『本屋、はじめました』を読んで考えたこと(中)- 自己資金1000万円
こんにちは。「本屋を始めたい夫婦」の夫です。
今日は以前の記事の続き。
全国チェーンの大型書店リブロの池袋本店でマネージャーを務めた辻山良雄さんが、リブロ池袋本店がその歴史に幕を下ろすのに合わせて、独立書店「Title」を立ち上げ、経営するリアルを描いた「本屋、はじめました」から、僕が学んだこと、考えたことを書き連ねて行きます。
前回の記事では本屋のコンセプトや店舗の場所の考え方などをみていきましたが、ここからはいよいよリアルな「お金」の話。
個人事業主ではなく、会社にする
独立書店「Title」を運営するのは、タイトル企画という株式会社。社長が辻山良雄さんで、奥さんが取締役を務める二人だけの会社です。勝手なイメージ、独立書店は個人事業主が多いと思っていたので法人を持っているのは意外でした。
会社にした理由はギャラリーイベントやトークイベント、ウェブストアやブックセレクションなどただの「本屋」よりも仕事を広げたかったからとのこと。
会社のなかには、法人相手にしか仕事を発注しない企業もあると聞いたことがありましたし、本の出版など元手が大きくかかる事業を始めようとしたときに、法人のほうがお金を借りるときにもスムーズに行えると思ってのことでした。
<中略>
一般的に税務上は会社のほうが優遇されていることも多いのですが、開くのにかかる資金や書類の手間があったり、年に一度行う決算の書類が複雑であったりしますので、どちらが良いと一概には言えません。
僕も本屋をやるなら、法人としてやりたいと考えています。一般企業で仕事をしていて、法人かそうでないかの差は非常に大きい。イベントを企画するにしても法人としての顔を持っているかどうかで話の進み方は全然違うと思う。
余談ですが、開業や決算資料とか、そういうところはAIによってどんどん楽になっていくと思う。今、多くの人がAIを文章・画像生成に使っているけど、AIはその仕組み上、フォーマットが明確で正誤がはっきりしているもののほうが得意なはず。
なので手続き上の煩雑さはあまり気にしなくていいと思う。1年後か2年後か、3年後かわからないけど、いざ僕たちが本屋を立ち上げて法人を作ります!となったときには、そうした手続き、資料作成をうまくやってくれるAIは相当に進化しているはず。
本屋を開業するために必要なお金は大きく、
物件取得と内装工事にかかるお金
本棚やカフェの厨房、什器や備品にかかるお金
商品の仕入れにかかるお金
がある。これはピンキリ。物件の取得には家賃の他に家賃数ヶ月分の敷金が必要になる場合もあるし、内装工事も水回りレベルでいじるのか、レジカウンターを用意するだけでいいのかでまったく違う。
僕は2階建の一軒家で本屋をやることを理想に考えているので、この場合、賃貸じゃなくて購入となるかもしれない。購入した方が月々の支払いは抑えられるけど店を畳むときのリスクが跳ね上がるので迷いどころ。土地代だけでも値がつくような場所ならあまり気にしなくていいかもしれないが、当然借入をすることになるので、住宅ローンを抱えた状態で事業資金を借入できるのかなど、わからない点が多い。
水回りや基本の構造は業者に頼むけど、本棚や什器はできるだけ自分たちでやりたいと考えている。そういうのが得意な友達もいるので協力してもらい、手作り感というか、手触り感というか、既製品にはない雰囲気が店の中に漂うといいなと思ってる。
開業資金について辻山良雄さんは自治体や国の助成金を調べたりもしたそうですが、会社の資本金、物件の敷金・礼金、改装費、本を仕入れるための信託金など、全部自己資金で行ったとのこと。
本書の最後に「初期投資計画」として詳細な内訳の記載があるのですが、2ヶ月分の運営費を含めた投資資金は1132万円。運営費を除いた純投資額が800万円。
これを自己資金でだせるのがすごい。
僕たち夫婦もお金がないほうではないけれど、たぶん借入を使う方が現実的だと思う。というか資産の大部分がNISAとかで投資している株式資産なので、売って資金に当てるより借入して運用し続けたほうが長期的にはいいはず。
(リフォーム・内装業者について)
出してもらった見積もりからどこかの会社に決めるというよりも、だせる範囲の金額内でできるだけのことをやってみるということは、個人で店をつくるというときには、値段のふくらみを抑えることができて有効だと思います。店をいざつくり始めてみると、「あれも必要だし、これも買わなければいけない」と当初は想像していなかったお金がどんどんでていくので、最初に計算する内装費用に関しては、自分のなかでのいちばんシビアな額で考えておくとよいと思います。
