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発信内容が多いほど、なぜ「何の人か」分からなくなるのか

こんにちは。☀️
灯の旅人です。

灯の研究所、第6回です。

前回の記事では、同じ名前やアイコンを何度も見かけることで、知らない人が少しずつ「見覚えのある人」へ変わっていく過程を観測しました。

今回は、

発信内容が増えるほど、なぜ「何の人か」が分かりにくくなるのか。

を観測します。

この研究シリーズは、マガジンにまとめています。

灯の研究所|人は、なぜその人をフォローするのか

前回の記事はこちらです。

第5回|なぜ何度も見かける人は、「知っている人」に変わるのか



いろいろ書いているのに、何も伝わっていない気がする

ゲームの記事を書く。

次の日にはAIについて書く。

創作もするし、note運用について考えることもある。

発信している本人からすれば、どれも自分の興味や経験から生まれたものです。だから、自分の中では自然につながっています。

けれど、初めてプロフィールを訪れた読者から見ると、そのつながりが見えないことがあります。

「ゲームの人なのかな」と思って記事一覧を開くと、AIの記事がある。

「AIについて書く人なのかな」と思えば、小説が並んでいる。

さらにnote運用や日常の記事まで出てくる。

すると読者の中に、

「いろいろ書いている人なのは分かるけれど、結局何の人なんだろう」

という迷いが生まれます。

せっかく幅広く書いているのに、その豊かさがそのまま伝わるとは限りません。

むしろ内容が多いほど、発信者の輪郭が薄く見えることもあります。

では、なぜこのようなことが起きるのでしょうか。

テーマが多いこと自体が問題ではない

まず確認しておきたいのは、複数のテーマを書くこと自体が悪いわけではない、ということです。

一つの分野だけを深く書く人もいれば、いくつもの関心を行き来しながら書く人もいます。

ゲームを通して感じたこと。

仕事で悩んだから考えたこと。

AIとの対話で気づいたこと。

創作の中で表現したいこと。

どれも同じ人の中から出てきたものです。

そのため、

「何の人か分からないなら、テーマを一つに絞ればよい」

と単純に考える必要はありません。

問題は、テーマの数ではありません。

読者の中で、それぞれの記事が一人の発信者へ結びついて見えるかどうかです。

発信者本人には一本の流れとして見えていても、読者には別々の記事としてしか見えていない。

その差が、「何の人か分からない」という状態を生みます。

テーマが多いから分からないのではなく、
なぜそれらを同じ人が書いているのかが見えない。

今回の中心は、ここにあります。

読者は、発信者の頭の中までは見られない

私たちは、自分がなぜその記事を書いたのかを知っています。

前の記事とのつながりも分かっていますし、これから何を書こうとしているかも知っています。

しかし、読者が最初に見るのは、その人の活動全体ではありません。

タイムラインで見かけた一つの記事。

誰かのスキ欄で見た名前。

偶然開いたプロフィール。

最近の記事一覧。

読者は、限られた断片から発信者像を作ります。

たとえば、ゲームの記事から訪れた人がプロフィールを開いたとします。

そこにゲーム、AI、創作、note運用の記事が並んでいても、読者はすぐに、

「この人は、人が何を感じ、世界をどう受け取るかを観測している人なのだな」

と理解してくれるわけではありません。

発信者の中にある共通点は、書かなければ見えません。

読者が目にできるのは、タイトル、見出し画像、プロフィール文、固定記事、最近の記事一覧など、ページ上に表れているものだけです。


「何でも書く人」と「一つの視点で書く人」は違う

複数のテーマを扱う発信者には、大きく二つの見え方があります。

一つは、

その時に思いついたことを、何でも書いている人。

もう一つは、

さまざまなテーマを、一つの視点から見ている人。

表面だけを見ると、どちらもゲームやAI、創作、日常など、幅広い記事を書いています。

しかし、読者が受ける印象は違います。

前者は、記事ごとに別の方向へ進んでいるように見えます。

後者は、扱う題材が変わっても、同じ人が同じ問いを追いかけているように見えます。

たとえば、

ゲームでは、物語を通じて人の感情を見る。

AIでは、人と技術の関係を見る。

創作では、世界の受け取り方を物語にする。

note運用では、人が何を見て、誰を覚え、なぜフォローするのかを見る。

題材は違っていても、

「人は何を感じ、世界をどう受け取るのか」

という視点が共通していれば、一人の発信者としてつながりやすくなります。

ここで大切なのは、「ゲームの人」「AIの人」と一つに決めることではありません。

何を書く人かではなく、何をどのように見る人か。

そこまで伝わると、複数のテーマは散らばった情報ではなく、その人の世界として見え始めます。


プロフィールだけ整えても、つながるとは限らない

では、プロフィールに共通する視点を書けば、それだけで十分なのでしょうか。

おそらく、それだけでは足りません。

プロフィールに、

「人の認知や感情を観測しています」

