途中で止めた仕事は、再開できる形にしておく
はじめに
仕事をしていると、作業を途中で止めることがあります。
急な問い合わせが来る。
会議に呼ばれる。
別の対応を優先する。
判断待ちになる。
疲れて、一度手を止める。
本当は、ひとつの作業に集中して、最後まで進められれば楽です。
でも、実際の仕事ではそうならないことも多いです。
特にシステムエンジニアの仕事では、作業中に割り込みが入ることがあります。
調査している途中で質問が来る。
実装している途中で別件の確認を求められる。
障害対応に切り替わる。
会議の時間になる。
優先順位が変わる。
そういうことは普通に起きます。
そのときに、何も残さずに作業を止めてしまうと、戻ってきたときに少し困ります。
どこまでやったっけ。
何を確認していたんだっけ。
次に何を見る予定だったっけ。
何がまだ決まっていなかったんだっけ。
再開するときに、まず思い出すところから始めることになります。
私自身、作業を中断したあとに戻ってきて、最初の数分を「何をしていたか思い出す時間」に使ってしまうことがあります。
手は止まっていない。
仕事に戻ろうとしている。
でも、頭の中では前の状態を復元している。
これが地味に疲れます。
だから、途中で仕事を止めるときは、再開できる形にしておくことが大事だと思っています。
私はこれを「再開メモ」のようなものだと思っています。
未来の自分が、迷わず作業に戻るための短いメモです。
再開するときに疲れるのは「思い出すこと」
中断した仕事を再開するとき、意外と疲れるのは作業そのものではなく、作業の状態を思い出すことです。
何をしていたのか。
どこまで終わっていたのか。
何が未確認だったのか。
次に何をするつもりだったのか。
誰かの返事を待っていたのか。
何か気になっていたことはあったのか。
これを毎回、頭の中から復元するのはけっこう大変です。
しかも、中断してから時間が経っているほど、細かいことは忘れています。
別の仕事を挟んでいると、頭の中もそちらに切り替わっています。
たとえば、午前中に調査していた内容を、午後の会議や問い合わせ対応のあとに再開しようとするとします。
ファイルは開いている。
ログも残っている。
メモも少しある。
それでも、なぜそのログを見ていたのか。
どのエラーを追っていたのか。
次に何を確認しようとしていたのか。
そこが曖昧になることがあります。
そうなると、作業に戻る前に、もう一度状況を読み直す必要があります。
同じログを見る。
同じ資料を見る。
同じチャットを読み返す。
同じことをもう一度考える。
これは、小さな手戻りのようなものだと思っています。
作業が進んでいないわけではないのに、再開するたびに少しずつ力を使います。
中断そのものよりも、再開のたびに状態を復元することが疲れるのだと思います。
作業を止める前に、再開メモを残す
だから私は、作業を途中で止めるときは、短くてもよいので再開メモを残すのが大事だと思っています。
再開メモといっても、きれいな文章である必要はありません。
誰かに見せる資料でなくてもいいです。
未来の自分が見て、そこから作業に戻れれば十分です。
たとえば、作業を止める前に次のようなことを書いておきます。
ここまでやった。
次に見ること。
まだ確認していないこと。
判断待ちのこと。
気になっていること。
今は保留にしたこと。
これだけでも、戻ってきたときの負担はかなり変わります。
たとえば、
ログは確認済み。
次は設定ファイルの差分を見る。
田中さんの返信待ち。
API権限が足りているか確認する。
A案の影響範囲を見る。
ロールバック手順の確認から再開する。
このくらいで十分です。
大事なのは、きれいにまとめることではありません。
作業の続きを始めるための足場を残すことです。
中断した時点の自分は、状況を一番よく覚えています。
でも、再開する未来の自分は、その状態を忘れているかもしれません。
だから、作業を止める前に少しだけ書いておく。
それだけで、未来の自分を助けることになります。
「次の一手」だけでも書いておく
毎回、きちんと整理できるとは限りません。
急いで別の対応に入ることもあります。
会議の時間になることもあります。
疲れていて、細かく書く余裕がないこともあります。
そういうときは、「次の一手」だけでも書いておくとよいと思います。
次は何をするのか。
どこから再開するのか。
何を見ればよいのか。
それだけでも、戻ってきたときの負荷は少し軽くなります。
たとえば、
次はエラーログを見る。
設定ファイルの差分を確認する。
レビューコメントの3つ目から再開する。
検証環境で再現するか確認する。
先に影響範囲だけ整理する。
明日はここから確認する。
このくらいでも十分です。
再開するときに一番つらいのは、最初の一歩が見えないことです。
何から始めればいいか分からない。
どこを見ればいいか分からない。
前回の自分が何を考えていたか分からない。
そうなると、作業に戻るまでに時間がかかります。
逆に、「次はこれを見る」と書いてあるだけで、再開しやすくなります。
全部を思い出せなくても、まずそこから始められるからです。
仕事を中断するときに、完璧なメモを残す必要はありません。
最低限、次の一手が分かればよい。
そう考えると、再開メモはかなり気軽に残せます。
中断は失敗ではない
仕事を途中で止めると、少し嫌な感じがすることがあります。
集中できなかった。
最後まで進められなかった。
また途中で別の仕事に切り替えてしまった。
そう思うこともあります。
でも、中断は必ずしも失敗ではありません。
仕事では、割り込みもあります。
優先順位が変わることもあります。
自分の都合だけで、作業時間をきれいに確保できるとは限りません。
むしろ、実務では中断されることを前提にしておいた方がよい場面もあります。
問い合わせが来るかもしれない。
確認待ちになるかもしれない。
別の作業に切り替えるかもしれない。
今日中に終わらないかもしれない。
そう考えると、「途中で止めないようにする」だけではなく、「途中で止まっても戻れるようにする」ことが大事になります。
中断されないように頑張ることも必要です。
でも、それだけでは対応しきれないことがあります。
だから、止まったとしても戻れる形にする。
作業の状態を少しだけ外に出しておく。
未来の自分が再開しやすいようにしておく。
それも仕事の進め方のひとつだと思っています。
まとめ
仕事をしていると、作業を途中で止めることがあります。
問い合わせが来る。
会議に入る。
別の対応を優先する。
判断待ちになる。
疲れて、一度離れる。
そういうことは普通にあります。
そのときに何も残さずに離れると、戻ってきたときに思い出すところから始めることになります。
どこまでやったか。
何を確認したか。
何が未確認か。
次に何を見る予定だったか。
これを毎回、頭の中から復元するのは疲れます。
だから、作業を止める前に、少しだけ再開地点を残しておく。
ここまでやった。
次に見ること。
未確認のこと。
判断待ちのこと。
気になっていること。
全部を書けなくても、「次はこれを見る」だけで十分です。
途中で止めた仕事は、再開できる形にしておく。
中断しないように頑張るだけではなく、中断しても戻れるようにしておく。
未来の自分が迷わず再開できるように、少しだけ足場を残しておく。
それだけで、仕事の負荷は少し軽くなると思います。
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