<中略>
本屋は壁を本棚で囲ってしまうので、壁の素材や色はあまり問題にならず、その手前に置く本棚の形状や材質のほうが、店舗の内装や費用に大きく関わってきます。最近では中古を専門とする什器屋さんもあるし、スチールラックなどを安く買い、その上から合板を貼って見た目を安っぽく見せないなど、それぞれの工夫している人も多いので、始める前に少しでもいろいろな店を覗いて、さまざまな什器を見て、どのようにすれば安い値段でそう見せないためのものができるのか、知っておくとよいと思います。
Titleの壁面に並ぶグレーのスチール本棚は、閉店する書店からまとめて五万円で買い取ったものです。どこの店でも、本屋を閉める際、そこに置いている本棚や備品などは、ただで捨てるというわけにもいかず、高額なお金を払って捨てています。それを安くても引き取るということは、捨てる店にも、譲り受ける店にとっても、メリットのあることだと思います。
本屋が閉まるとき、大量の本棚が捨てられる。タイミングが合わないと難しいし、縁も必要だけど、この部分にもアンテナを張っておきたい。あとリフォームや什器は全然知見がないので、しっかり下調べしておかないとぼったくられそう。
父親が家の敷地内にちょっとした小屋を建てるくらいには日曜大工ができるので、父親が元気なうちにやるとなれば、頼るのもありか。知人に部屋を防音室に改造したり、床の張り替えをしたりしたことがある人もいるので、相談してみよう。
取次とPOSはどこを使うのか?
本屋の最重要項目は、本の仕入れ。本というのは非常に特殊な商品。毎日大量に新しい商品が生まれ、その多くはそう遠くないうちに消えていく。雑貨屋なら仕入れたものを数年置いておいてもいいかもしれないけど、本屋はそうもいかない。もちろん一部、こだわりを持って置き続けるものがあってもいいと思うけど、毎日大量に出る新刊からいいものを見つけ、その時代を切り取るにふさわしいものへと本棚の中身を変えていかないといけない。
そこで重要になってくるのが取次。
取次とは全国に3500社あると言われている出版社と、減ったと言われながらも2025年末時点で1万店舗以上ある本屋の間を文字通り「取り次いで」くれる存在。
書店側から3500もある出版社それぞれに「この本を送って!」と連絡するのも、出版社が1万店ある書店からの連絡に対応するのも現実的ではないため、取次が一手に担ってくれています。
これにより本の流通に係る手続きが大幅に簡略化されますが、取次が全ての取引を握っているビジネス構造がいろんな弊害を生んでいるという話もあり、、、この辺は別の本で詳しく紹介されているので割愛。
書店が取次と口座を開く際に、最初に仕入れる商品の金額とは別に「信託金」というものを預けなくてはならず、初期にかかる費用が莫大にかかってしまい、それが個人で書店を開業する際、足枷になるといわれていました。
それを回避するために、取次を通さない直取引を増やして書店を開業しようとする人もいます。交渉次第ですが、直取引の場合、取次を通さないぶんだけ書店の利益率を三割程度まで上げることもできる<中略>
書店が望んでも、まだまだ応じてもらえない出版社が多いのが現状です。ですので、直取引だけで品揃えをしようとすると、どうしても置くことができない出版社が増えてしまい、品揃えが画一的になりやすいという弊害があります。
取次や小取次、直取引について調べていたとき、摩訶不思議なビジネスモデルだなあ、、、と混乱していましたが、僕は基本的に大取次(日販、トーハン)を考えています。
確かに直取引で粗利を数%上げることができるかもしれないけど、それにかかる手間も大きいし、何より欲しいと思った本をちゃんと並べる、お客さんが欲しい本をちゃんと仕入れる、というのは本屋の大前提だと思う。
粗利のコントロールは前回の記事でも触れたように、カフェやギャラリー、雑貨、その他の事業で考えたほうがいいように思っています。
ただ、この辺も最近業界として変わり始めている部分があるようなので、いろんな選択肢を持ちながら考えていきたい。
本屋Titleの場合、リブロで日販と仕事をしていたので、日販との契約を進めたそう。本屋Titleで提示された信託金の条件は、取引予想金額の2ヶ月分。要するに月に100万円(仕入れ額で)売る予定なら、200万円を信託金として預けるということ。
