仕事が終わらないときは、完了条件を見る
はじめに
作業はしているのに、終わった感じがしないことがあります。
修正した。
確認した。
連絡した。
でも、これで終わりと言ってよいのか分からない。
そういう仕事は、手を動かしていない時間にも頭の中に残ります。
「あれで大丈夫だったかな」
「まだ何か必要だったかもしれない」
「誰かに確認した方がよかったかな」
私自身、作業としては終わっているはずなのに、なぜか頭の中から離れない仕事がありました。
仕事が重く感じる原因は、作業量だけではないと思います。
もしかすると、完了条件が曖昧なまま進めているのかもしれません。
完了条件が曖昧だと、仕事は残り続ける
仕事には、「何をしたら終わりか」があります。
ただ、それが最初からはっきりしているとは限りません。
コードを書けば終わりなのか。
テストまで必要なのか。
レビューの指摘を反映したら終わりなのか。
リリース後の確認まで含むのか。
ドキュメントの更新も必要なのか。
誰かのOKが出たら完了なのか。
このあたりが曖昧なままだと、作業が終わっても不安が残ります。
自分では終わったつもりでも、相手はまだ続きがあると思っているかもしれません。
今回は対象外だと思っていたことが、実は含まれているかもしれません。
確認した範囲が足りないかもしれません。
そう考え始めると、仕事はなかなか手放せません。
終わっていないから苦しいのではなく、終わったと言える条件が見えていないから苦しいことがあります。
作業の完了と、仕事の完了は違う
特にSEの仕事では、作業の完了と仕事の完了がずれることがあります。
コードを書いた。
設定を変えた。
資料を作った。
調査結果をまとめた。
ここまでで、作業としては一段落しているかもしれません。
でも、仕事としてはまだ終わっていない場合があります。
動作確認をする。
結果を共有する。
レビューを受ける。
指摘を反映する。
記録を残す。
関係者に連絡する。
次に残すものを分ける。
こうしたものまで含めて、ようやく「完了」と言える仕事もあります。
逆に、そこまでやらなくてよい仕事もあります。
だからこそ、毎回すべてを完璧にやろうとするよりも、今回の仕事ではどこまでやれば完了なのかを確認した方がよいと思います。
私が確認する完了条件
仕事が重く感じるとき、私は次のようなことを確認します。
何を作れば完了なのか。
どこまで確認すればよいのか。
誰がOKを出すのか。
テスト範囲はどこまでか。
リリース後の確認は含むのか。
ドキュメント更新は必要か。
関係者への連絡は必要か。
今回、対象外にしてよいものは何か。
全部を細かく決める必要はありません。
ただ、曖昧なところを少し外に出しておくだけで、仕事はかなり進めやすくなります。
たとえば、次のように確認します。
「ここまで対応すれば完了でよいですか」
「確認はこの範囲まででよいですか」
「このケースは今回は対象外でよいですか」
「レビュー反映まで終わったら完了、という認識で合っていますか」
このように聞いておくと、自分の中だけで抱えなくて済みます。
完了条件は、自分だけで決めるものではないことも多いです。
だから、早めに確認しておく方が手戻りも減ります。
完了条件は途中で変わることもある
最初に決めた完了条件が、最後まで変わらないとは限りません。
作業している途中で、新しい問題が見つかることもあります。
想定していなかった影響範囲が出てくることもあります。
関係者の判断が変わることもあります。
その場合は、完了条件を見直せばよいと思います。
大事なのは、最初に決めた通りに無理やり進めることではありません。
今の状況では、どこまでやれば完了と言えるのか。
今回やることと、今回はやらないことは何か。
追加で必要になったことは、今の仕事に含めるのか、別の仕事として扱うのか。
そこを確認し直すことです。
完了条件が変わったのに、前の認識のまま進めていると、仕事はまた重くなります。
終わらない仕事は、完了条件を書いてみる
仕事が終わらないと感じたとき、もっと頑張る前に、完了条件を書いてみるのもよいと思います。
この仕事は、何ができたら終わりなのか。
誰に確認したら終わりなのか。
何を残せば終わりなのか。
何は今回やらなくてよいのか。
それを書くだけで、頭の中に残っていた不安が少し整理されます。
完了条件を書くことは、仕事を早く終わらせるためというより、安心して手放せる形にするためでもあります。
仕事が重く見えるときは、作業が多いのではなく、終わり方が見えていないだけのことがあります。
終わり方が見えない仕事は、いつまでも頭に残ります。
逆に、完了条件が見えている仕事は、途中で止まっても再開しやすくなります。
まとめ
仕事が終わらないとき、作業量だけを見ると苦しくなります。
もっと早くやらないと。
もっと頑張らないと。
まだ足りないかもしれない。
そう考える前に、完了条件を見てもよいと思います。
どこまでやれば終わりなのか。
誰がOKを出すのか。
何を確認すればよいのか。
何を今回は含めないのか。
そこが見えると、仕事は少し軽くなります。
仕事を終わらせるために必要なのは、作業を増やすことだけではありません。
「何をもって完了とするか」を確認することも、仕事を進めるための大事な作業だと思います。
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