魔法」のごとく構築すること。仮説を立て、結果を分析し、再び仮説を立てる。この「無限ループ」を繰り返すこと、わずか2〜3ヶ月で、まさかの成果が出始めたのだ。

「特級呪物」との戦い


ここからが、私の「起業」という名の「異世界転生」の始まりだ。

思い出して欲しい。私が前職の不動産会社で、「無双」していたあの時期を。組織を自動化し、Webマーケティングを実践していた、まるで「伝説の傭兵」のような日々を。

同じ頃、人生の「転機」が、まるで「ラスボス戦の開幕」のように降ってきた。実は、私の両親が細々と飲食店を営んでいたのだが、まさにその時期に「もう店を畳む」と。まるで「世界の終わりを告げる予言者」のように宣言されたのだ。理由を聞けば

「やっていけない、お客様が足りない」と。

理由は痛いほど分かっていた。父が、

「美味いものさえ作れば客は来る」という、

現代社会ではもはや「絶滅危惧種」レベルの頑固者だったからだ。商品力は天下一品。しかし、店構えは「ゴーストタウン寸前の店」、新規集客はゼロ。そして、顧客への付加価値は皆無。まるで「廃墟を待つ要塞」とでも言うべき、経営怠慢の極みだったのだ。

私は、せめて一年だけでも時間を欲しいと懇願した。

「断る!」

なんでぇ…?

まるで「魔王が勇者の申し出を一蹴する」かのように。あの頑固さたるや、スマホすら持たない「特級呪物」そのもの。美味いものを作らせたら右に出る者はいない、まさに「職人の最終進化系」。しかし、交渉力は「赤子レベル」。
私は必死に説得を重ねた。喉が枯れるまで、まるで「無限月読」にかけるかのごとく。

そして、ある日、「今だ!」という、もはや「神が降りてきた」としか思えないタイミングが舞い降りた。あの頑固者の父が、

「美味いもん作るだけじゃダメなんだろうな」

父は弱気になっていた。
それもそうである。

朝6時から仕込みを初め11時に開店。

5時間の仕込みを経て15時に閉店。

営業時間の方が短い。
閉店後は次の日の仕込み準備は仕入れに走る。
18時にやっと本当の意味で業務終了。

これだけの苦労をして手元にお金は残らない。
父もまた平成を生き延びようとするソルジャーだった。

私はそんな父を再度説得すべく全身全霊で再交渉に望んだ。

「断る!」

「言葉通じてますか??」

私はもう、その場で「魂が抜ける」かと思った。説得は、もはや「壁と話しているよう」。
よし、もう勝手にやろう。

これが私の「最終結論」だった。論より証拠。男なら結果で語れ。

説得と同時に水面下で計画は練り上げていたので、即座に「作戦開始」。

まずは店構えの改善。低コストという「呪縛」があったため、外装は自力でペンキを塗り、内装は「和風モダン」を気取って簾を貼りまくった。そして、店のアピールのため、幟の数を倍に増やす暴挙に出た。

「ここに店があるよ!」

と、まるで、ムスカ大佐が「見ろ、人がゴミのようだ!」と叫ぶがごとく。当然、「特級呪物」は激怒した。しかし、知ったこっちゃない。その呪物の言葉は、もはや僕には理解不能な「デスノートのルール」。

次に、食器を一新。

なぜこの料理が美味いのか、どんな「秘伝の食材」を、どれだけ煮込んでいるのか、そういった「情報付加価値」を店内ポップで分かりやすく提示。

さらに、「行きたい!食べたい!」と脳に直接語りかけるようなキャッチコピーも抜かりなく。

そして、最大の「武器」、Web集客。

当時、飲食店がWeb集客をするという考え方自体が、まるで「異端の魔術」。Googleリスティング広告のキーワード入札単価は「タダ同然」。SNS広告も同様。まさに「最後の切り札」。

これらの施策を実践することわずか3ヶ月。必要集客数に到達し、さらにリピーターが増えることで、まるで「雪だるま式に膨れ上がる」ように集客は膨れ上がる。

半年後には広告を停止。
それでも口コミやGoogleレビューの誘導スキームが「自動増殖装置」と化し、集客は止まらず。

1年後には、なんと

「値上げして集客数を間引く」という、

まるで「強者の特権」のような状態に。食材の廃棄コストはゼロ、単価は上がり、純収益は「うなぎ登り」。

「車なんか中古でいい、新車を買うヤツはバカだ」

そう豪語していた「特級呪物」が、一年後、ピッカピカの「新車」を乗り回していた。

ああ、人間なんてそんなもんだ。しかし、言うてもこの世で一番尊敬している、世界一カッコイイ私の父親だ。

この経験が、私の心に「自分にも出来るんじゃないか?」という、まるで「覚醒の閃光」のような結論に至らせることになった。

市場を狩る「捕食者」へ、そして「魂の叫び」


私は、「やりたいこと」ではなく、「市場のニーズ」という「巨大な獲物」をビジネスモデルとして選定し、次に目をつけたのは「美容サロン」だった。

なぜ美容サロンだったのか? 女性の「キレイになりたい」という欲求は、まるで「無限に湧き出るマグマ」のように、巨大な市場シェアを形成している。そりゃそうである。「女性のキレイ」は、我々ソルジャーの立体機動装置同様の唯一無二の武器だからだ。人生を有利にするには、「キレイ」を求め、その武器を磨きあげる他ない。なぜなら当時は「ルッキズム」真っ只中だった。その分競合もひしめき合う「血で血を洗う戦場」。しかし、「ホットペッパー」が集客の「絶対王者」として君臨しており、独自でWeb集客ができないマーケットだと仮説を立てた。これは、まさに「弱点を見抜いた捕食者の視点」。