本屋を始める上で信託金という形で資金がロックされる、しかもおそらくは数百万円になるであろうことは、頭に入れておきたい。
また、大手取次と契約できるかどうかはビジネスモデルの根幹に関わってくる(もし無理なら小取次や直取引を前提に、ニッチな本で差別化する方向を目指したほうがいいかもしれないし、本屋の売上比重を減らして考えたほうがいいかもしれない。本屋にカフェとギャラリーが併設されているのではなく、カフェ&ギャラリーで本も買える、といった形に)。
「BOOK'N BOOTH」さんの勉強会に参加したときに「取次の配送経路上にお店があったから契約できた」的なことを言っていた。取次からすれば配送経路がない場所に配送するのは追加コストがかかるが、配送経路上に新しい本屋ができるぶんにはそこまでコストがかからないので、契約しやすいとのこと。
大手取次と契約できるかどうかで店舗のイメージが変わるのに、物件や店舗イメージが固まってから出ないと取次と契約できるかわからないというのは、なかなかに不安材料。
POSレジも色々あって面白い。取次が開発したPOSレジもあり、取次とデータがつながっていて仕入れ・発注が楽になる機能があったり、全国の書店で売れている本の情報なんかも見れるらしい。が、初期の導入コストが100万円近くかかり、本屋Titleでは導入しなかったそう。
他のPOSレジも色々あるけど、本屋向けに作られたものじゃないのでコストの割に機能が微妙だったりしたので、「スマレジ」を導入。導入コストはiPad、レジ周りの機械やカードリーダーを合わせて13万円ほどだったとのこと。
この辺もぼんやりとだけど自分たちの店のイメージはできていて、導入するものはとにかく低コストで機能も最小限のもの。ただし、お客さんにストレスを感じさせないよう、処理速度が早く、様々な決済方法に対応できるものを探したい。
POSデータは重要だけど、個人店レベルだったら、売れたものをスプレッドシートに入れるちょっとしたプログラムを作るだけで十分だと思う。
セレクト書店っぽさは微妙
取次と契約できたら、いよいよ自分たちの店になにを置くか。
数百冊はすぐにリストアップできる。自分たちがこれまでに読んで、これはいい!と思ったもの。5年、10年前のもので、今でも読み返したいと思える名著。こうしたものを積極的に仕入れたい。
ただ、これが本屋の難しいところだと思うけど、本屋のオーナーが自分が読んだ本だけを並べることはできない。僕たち夫婦二人で読める本は年に2〜400冊くらい。しかも僕たちの好みに極端に偏っている。
それじゃ「その時代を編集し、提案するメディア」としての役割には不十分。
一時、どこの本屋に行っても同じような本が並んでいるということが「金太郎飴書店」といわれ、本屋が面白くなくなったことを指す代名詞のように使われましたが、確かにデータを使い、売上の上位から置く本を決めていくやり方を使うところは、必然的に同じような本が置かれているということになるかと思います。個人で自分のお金を出して、他の書店と同じような品ぞろえをするのでは、わざわざ自分が新たにやる意味はないのではないかと思いました。
そりゃ、同じような本が並んでいるだけなら、立地がよくて品揃えも多い、なんならいろんなポイントカードまで使えてしまう街のど真ん中の大型書店の方がいいから、独立系書店はそれらとの違いを出すのが大事。
かといって、「金太郎飴書店」に対抗するように、店主が厳選した品ぞろえを提案する、いわゆる「セレクト書店」というものにも抵抗がありました。自分も客として、さまざまな「セレクト書店」に足を運びましたが、特に最近ではその品揃えが似てくる傾向にあり、新しい書店なのだけど既視感が強い店が増えてきたようにも思います。
<中略>
それらは最初はみな新しい価値観として並べられたものばかりですが、いつの間にかアイコン化してしまい、「それを置いておけば、セレクトしているように見える」本になってしまっているようなきがします。本屋に限らず、店にいく楽しみの一つに、知らなかったモノや価値観との出会いがあると思いますが、いつの間にか皆がいいというものに倣うということがおこってしまっているようです。
素晴らしい言語化。正直、僕は本屋によくいくし、自分で本屋をやりたいとかいってるけど、なんだかんだ、大型書店が好き。梅田蔦屋書店とか、紀伊国屋書店とかに足を運ぶ機会が多い。独立系書店にいく時は本を買いに行くというよりどちらかというと「将来本屋をやるための勉強のため」に行っている感覚がある。
