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セラピストのための病理学:「脂肪=カパ」の固定観念を捨てると、クライアントの「痩せない理由」が見えてくる

カウンセリングで「お腹周りの肉が取れなくて…」と相談されたとき、真っ先に「カパ(Kapha)の増悪ですね」と診断していませんか?

カパの減量アプローチ(乾燥・軽性・刺激・ファスティング・運動)をアドバイスしているのに、「一向に痩せない」「むしろ疲弊して体調を崩してしまった」というクライアントに出会ったことはないでしょうか。

もし心当たりがあるなら、それは「脂肪=カパ」という固定観念が原因かもしれません。

現代社会で戦う多くの女性が抱える脂肪蓄積の裏には、「ヴァータ(Vata)の暴走とコルチゾール(ストレスホルモン)」という別のストーリーが隠れています。

今回は、現場で差がつく「ストレス型体脂肪蓄積」の病理と、真の臨床アプローチについて解説します。

1. なぜ「脂肪=カパ」で失敗するのか?

古典において、脂肪組織(メーダ・ダートゥ)はカパの属性(重・冷・遅・油)と深く結びついています。そのため、従来の教科書的な見解では以下のロジックになりがちです。

脂肪が増えた = カパ過剰 = カパを削ぎ落とす(ランガナ)

しかし、現代のクライアントの生活背景を見てみてください。
マルチタスク、過労、不眠、SNSによる情報の過多、人間関係の緊張、精神的ストレス……。

これらが引き起こしているのは、カパの停滞ではなく「ヴァータの著しい増悪」です。

2. 現代医学と古典の符合:ヴァータから始まる「脂肪蓄積」の連鎖

現代生化学でいう「慢性ストレスによるコルチゾールの過剰分泌」を、アーユルヴェーダの病態展開(Samprapti)で解剖してみましょう。

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