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【W杯】サッカーの靴下だけ、色がルールで決まっている理由

こんにちは!
靴下工房Toréを運営しているアクルです。

これまで大手アパレルOEMの現場で、中国工場と一緒に数百万足の靴下を作ってきました。

このnoteでは、その経験をもとに「靴下の仕組み」や「履き心地の違い」を、できるだけ分かりやすく書いています。

普段あまり意識されない靴下ですが、少しでも面白い世界だと感じてもらえたら嬉しいです。

W杯が盛り上がっていますね!
引き続き、サッカーと靴下の話をします。


ところで、サッカーのユニフォームには細かいルールがあります。

番号の大きさ、スポンサーロゴの面積、ユニフォームの色の組み合わせ——それぞれ規定があります。

その中で、じつは靴下の色が最も細かく決まっています。
なぜ靴下だけ、ここまで厳しいのか。

今回はそこを掘り下げてみます。



ソックスは「用具」として規定されている


サッカーの競技規則(IFABが定める Law 4「競技者の用具」)では、両チームが互いに、そして審判員から明確に区別できる色を着用することが求められています。

W杯のようなFIFA大会では、シャツ、ショーツ、ソックスを含むチームキットが事前に承認され、試合ごとの着用色も指定されます。

つまりソックスも、単なる服飾品ではなく、選手を識別するための用具の一部として扱われています。

さらに細かい点があります。

ソックスの切れ目をテーピングで処理する場合、そのテープの色もソックスと同色でなければならないと明記されています。

前回の記事で「選手はソックスを切る」という話をしました。

切ることは認められています。ただし、切り口を処理するテープまで色を合わせる必要がある。

道具を体に合わせようとすると、今度はルールに合わせなければならない。

選手はその両方の条件を同時に満たしながらプレーしています。

明確にルールで決まっている

なぜ靴下の色がここまで決まっているのか

理由のひとつは、審判の事情です。

サッカーの試合でファウルが起きるのは、ほとんどが足元です。

ボールと足、どちらが先に触れたか?
相手の足を踏んだのか、踏まれたのか。

審判は瞬時に判断しなければなりません。

そのとき、チームごとに色が統一されたソックスを履いていることで、どの選手がどのチームかが足元だけで判別できます。

W杯などでは原則105m×68mのピッチが使われます。

審判は常に全体を見渡しながら、瞬時に状況を把握し、判断しなければなりません。

ソックスの色の統一は、そのための視認性を確保するために必要なわけです。

足だけでも分かるように

ユニフォーム規定の背景にあるもの

ユニフォーム全体の規定には、選手の識別を明確にする役割があります。

誰がどのチームに属しているかを、外見で即座に確認できるようにする。
その考え方がソックスにも及んでいます。

ユニフォーム全体が、選手の「識別証」になっているのですね。


ゴールキーパーだけは別の色が認められている


例外もあります。

ゴールキーパーは、フィールドプレーヤーおよび審判員と区別できる色のウェアを着用することが義務付けられています。

これはソックスも同様で、GKだけチームカラーと異なる色を履くことが認められています。

理由は単純で、GKは手を使うことができる唯一の選手だからです。

ハンドリングのルール適用をめぐって混乱が起きないよう、GKが誰であるかを一目でわかるようにする。

ここでも、ソックスの色は「識別」のために使われています。

GKが同じ服着てたらややこしいだろうな…

靴下の色に、意味がある

ルールというのは、たいてい「なんとなく」には見えても、たどれば理由があります。

サッカーソックスの色が細かく決まっているのも、審判の判定精度を守るため、選手の識別を確実にするため、長い歴史の中で積み上げられてきた設計の結果です。

W杯の試合で足元を見るとき、選手の靴下が揃った色で染まっていることに、少し違う意味を感じてもらえるかもしれません。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

靴下工房Toréでは、「派手じゃないけれど毎日履ける靴下」をテーマに靴下を作っています。

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