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疲れているときは、やることを増やさない

はじめに

疲れているときほど、仕事が重く感じることがあります。

一つひとつの作業は、それほど大きくない。

メールを確認する。
チャットに返事をする。
資料を少し直す。
別の依頼について考える。
途中だった作業に戻る。

どれも、それだけを見れば小さな仕事かもしれません。

でも、それらを何度も行ったり来たりしているうちに、だんだん頭が疲れてきます。

何をしていたのか思い出す。
どこまで確認したのか探す。
次に何をすればいいか考え直す。
相手への返事も気にする。

そうしているうちに、作業そのものよりも、切り替えることに疲れてしまうことがあります。

疲れているときは、タスクを切り替えるだけでも消耗します。

そして、切り替える回数が増えるほど、仕事の精度も少しずつ落ちていく感じがあります。

確認が浅くなる。
判断が雑になる。
小さな見落としが増える。
返事の内容もあいまいになる。

だから、疲れているときは、たくさんこなそうとするよりも、まずやることをシンプルにしたほうがいいのかもしれません。


疲れているときは、切り替えるだけで疲れる

元気なときなら、いくつかの仕事を切り替えながら進められることがあります。

少し資料を直して、途中でメールを確認して、チャットに返事をして、また資料に戻る。

それでも、ある程度は進められる。

でも、疲れているときは同じようにはいきません。

一つの作業から別の作業に移るたびに、頭の中を切り替える必要があります。

何の話だったか。
どこまで進んでいたか。
何を判断しないといけなかったか。
誰に返事をする必要があったか。

そのたびに、少しずつ集中力が削られていきます。

小さなタスクでも、切り替えには力がいる

タスクの切り替えは、ただ画面を変えるだけではありません。

その仕事の背景を思い出す。
必要な情報を探す。
判断するための前提を確認する。
次にやることを決める。

そういう小さな作業が、切り替えのたびに発生します。

元気なときは、それほど気にならないかもしれません。

でも、疲れているときは、この小さな切り替えが重く感じます。

一つひとつのタスクは軽くても、何度も切り替えているうちに、頭の中がいっぱいになっていきます。

タスクが増えると、精度も落ちていく

疲れている日に、いくつもの仕事を少しずつ進めようとすると、かえって苦しくなることがあります。

どれも少しずつ触っている。
でも、どれも終わっていない。
頭の中には、まだ残っている仕事がいくつもある。
一日中動いていたのに、手応えが少ない。

そんな状態になることがあります。

タスクが増えると、作業時間だけでなく、考えることも増えます。

どれを先にやるか。
どこまで終わったか。
誰に返す必要があるか。
何を忘れてはいけないか。

それを頭の中で持ち続けるだけでも、疲れていきます。

そして疲れてくると、仕事の精度も落ちやすくなります。

確認が雑になる。
見落としが増える。
判断を急いでしまう。
返事があいまいになる。

これは、やる気がないからではないと思います。

単純に、扱っているものが多すぎるのだと思います。

頑張り方ではなく、量を見直す

仕事を抱えすぎているとき、つい考えてしまうことがあります。

もっと早くやらないと。
もっと集中しないと。
うまく段取りしないと。
今日中に何とかしないと。

もちろん、段取りを考えることは大事です。

でも、疲れているときに最初から「どう頑張るか」を考えると、それだけでさらに疲れてしまうことがあります。

本当は、頑張り方の問題ではなく、量の問題かもしれません。

今の自分が抱えている仕事が多すぎる。
同時に見ているものが多すぎる。
切り替える回数が多すぎる。
頭の中に置いていることが多すぎる。

そういう状態で、さらに頑張ろうとしても、精度は上がりにくいと思います。

疲れているときに必要なのは、気合いより整理

疲れているときに必要なのは、気合いを入れることではなく、仕事を少し単純にすることです。

今日やることを絞る。
今やることを一つにする。
あとでやることは頭の外に出す。
全部を同じ重さで持たない。

それだけで、仕事との向き合い方が少し楽になります。

やることを減らすのは、手を抜くことではありません。

今ある仕事を、雑に扱わないための工夫です。

「どれを優先しますか」と聞いていい

仕事を抱えすぎたとき、自分だけで何とかしようとすると苦しくなります。

全部やります。
今日中に見ます。
何とか間に合わせます。

そう返したくなることがあります。

でも、疲れているときに全部を抱えると、どれも中途半端になってしまうことがあります。

そんなときは、まず減らす相談をしていいのだと思います。

「今日中なら、AとBのどちらを優先しますか」
「今の作業があるので、先に優先順位を確認したいです」
「全部を今日中に終えるのは難しそうです。先に必要なものを教えてください」
「こちらを先に進める場合、もう一方は明日でもよいですか」