と書いていても、最近の記事一覧からその視点が感じられなければ、読者の中では結びつきません。

反対に、記事には共通する視点があっても、プロフィールや固定記事で説明されていなければ、初めて来た人には気づかれにくいでしょう。

必要なのは、一か所だけを整えることではありません。

プロフィール、固定記事、シリーズ名、記事タイトル、見出し画像。

それぞれが少しずつ同じ発信者へ戻る目印になることです。

旅人の場合は、

「灯」

「旅人」

「観測」

「研究所」

「レイニャ」

といった要素が、その役割を持っています。

記事のテーマが違っても、同じ言葉や世界観、問い方が残っていれば、

「前にも見た人だ」

だけでなく、

「この人は、こういう視点で世界を見る人だ」

と理解される可能性が高まります。

ただし、同じ言葉を毎回入れればよいわけではありません。

見た目だけをそろえても、記事の中身が毎回まったく別方向なら、つながりは弱いままです。

必要なのは、飾りではなく、視点の一貫性です。

旅人自身も、何の人なのか迷ってきた

旅人自身も、ゲーム、AI、創作、note運用など、いくつものテーマを書いています。

そのため、

「旅人は結局、何を書く人なのか」

と考えることが何度もありました。

ゲームだけに絞るべきなのか。

AIの記事を中心にするべきなのか。

創作とnote運用は分けるべきなのか。

けれど、考えていくうちに、扱っているテーマよりも、その奥にある関心の方が共通していることに気づきました。

旅人が繰り返し見ているのは、

人が何を見て、何を感じ、どのように世界を受け取るのか。

そして、その受け取り方が、行動や選択にどうつながるのか。

ゲームの記事でも、創作でも、noteの観測でも、その視点は完全には離れていません。

だから旅人に必要なのは、すべてを一つのテーマへ減らすことではなく、その共通する視点が読者にも見える形を作ることなのだと思います。

もちろん、これはまだ完成した答えではありません。

灯の研究所自体も、その見せ方を試している途中です。

自分のnoteで確認したい二つ

ここからは、自分のnoteで確認できることを二つに絞ります。

一つ目

最近の記事に共通する視点はあるか。

最近の記事を五本ほど並べて見てください。

テーマではなく、

「なぜ自分はこれを書いたのか」

「どんなことにいつも引っかかっているのか」

「読者にどんな見方を持ち帰ってほしいのか」

を確認します。

もし記事ごとに題材が違っていても、同じ問いや価値観が見えるなら、それが自分の発信をつなぐ軸になるかもしれません。

二つ目

初めて来た人にも、そのつながりが見えるか。

自分のプロフィール、固定記事、最近の記事一覧を、初めて訪れたつもりで眺めます。

なぜ複数のテーマを書いているのか。

それぞれの記事が、どこで一人の発信者へ戻るのか。

そこまで見えるでしょうか。

見えにくい場合は、テーマを削る前に、プロフィールの一文や固定記事、シリーズ名で共通する視点を補う方法があります。

今回の観測結果

今回の観測から見えてきたのは、

発信内容が多いことより、記事同士をつなぐ視点が見えないことの方が、「何の人か」を分かりにくくする。

ということです。

複数のテーマを書くことは、必ずしも弱点ではありません。

それだけ多くの入り口を持っている、と見ることもできます。

ただし、その入り口が同じ場所へ続いていると分からなければ、読者は途中で迷ってしまいます。

だから、すぐにテーマを減らす必要はありません。

まずは、自分が何を繰り返し見ているのか。

どんな問いを持ち続けているのか。

そこを言葉にしてみてもよいのです。

「何を書く人か」だけでなく、

「何を、どのように見る人か」。

それが見えたとき、ばらばらに見えた発信が、一人の世界としてつながり始めます。

次回への接続

これで、第2部「何者として認識されるか」は終了です。

第1部では、そもそも人が発信に気づくまでを観測しました。

第2部では、その人がどのような発信者として認識されるのかを見てきました。

けれど、気づかれ、何者かが伝わったとしても、それだけでフォローされるとは限りません。

面白い記事を読んだはずなのに、数日後にはタイトルも発信者の名前も思い出せない。

スキを押したのに、そのままページを離れてしまう。

一度は興味を持ったのに、「また読みたい人」までは進まない。

次回から始まる第3部では、

読まれた発信が、どのように記憶され、期待され、フォローへ近づいていくのか。

を観測します。

第3部「記憶と期待」では、次の三つを扱います。

  • 第7回
    なぜ読んだ記事も、発信者の名前も忘れるのか

  • 第8回
    なぜ「次も読みたい人」をフォローするのか

  • 第9回
    スキを押したのに、なぜフォローしないのか

まず次回は、

なぜ読んだ記事も、発信者の名前も忘れるのか

を観測します。

第7回は、明日17時ごろ公開予定です。

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灯の旅人|創作と人の心を観測する人 ここまで歩いていただき、ありがとうございます。 もし何か感じていただけたなら、その想いをそっと置いていっていただけると嬉しいです。