仕事が複雑なときほど、私はメモを雑に書く
はじめに
私はいつも手元にノートを置いて、すぐにメモできるようにしています。
仕事をしていると、一つのことだけに没頭できる時間ばかりではありません。
作業をしている途中で、別の相談が来る。
確認したいことが増える。
急ぎの判断を求められる。
別の話題が同時に入ってくる。
立場上、一度にいろいろな話が来ることもあります。
そういうときに、全部を頭の中だけで考えようとすると、あっという間にパンクしてしまいます。
私も以前は、覚えておけば大丈夫だと思っていました。
でも、複数の話が同時に進むようになると、覚えておくこと自体が負荷になると感じるようになりました。
「これはあとで考えよう」
「これは覚えておこう」
「たぶん大丈夫」
「後で整理すればいい」
そう思っていても、仕事が増えると忘れます。
忘れないようにしようとするだけで、頭の中が重くなっていきます。
だから私は、仕事が複雑なときほど、まずメモを雑に書くようにしています。
きれいに書こうとはしていません。
自分が読めればいい。
キーワードだけでもいい。
あとで思い出せるきっかけになればいい。
まずは、頭の中にあるものを外に出して、少し空きを作る。
それだけでも、仕事はかなり進めやすくなります。
きれいに書こうとすると、逆に書けなくなる
メモを書くときに、最初からきれいに書こうとすると、手が止まることがあります。
分類しなきゃいけない。
文章にしなきゃいけない。
抜け漏れなく書かなきゃいけない。
あとで人に見せても分かる形にしなきゃいけない。
そう考え始めると、メモを書くこと自体が重くなります。
もちろん、誰かに共有する資料や議事録であれば、ある程度きれいに整理する必要があります。
でも、自分用の雑なメモと、共有用の整理したメモは別物だと思っています。
最初から人に見せるメモを書こうとしなくていい。
まずは、自分が考えるための材料として書けばいい。
仕事が複雑なときに最初に必要なのは、きれいな文章ではありません。
「ここが気になる」
「これはまだ決まっていない」
「これは後で確認する」
「たぶんここが危ない」
「次にやるのはこれ」
このくらいで十分です。
最初のメモは、整理された資料でなくていい。
むしろ、整理する前の材料として書くものだと思っています。
雑なメモには意味がある
雑なメモは、きれいな議事録ではありません。
そのまま誰かに渡せる資料でもありません。
でも、雑なメモには意味があります。
忘れない。
後で見返せる。
違和感を残せる。
不明点を拾える。
相談の材料になる。
次にやることが見える。
仕事をしていると、その場では小さく見えることが、後で大事になることがあります。
「あれ、ここって決まっていたっけ」
「この確認、誰にするんだったっけ」
「この前、少し気になっていた点は何だったかな」
そういうものを頭の中だけに置いておくと、忙しくなったときに流れてしまいます。
でも、雑でもメモに残っていれば、後から拾えます。
そのときに完璧に書けていなくても、キーワードだけ残っていれば思い出せることがあります。
「あの件、確認」
「仕様ずれ?」
「リリース前ログ」
「手戻り注意」
「A案、Bの影響」
これくらいの短い言葉でも、後で見ると考えるきっかけになります。
メモは、正しく書くためだけのものではありません。
忘れそうなことを、いったん逃がさないためのものでもあります。
私がメモに書くこと
私が仕事中にメモを書くときは、あまり難しく考えていません。
手元のノートに、思いついたことや気になったことをどんどん書いていきます。
よく書くのは、こういうことです。
決まったこと。
まだ決まっていないこと。
気になること。
誰に確認すること。
次にやること。
後で問題になりそうなこと。
自分が少し引っかかっていること。
たとえば、
「A案で進める」
「Bの影響は未確認」
「田中さんに仕様確認」
「リリース前にログ確認」
「ここ、後で手戻りになりそう」
「画面側とAPI側で認識ずれ?」
このくらいの短いメモでも、後でかなり助かります。
メモを書いておくと、相談するときにも使えます。
「今決まっているのはここです」
「まだ決まっていないのはここです」
「自分はここが気になっています」
「確認したいのはこの点です」
こうやって話せるだけで、相談はかなりしやすくなります。
頭の中だけで抱えていると、相談するときにも何から話せばいいか分からなくなります。
でも、雑でもメモがあれば、そこから話し始めることができます。
メモは考えるための作業台
メモは、ただ記録するためだけのものではないと思っています。
私にとってメモは、考えるための作業台のようなものです。
頭の中だけで考えていると、同じところをぐるぐる回ることがあります。
「あれもやらないと」
「でも、こっちも気になる」
「先に何を決めればいいんだろう」
「何が分かっていないんだろう」
そう考えているうちに、何も進んでいないのに疲れてしまうことがあります。
でも、メモに出すと少し変わります。
並べられる。
消せる。
分けられる。
順番を変えられる。
後で見ることができる。
頭の中にあるものを外に出すと、自分でも少し距離を取って見られるようになります。
これは決まっている。
これはまだ決まっていない。
これは確認すれば進む。
これは今すぐ考えなくていい。
そうやって見える形にすると、仕事の重さが少し変わります。
メモを書くことで、頭の中に空きを作る。
その空きがあるから、次のことを考えられる。
私は、そういう感覚でメモを書いています。
まとめ
複雑な仕事では、最初からきれいに整理しようとしなくていいと思っています。
まず雑に書く。
頭の中にあるものを外に出す。
必要になったら、後から整える。
その順番で十分です。
自分用のメモは、自分が読めればいい。
キーワードだけでもいい。
後で思い出せればいい。
もちろん、人に共有するときには整理した方がいいです。
でも、その前の段階では、まず自分の頭の中から外に出すことが大事だと思っています。
メモは、きれいに残すためだけのものではありません。
考えるための場所であり、相談するための材料であり、自分の頭の中の負荷を少し外に出すための道具です。
頭の中に置き続けるより、雑でも書いておく。
そうやって頭の中に空きを作ることで、複雑な仕事は少し扱いやすくなると思っています。
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