その理由は、独立系書店が独自性を求めすぎて、結局、欲しいものが見つからないことが多いから。
かといって大手と同じラインナップで勝負になるわけがない。だからバランスが大事なんだと思う。ちゃんと今の人が欲している本を並べる。王道をしっかり並べる。ここにきたら今知っておくべきもの、読んでおくべきものに出会える。
その上で、規模が小さく、個人の裁量が大きいからこそ、大手書店にはないものにも出会える、見つけられる。
そんなバランス感が重要なんだと思う。尖りすぎたら、それはそれでお客さんを拒絶することにもなる。
本屋Titleではベストセラーを混ぜながらも、価値観で統一された品揃えを核にすることを意識したそう。骨太な名作を核に据えて4000点ほどを選定。その上で取次のデータを見ながら料理のレシピ本や実用書などを選んでいったそう。
店は住宅街の真ん中にあり、そんななかで自分の個性だけを主張しても、人が集まる場所としての本屋としてはむなしいものになるのではないかと思いました。たとえば地域に住む人が病気になり、すぐ必要とされるような病気の本がまったくないのでは、その場所と店が乖離してしまう、それは良くないことではないかと思ったのです。
<中略>
こうして注文した本は、約一万冊になりました。初期の仕入れ費用を抑えるために、出版社とは支払いを一年繰り延べてもらう長期契約を個別に交渉しました。長期契約には約二十社ほどの出版社が応じてくれましたが、<中略>初期に支払う金額を実際に仕入れた金額の七0パーセント程度に抑えることができました。
取次の信託金や仕入れの仕組みについて調べていた時の1番の疑問が、「最初どうすんの?」という部分。月の販売予測の数ヶ月分を信託金として入れるとかはまあわかるんですが、最初、店に一斉に本を並べる時の仕入れは桁違いになる。月の売上予測の何倍もの金額を仕入れないといけない。
1冊平均2000円として、3000冊並べるなら600万円。最初の仕入れコストがデカすぎる。この辺については長期契約の交渉とか、色々とやりようがあるみたい。それが知れただけでも大きな収穫。
本の注文をするときは、事前にある程度どこの棚に何の本を置くかという「棚割り」を決めておくのですが、実際には注文した本が出版社で品切れになっていて入らなかった、同じ冊数でも大型の本が多く場所をとる、そもそもざっとしか計算をしていないなどの理由で、棚割り通りにいくことはほぼありません。その場合は、現場で実際に入荷した本の量感を見ながら、本の並びの流れがあまり変わらない程度に、棚割りを随時変えていきます。
<中略>
棚に本が入った光景を見たうえで、本のジャンルのサインをつけるのをやめました。多くの書店では、壁に「雑誌」「ビジネス」などの大きなジャンルを表すサインがついており、店のなかにはさらに細かく「自己啓発」とか「文書の書き方」などというプレートが入っています。しかしある程度棚に収まった本を見ているうちに、「これはこうしたジャンルの本ですよ」とこちらで括ることが、狭い空間ではかえってうるささを出してしまうと気づきました。本は緩やかに他の本ともつながっているので、カテゴリー分けをすることは、そうした本のつながりを分断してしまうようなことにもなり、並んでいる本を見ていく面白さを削いでしまうのです。
これはいい気づきが得られました。大型書店にいくと、ジャンル別、カテゴリ別に整理されているのが当たり前で、それによって本を探すのが楽になっているのは確か。でも独立系書店に求められているのは、そうした楽さではないし、そもそもパッと見るだけなら数分で終わるような規模のお店ではそうしたジャンル分けの整理は必要ないかもしれない。
それより、意外な本が隣り合っていたりすることに発見を作れる。それが小さな書店のアイデンティティだと思う。
正直、本のカテゴリ分けって結構曖昧で、乱暴だと思う。「ビジネスに効くアート思考」がアート関連の棚にあるべきなのか、ビジネス関連の棚にあるべきなのか、答えはない。それよりは、わかりやすいビジネス書、今使えるノウハウが書かれた本からグラデーション的に、よりビジネスの本質的なことが学べる本に推移し、アート本にいく流れの中で、そうした本をおくのがいいかもしれない。
そうした並べ方は大型書店では難しい。でも独立系書店ならできる、独立系書店でこそやるべきアイデンティティだと思う。
ブックカバーっている?
