休む前に、戻ってこられる形を残しておく
疲れているのに、仕事から離れられないことがあります。
休んだ方がいいのは分かっている。
でも、途中で止めるのが怖い。
戻ってきたときに、どこまでやったか分からなくなりそうで、不安になる。
ここでいう休むは、長い休みだけではありません。
いったん席を離れる、今日はここまでにする、明日の自分に渡す、という小さな休みも含めています。
そんなときは、全部を終わらせようとするよりも、「戻ってこられる形」を残してから離れることが大事なのかもしれません。
休めない理由は、責任感だけではない
疲れているときでも、仕事から離れられないことがあります。
「自分がやらないといけない」
「途中で止めたら迷惑がかかる」
「まだ終わっていないのに休むのはよくない」
そう考えて、つい無理をして続けてしまう。
もちろん、そこには責任感があります。
仕事を途中で放り出したくない。
周りに迷惑をかけたくない。
そう思うのは自然なことです。
ただ、「休めない」の中には、責任感だけではなく、別の不安もある気がします。
それは、戻れなくなる不安です。
どこまで作業したのか分からなくなる。
次に何を確認するつもりだったのか忘れる。
まだ決めていないことと、もう決めたことの区別がつかなくなる。
誰に確認する必要があったのか思い出せなくなる。
そうなるのが怖いから、途中で離れにくくなる。
疲れているときほど、頭の中だけで仕事を持ち続けようとしてしまいます。
でも、疲れているときの頭は、あまり信用しすぎない方がいいことがあります。
覚えておこうと思っても、休んだあとには抜けている。
整理したつもりでも、翌日見ると分からない。
そのたびに、また最初から思い出すところから始めることになる。
それは、かなりしんどいことです。
休む前に、戻るためのメモを残す
だから、休む前に少しだけ、戻るためのメモを残しておく。
立派なメモでなくていいと思います。
きれいな文章である必要もありません。
誰かに見せる資料でなくてもいい。
未来の自分が、続きを始められる程度で十分です。
たとえば、こんなことを書いておく。
・ここまでやった
・次に見るのはここ
・まだ確認していないこと
・判断待ちのこと
・明日やること
・誰に確認すること
これだけでも、戻りやすさはかなり変わります。
疲れているときは、「もう少しだけ進めよう」と思いがちです。
でも、その「もう少し」を、作業そのものではなく、再開するためのメモに使う。
すると、休むことへの不安が少し減ります。
「ここまで残してあるから、いったん離れても大丈夫」
そう思えるだけで、仕事から手を離しやすくなります。
休むための準備も、仕事の一部
休む前にメモを書くことは、サボるための言い訳ではありません。
むしろ、仕事を続けるための準備です。
仕事には、作業を進める時間だけでなく、作業を止めるための時間も必要です。
途中で止めても壊れないようにする。
次に見たときに、また手を動かせるようにしておく。
自分がいない時間があっても、必要な情報が残っているようにしておく。
それも、仕事の一部だと思います。
特に疲れているときは、無理に前へ進めるより、戻れる形を作ってから離れた方がいいことがあります。
疲れたまま続けると、判断が雑になる。
言葉が強くなる。
本当は小さな問題なのに、大きな問題に見えてしまう。
そういう状態で無理に進めるより、一度離れた方がよい場合もあります。
ただ、そのためには、戻ってこられる形が必要です。
休むために必要なのは、全部を終わらせることではなく、戻れる状態を残すことなのだと思います。
休むことは、仕事を投げ出すことではありません。
戻ってこられる形を残して、一度離れることです。
一行だけでも残しておく
疲れているときに、無理して続けることだけが責任ではないと思います。
今の自分が疲れているなら、未来の自分が戻ってこられるようにしておく。
そのうえで、一度休む。
それは、仕事を止めることではなく、仕事を続けるための工夫です。
休む前に、全部を終わらせなくてもいい。
完璧に整理しなくてもいい。
ただ、次に見ることを一行だけ残しておく。
「明日は、この資料の3ページ目から確認する」
「この件は、Aさんの返事を待ってから判断する」
「ここまでは終わった。次は動作確認から」
その一行があるだけで、休みやすくなります。
そして、戻りやすくなります。
疲れているときは、仕事の見え方も変わります。
だからこそ、元気な自分だけを前提にしない。
疲れた自分でも一度離れられるようにしておく。
休んだあとに、また戻ってこられる形を残しておく。
それも、仕事を続けていくために必要なことなのだと思います。
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