結果は言うまでもなく。わずか一年で「売上100万サロン」へと変貌させ、今ではスタッフも増員、完全に「自動操縦」状態。当然、私のような男性が実務に口を出すと

「男にはわからない!口だけ出すなボケ!」

と、まるで「波動砲」のような反発が飛んでくるので、週一の清掃チェックと売上報告を確認するレベル。本業の収益はとっくに超え、あとはシステムを維持するだけ。まさに「不労所得の錬金術師」だ。まるでスマホアプリの放置ゲームのようにチャリンチャリンとお金が増える。

そして、私が「ビジネス再生アドバイザー」という一面も持つようになった経緯だが、原因はただ一つ。

母親の口が、まるで「拡声器を内蔵している」かのように軽く、私の武勇伝をペラペラと喋りまくった結果、まさに「ゾンビの大群」のように、起死回生のアドバイスを求める経営者からの依頼が殺到したのだ。

飲食関係者が多いものの、多種多様。飲食店、美容室、エステ全般、整体サロン、不動産、工務店、デイサービス……。正直、畑違いの領域もありましたが、話を聞くと驚くほど共通点が多い。まるで「ビジネスの根源的な真理」が見えてくるようだった。

料金体系はこうだ。

相談と方向性の提示なら無料。

しかし、具体的な指示を含む場合は相談料。
(価格は、コミットできる収益によって変動)

月数回の訪問や、ホワイトボードを使った「熱血講習」、研修を含む場合はコンサル料。(コンサルという言葉は好きじゃないけど、便宜上)

しかしゾンビ共は怒り出す。

「金を取るのか」

そして拡声器内蔵モンスターも激昂する。

「金を取るのか」

そう、当時は、金を稼ぐは悪とみなす。

そのような一種の宗教じみた「無償の奉仕」が、当たり前の時代。今とは比べ物にならないくらい、兎にも角にも心臓を捧げなければならなかった。そのような時代を生きてきたゾンビ共は浅ましく無償で助けてくれと懇願する。
知ったことではない。初対面で良く知りもしない人間の人生をどうして無償で背負わなければならないのか。気が狂っている。

私は今すぐ聖水もしくは聖属性魔法で浄化してやろうかと憤怒していた。
なぜなら私のコンサルは、生きてる間は血を吸い続ける

「 ヴァンパイアコンサル(生き血チュウチュウコンサル)」

とは一線を画すのだ。私は、

「〇ヶ月で私から脱却してください」

と宣言する、「自立誘導型コンサル」。

まるで「雛鳥を巣立ちさせる親鳥」のように、彼らが自力で羽ばたくための「羅針盤」を示すのだ。

私がnoteを書く理由


そんな私が、なぜ今、Noteを書き始めたのか。その理由は、ズバリ「地獄」を見てきた経験が大きく影響している。

大企業を経営する「巨神兵」のような方々と比較すれば、私は小さな存在かもしれない。しかし、こんな私でも、もしかしたら誰かを救えるかもしれない。あの絶望の淵から這い上がってきた私の物語が、誰かの「一筋の光」になるかもしれない。(ぶっちゃけ7割は承認欲求です。すみません。)

あとは、純粋な「チャレンジ」だ。
今、Noteを副業として利用する人が増えた。
コストがかからず、リスクの低い「安全圏からの副収入」だからだ。しかし、その分、難易度が高いのも事実。実店舗はリスクが高い分、収益化は比較的容易だ。こんな難易度の高いビジネスモデルで、誰かに声を届け、かつ収益を得るという手段に、私は「勇者」として挑戦してみたかったのだ。

やってはみたが、難しい。でも、楽しい。

これは、工場時代に経験した「貧困、スラム街の住人」だった頃とは違い、今、私がお金に困っていないからかもしれない。この余裕が、もしかしたら「強み」なのかもしれない。

読み始めは、
なんだ。よくあるビジネス系の自伝か。
そう思ったかもしれないし、SNSでビジネス系の発信をする程度の人物と捉えたかもしれない。

いや、違う。ブラック企業で廃人となり、ゾンビ化した挙句、「アンデッド」となって蘇った私こそ、この世に現れた「特級呪物」なのだ。

今の合理的でストレスのない社会は、地獄の「デスゲーム」を、「諦めない心」で乗り越えてきた「生存者」たちが作り上げた「賜物」なのかもしれない。

死屍累々の死線を死中求活で乗り越えたソルジャー達への感謝の念を述べ、執筆を終えさせていただく。

▼第一章から読み直す▼


#創作大賞2025 #お仕事小説部門

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