データ整形|右寄せは数値とは限らない
以前の記事でデータ整形に触れてきましたが、今回はあらためて「基本の確認」として温湿度ログのCSVを見直してみました。そこで「見た目」と「中身」のギャップに直面しました。

Excelとスプレッドシートの「自動変換」
CSV上の「YYYY-MM-DD」という表記を、Excelは見た目を「YYYY/MM/DD」に整えて表示しました。一方でスプレッドシートは「YYYY-MM-DD」のまま表示されました。同じCSVでも「表示のされ方」が変わるのがまず意外でした。

最初は「Excelの方が賢くて楽だな」と思ったのですが、これには注意が必要だと気づきました。Excelが「形を整えてくれた」だけで、CSVとして保存し直せば元に戻ってしまう可能性もあります。「ツールが勝手にやってくれたこと」を「整形完了」だと思い込むのは、少し危ういなと感じました。
「0」を入れてしまった判断
データの不足をどう埋めるかでも、自分の考えの甘さが出ました。 湿度の欄に空欄があったとき、空欄のままだとグラフ化しづらいだろうと思い、深く考えずに「0」を入れてみたのです。
でも、これは良くなかったですね。空欄は「データがない」ことを示しますが、「0」にすると「湿度が0%だった」という誤った記録になってしまいます。見た目を整えるために、事実と違うデータを作ってしまっては本末転倒でした。わからないものは、空欄のままにしておくのが正解だったようです。
「右寄せ=数値」という思い込み
今回、一番「そうだったのか」と思ったのが、「ISNUMBER関数」での確認です。 私はこれまで、セルの中で数字が「右寄せ」になっていれば、それは数値として認識されているものだと思っていました。今まで「数値かどうかを確認する」という発想自体がなかったのです。
実際にこの関数を使ってみると、面白い結果が出ました。
「26℃」などの単位付き: False(数値ではない)
「℃」を消しただけの数字: True(数値である)
「見た目は数字なのに、中身は文字」という状態は、最初あまりピンときていなかったのですが、実際に関数で判定されると驚きがありました。誰かがルール設定で「文字列も右寄せ」にしていたら、見た目だけでは一生気づけません。

ちなみに、日付の列も同じように確認してみたところ、こちらは両方ともTRUEでした(表示は違っても、中身としては日付として扱われていました)。
つまり私が引っかかったのは「-」か「/」かそのものではなく、見た目の変化を“処理完了”だと思い込みそうになる点でした。
私の次の一歩
今回の件で、表示が揃っているからといって整形できているとは限らない、と気づきました。
これからはデータの整形を始めるとき、安易に右寄せを信じるのはやめようと思います。まずは「ISNUMBER関数を使って、そもそもこれは数値なのか?」を確認する。
見た目の綺麗さに惑わされず、まずは中身の正体を確かめるところから始めてみたいと思います。
📎 過去の記事はこちら
ExcelデータをCSVに変換した、データ整形の出発点
Vol.16:Excelは「人のため」、CSVは「AIのため」。Makeで挑むデータ整形の第一歩
https://note.com/toto_automake/n/n00eb4d37ff68
整形したデータをAI分析につなげた回
Vol.19:整えたデータに「意味」を吹き込む。AI分析で見えてきた、一歩先のデータ活用
https://note.com/toto_automake/n/nc8d2d77126bb
📎 次の記事はこちら
空欄と「0」は同じではない?欠損データの扱いを考える
Vol.26:データ整形|空欄と「0」の違いを見落とすと何が起きるか
https://note.com/toto_automake/n/nb5ea69a08677
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Xでは、データ整形や自動化の作業中に出てきた疑問や判断の分岐を、短いメモとして残しています。
記事になる前の思考の断片です。
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