どの書店でも本を買った時に「ブックカバーおつけしますか?」と聞かれる。
が、僕はつけてもらったことがほとんどない。最近、本屋をやるにあたってブックカバーについて考えるかと思って、数冊買った時に一冊だけつけてもらったりする程度。
僕は本の表紙、背表紙、裏表紙、帯、全部好きなのでブックカバーをつけない派。でも世の中の書店は大体、オリジナルのブックカバーを持っている。
正直、なんで?と思ってました。というか今も思っている。
本はただでさえ粗利が少ない商売。1000円の本を売って粗利が200円、そこにブックカバー数円出ていくだけで、目に見えて粗利が減っていく。
辻山良雄さんはリブロで取引していた資材会社に問い合わせてみたそうですが、リブロという全国チェーンの大型書店だからこそブックカバー1枚あたりのコストを抑えることができていたものの、本屋Titleの規模感では1枚10円以上のコストになったそう。
さすがに1000円の本で粗利200円で、さらに10円の追加コストがかかるのはバカにならない。
そこで最初はポリ袋を作ることから考えたそうです。ポリ袋の方が単価が安く、ブックカバーほどサイズ種類も少ない、さらにそれを持って歩いてもらったら宣伝にもなる。
とはいえやっぱりブックカバーも必要なので色々考えていたそう。
できるかどうかは別にして「買ったその場で店主がブックカバーにスタンプを押してお渡しする」ということも面白いのではないかと思いました。スタンプを押すやり方なら、紙を買ってくればできるので、費用も抑えられそうでした。
これは素晴らしいアイデア。独自デザインで裁断した複数のブックカバーを持つのは大変だけど、無印のブックカバーを仕入れて、その場でスタンプを押す。当然コストは抑えられるし、それ以上にブックカバーというサービスに追加の価値が生まれそう。
「ブックカバーおつけしますか?」→「お願いします」
というやり取りの後、本を包んで、お店のロゴと、なんならその日付をスタンプしてお渡しする。本屋を訪れた体験としては、むしろ一段グレードアップしている気がする。本屋Titleの場合、ブックカバーに使ってる藁半紙の仕入れが1枚0.8円らしい。
これは自分が本屋をやる時に参考にしたいアイデア。僕自身がブックカバーに価値を感じないからこそ、ブックカバーを作るなら独自の価値を与えたい。
本屋のウェブサイトを作る
今や、どんなビジネスであってもウェブサイトを持つのは必須。この部分についてはあまり心配していない。
というのも、僕は大学卒業後、ウェブ制作会社でディレクターをしていたし、その後、事業会社でウェブマーケティングを担当しているので、ウェブサイトの作成や運営、コンテンツ作成には知見がある。
妻もウェブ関係の仕事を何年もしていたので、簡単なコーディングやデザインのスキルがある。二人でブログを運営したこともある(今はnoteを使っているけど、WordPressを使ったブログ運営や、オンラインショップの運営経験もある)。
本屋をやるにしても、オンライン経由の売上は結構イメージしている。noteやyoutubeでの集客、コンテンツ自体の収益化、書籍や雑貨のオンライン販売。これらには力を入れていきたい。
実はウェブサイトでいちばん人に見られるのは「ACCESS」です。地図、住所、電話番号、営業時間などの基本的なデータを入れるのはもちろん、近隣の駐車場の有無、クレジットカード使用の可否、交通機関と所要時間などを来店前にご覧になるお客さまの役にたつ情報を載せることが大事だと思っています。
大丈夫。この分野に限ればだけど、僕たち夫婦は結構うまくやれる、知見がある方だと思う。逆に本屋の店舗運営に関する知見は全然ないんだけど。
と、ここまで書いてきたところで、またもや長くなりすぎてしまった(9000文字を超えた)。ハイボールも2杯目に差し掛かり、文章も荒れてきた気がする。
「本屋、はじめました」はここから本屋開業後の話に入って面白いんだけど、今日のところはこの辺で。上下で終わらすつもりが、上中下になってしまった。
パスカルが残した「短い手紙を書く時間がなかったので、長い手紙になりました」という言葉は文章の本質をついている。何も考えずに書き始めると、いつまでも書き続けてしまう。
と余計な話を始めるとさらに長くなるので、また次回。前回の記事もぜひご覧ください。
興味があればぜひ本書を読んで見てください(アフィリエイトリンクです)。
↓続編
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