こういう返事は、仕事から逃げているわけではありません。

むしろ、仕事の精度を落とさないための相談です。

全部を無理に抱えるより、順番を決める。
今やることを減らす。
必要なものから確実に進める。

そのほうが、自分にとっても相手にとっても、結果的に仕事を進めやすくなることがあります。

“あとでやります”を頭の中に置かない

もう一つ気をつけたいのが、「あとでやります」を頭の中に置き続けないことです。

あとで返事する。
あとで確認する。
あとで資料を見る。
あとで修正する。

そう思った仕事は、まだ作業していなくても、頭の中に残ります。

忘れないようにしないといけない。
いつやるか考えないといけない。
どこまでやるか思い出さないといけない。
相手に返す必要があることも覚えておかないといけない。

これも、疲れの原因になります。

あとでやることは、頭の外に出す

疲れているときほど、頭の中だけで管理するのは難しくなります。

覚えているつもりでも抜けます。
思い出そうとして消耗します。
別の作業をしていても、頭のどこかに残り続けます。

だから、「あとでやる」と決めたら、頭の外に出したほうがいいと思います。

メモする。
期限を書く。
次にやる行動を書く。
必要なら相手に「明日確認します」と伝える。

ただ「あとで」ではなく、少し具体的にしておく。

「明日の午前中に確認する」
「資料の3ページ目だけ見る」
「Aさんに確認してから返す」
「今日中ではなく、明日の午後に対応する」

ここまで書いておくと、頭の中で持ち続ける必要が少し減ります。

今やることに戻りやすくなります。

疲れている日の仕事は、シンプルなほうがいい

疲れているときは、たくさんの仕事を同時に抱えるほど、しんどくなります。

作業が多いことだけが負担なのではありません。

切り替えること。
思い出すこと。
判断すること。
忘れないようにすること。

それらも、少しずつ体力を使っています。

だから、疲れている日は、仕事をシンプルにしたほうがいいのだと思います。

今日やることを絞る。
今やることを一つにする。
優先順位を相談する。
あとでやることはメモに出す。
無理に全部を同時に持たない。

それは、手を抜くことではありません。

仕事の精度を落とさないための工夫です。

疲れているときに、いつも通りの量を、いつも通りの速さで、いつも通りの精度でこなそうとすると、どこかに無理が出ます。

その無理は、ミスや見落としや、あとからの疲れになって返ってくることがあります。

だからこそ、疲れているときは、やることを増やさない。

抱えすぎたら、まず減らす相談をする。
あとでやることは、頭の中に置かない。
今やることを、できるだけシンプルにする。

仕事を少しシンプルにするだけで、疲れ方も、仕事の進めやすさも変わってくるのだと思います。

まとめ

疲れているときは、作業そのものだけでなく、タスクの切り替えにも体力を使っています。

一つの仕事から別の仕事に移る。
途中までやったことを思い出す。
次に何をするか考える。
忘れないように頭の中に置いておく。

そうした小さな負荷が重なると、だんだん仕事の精度も落ちていきます。

そんなときに必要なのは、もっと頑張ることだけではありません。

まず、やることをシンプルにすることです。

「全部やります」と抱え込む前に、優先順位を相談する。
「あとでやります」を頭の中に置かず、メモや期限に出す。
今日やることを絞り、今やることを一つにする。

疲れているときは、やることを増やさない。

それは、仕事を避けるためではなく、今ある仕事をちゃんと扱うための工夫なのだと思っています。

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この記事を読んでくださり、ありがとうございました。
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