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節約より先に、家の中を見直したら3万円になった話

「節約しなきゃ」

家計が苦しくなったとき、私の頭に最初に浮かんだのは、やっぱり我慢でした。

外食を減らす。

お菓子を買わない。

欲しい物は、もう少し先まで我慢する。

でも、すでに気をつけているつもりなのに、これ以上どこを削ればいいのか分からない。

家計簿を見ながら、

「まだ減らさなきゃいけないのかな……」

と、少し疲れていました。

そんなとき、ふと家の中を見渡したんです。

すると、使っていない物が思った以上にありました。

本、服、家電。

そして、ほとんど使っていなかったApple Watchが2台。

それらを少しずつ売った結果、合計で約3万円になりました。

最初から3万円になると思っていたわけではありません。

正直なところ、

「全部売っても、数千円くらいかな」

と思っていました。

だから、査定額を見たときは驚きました。

なかでも、思っていたより高く売れたのがApple Watchです。

まだ使える。

壊れているわけでもない。

でも、持っていても使う機会がほとんどありませんでした。

「またいつか使うかもしれない」

そう思って残していたものの、その“いつか”はなかなか来ません。

このまま置いておくうちに古くなるなら、まだ価値があるうちに手放した方がいいのかもしれない。

そう考えて、2台とも売ることにしました。

とはいえ、迷いがなかったわけではありません。

買ったときのことを思い出すと、少し寂しかったです。

まだ使える物を手放すことに、もったいなさも感じました。

査定に出す直前まで、

「本当に売っていいのかな」

と考えていたと思います。

それでも最後は、

「今の私は、本当にこれを使っている?」

「これから使う場面を、具体的に想像できる?」

この2つを考えました。

答えは、どちらも「いいえ」でした。

だから、手放すことにしたんです。

もちろん、家にある物を何でも売ったわけではありません。

思い出のある物や、今も使っている物。

手放したあとに、また買い直しそうな物。

そういう物は残しました。

高く売れるかどうかよりも、今の自分に必要かどうか。

それを基準にして、使う予定が浮かばない物だけを選びました。

Apple Watchのほかにも、本や服、家電を売りました。

一つひとつは、それほど大きな金額ではなかったと思います。

でも、まとめてみると約3万円。

副業で新しく稼いだお金でも、臨時収入でもありません。

すでに自分の家にあった物が、お金に変わりました。

家計が苦しいとき、私は「これから使うお金を減らすこと」ばかり考えていました。

けれど、家の中には、

「以前お金を払って買ったけれど、今は使っていない物」

が残っていたんです。

そう考えると、不用品はただの邪魔な物ではなく、まだ価値が残っている物でもありました。

もちろん、誰でも3万円になるとは限りません。

家にある物も、売る物の状態も人それぞれです。

それでも、我慢を増やす前に家の中を見る価値はあると思います。

そして、不用品を売ったことで変わったのは、口座の残高だけではありませんでした。

いちばん大きく変わったのは、物を買うときの基準です。

以前は、

「便利そう」

「安くなっている」

「いつか使うかもしれない」

そんな理由で買うことがありました。

でも、売るときに迷った経験があると、次に買うときにも一度立ち止まるようになります。

「これ、本当に使うかな?」

「似た物を、すでに持っていないかな?」

「買ったあと、どこに置くんだろう?」

こう考えるだけで、勢いで買うことが減りました。

安いから買うのではなく、使うから買う。

今回、不用品を売って得た一番大きなものは、この考え方だったのかもしれません。

節約というと、何かをやめたり、減らしたりするイメージがあります。

でも、それだけではありません。

今ある物を見直すことも、家計を助ける方法の一つです。

使っていない物を売れば、お金になります。

部屋に少し余白もできます。

さらに、次の買い物で余計な物を増やしにくくなる。

一度の片づけが、その後のお金の使い方にもつながっていきました。

もし今、

「家計が苦しい」

「もう削れるところが思いつかない」

と感じているなら、いきなり家中を片づけなくても大丈夫です。

まずは、本棚の一段だけ。

クローゼットの引き出し一つだけ。

使っていない家電を置いている棚だけ。

小さな場所から見てみてください。

その中に、

「持っているけれど、最近一度も使っていない物」

はないでしょうか。

見つけても、すぐに売る必要はありません。

今も必要なのか。

この先、本当に使いそうなのか。

少し考えてみるだけでも、持ち物との向き合い方は変わります。

家計が苦しいとき、我慢することだけが答えではありません。

減らす前に、家の中を見る。

私はそれで、約3万円と、これからの買い物に使える新しい基準を手に入れました。

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