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【新卒就活】志望動機が毎回似てしまう人の考え方のズレ

志望動機を書いていると、会社名だけ違って中身は同じ。
そんな感覚を持つ人は多いです。

頑張って調べたのに、なぜ同じようになるのか。
そこには、熱意とは別の理由があります。

その企業である理由が書かれていない

志望動機が毎回似てしまうのは、志望度が低いからではありません。
企業ごとの差を見つける前に自分の軸を抽象語でまとめてしまい、その企業である理由との接続を作れていなかったからかもしれません。
言い換えると、材料不足より、接続不足です。

よくあるのは、「成長できる会社がいい」「人が良い環境で働きたい」といった整理です。
気持ちはよくわかりますが、そのままだと企業を選ぶ言葉としては広すぎます。

どこがずれているかというと、就活軸が感想に近く、比較の基準になっていない点です。
感想というフワフワした状態で見てるから志望動機が似た言い回ししか出てこないのです。

どう直すか。

抽象語を分解します。
成長なら、どの業務で、どの速さで、どんな形で負荷がかかる環境を求めているのか。
人が良いなら、話しやすさなのか、挑戦を見守る文化なのか、協働の仕方なのか。
ここまで細かくすると、企業差と結びやすくなります。

もう一つのずれは、企業研究の見方です。
企業情報をたくさん集めても、自分にとって意味のある差を拾えていないと、言葉にした瞬間に平らになります。

どこがずれているかというと、企業の特徴を全部同じ重さで見ている点です。
なぜ似るのかというと、魅力を並べても、自分が選ぶ理由にはなりにくいからです。

競合比較をしよう

同じ業界の二社を並べて、顧客との距離、若手の任され方、商品ではなく課題に向き合う比重、現場の裁量などを見比べます。
差が見えたら、その中で自分が反応した一点を選びます。

業界志望理由と企業志望理由が混ざるのも、よくあるずれです。
業界そのものに興味があることと、その中でこの会社を選ぶ理由は同じではありません。

たとえば「人の生活を支える仕事がしたい」だけだと、同じ業界の多くの企業に当てはまります。
そのあとで、「その中でも、顧客に長く伴走する形を取っている会社に引かれる」と絞れて初めて、企業志望理由になります。

このとき、企業ごとの差、自己分析、就活軸、競合比較、自分の背景経験の五点をつなぐ発想が欠かせません。
どれか一つだけ強くても、志望動機は片寄ります。

企業差だけだと、会社説明になります。
自己分析だけだと、価値観の話で終わります。
背景経験がないと、なぜ自分がその差に惹かれるのかが見えません。

たとえば、同業二社を比べたとします。
片方は商品ラインの広さが強みで、もう片方は顧客の課題に長く向き合う体制がある。
そこで後者に惹かれたなら、次に問うのは「なぜ自分はそこに惹かれるのか」です。

その答えは、過去の経験にあります。
研究活動で、仮説を出して終わるより、相手の反応を見ながら改善を重ねる場面にやりがいを感じた。
あるいは、アルバイトで、一度きりの対応より継続的な関係づくりに面白さを感じた。
こうした背景があると、企業差が自分の選択理由に変わります。

書き換え例

「挑戦できる環境に魅力を感じ、志望しました」では、意味が広いままです。

これを、
「若手のうちから提案内容の修正まで任される点に惹かれました。大学のプロジェクトで、試して直す過程に手応えを感じた経験があり、裁量の有無より、改善を回せる仕事の進め方に魅力を感じたためです」
とすると、企業差と背景経験がつながります。

実用面では、志望動機を三つの欄に分けて見直すと整理しやすいです。
一つ目は、その会社の差。
二つ目は、その差に触れる自分の就活軸。
三つ目は、そう感じる背景経験です。

この三つを書いたあとで、競合比較の結果を差し込みます。
すると、「なぜ業界に興味があるか」と「なぜこの会社なのか」が分かれやすくなります。

書く順番も固定しておくと崩れにくいです。
企業差を書く。
続いて、その差が自分のどんな判断基準に触れたのかを書く。
締めに、その基準を持つ理由を背景経験で支える。
この流れなら、企業研究と自己分析が別々の作業になりません。

原稿の確認では、三つの観点が役立ちます。
会社名を変えても通じないか。
企業の特徴のあとに、自分の反応理由があるか。
背景経験が、飾りではなく判断基準の根拠になっているか。

志望動機は、魅力の足し算ではありません。
企業ごとの差を拾い、その差に反応する自分の理由をつなぐ作業です。
順番を整えるだけで、似た志望動機は少しずつ、自分の言葉へ変わっていきます。

終わりに

新卒就活は最初で最後であり、思わぬ落とし穴があります。
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