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「これでいける」と確信した、プレス機。

開業準備を進めていた2023年の春、僕は大きな壁にぶち当たっていました。
タコスの命とも言える「皮(トルティーヤ)」が、どうしても理想通りに焼けない・・・。

トルティーヤを作るためにプレス機や鍋底を使ったり専用の製造マシンを使うのですが、当時は初期投資を抑えるためにケチって、Amazonで見つけた安っすい3,000円ほどの市販プレス機を使っていました。

でも、生地をどれだけ丁寧に伸ばしても、薄さが均一になりません。

当時のAmazonプレス機 (閉じた状態)
当時のAmazonプレス機 (開いた状態)

厚いところは火が通らず、薄いところは焦げる。
味が安定しないどころか、自分たちが納得できる「あの食感」にはほど遠いクオリティでした。
均等な厚みのトルティーヤは火を通した時にフワ〜っと膨らむんです。

「そんなん使ってたらあかーーーん!」

そんな時、相談に乗ってくれたのが、亡きお義父さんの旧友で、地元の東大阪でステンレス加工業を営む「東大阪のイケおじ、タクボのおっちゃん」でした。
※“イケおじの”と付けることで本記事の公開を承諾いただきました。笑

東大阪のイケおじ、タクボのおっちゃん

おっちゃんは僕が使っていたプレス機を見るなり、こう言い放ちました。
「そんなん使っとったらあかん。一回、作ってみたるわ〜」

東大阪市について

トレイズキッチンがある東大阪市は、全国屈指の「ものづくりの街」です。
一見、どこにでもある街に思えるかもしれませんが、実は日本・世界を支える企業がひしめき合っています。
よく言われるのが、「歯ブラシから人工衛星まで何でも作れる」こと。
小さなネジ一本から高度な精密機械まで、この街の職人さんたちが生み出せないものはない!と、おっちゃんが申しておりました(笑)
僕たちが使っている「特注のプレス機」も、そんなおっちゃんたち東大阪の職人さんの技と厚意から生まれています。

by イケおじタクボのおっちゃん

で、話は戻り・・・

待つこと僅か2週間。

「できたで。」とおっちゃんのバッグの奥から出てきたのは、丁寧に溶接・研磨され、鏡のように美しく輝くステンレス製のプレス機でした。

綺麗に磨かれ、溶接されたステンレス製のプレス機

仕組みこそ既存品と同じですが、上下の円盤には5mm以上の厚みがある鋼材が使われていて男性が両手で持たないと危ういほどの重厚感。
その精密さと重みこそが、生地を均一に伸ばすための秘訣ですね。

まさに、これまでの悩みも吹き飛ぶ職人技が成せる「芸術品」。

さっそく生地を挟んでプレスしてみると……。
口頭で指定していたトレイズキッチンのトルティーヤのサイズは直径12センチ、厚み1ミリ。
この理想の薄さとサイズが、何度やっても、誰がやっても、完璧に再現される。

3年が経つ今でも現役バリバリ

「やばい……!これやー!!」

感動のあまり、僕は笑いが止まらなくなりました。ほんとに。笑
気づけばその場で何枚も何枚も、夢中になってトルティーヤを量産していました。
あの時、生地をプレスしながら感じた「これなら自信を持って提供できる」という確信は、今でも忘れられません。

こんな感じで、イケおじタクボのおっちゃん以外にもトレイズキッチン開業の背景にはたくさんの職人さんが助けの手を差し伸べてくれています。
そのお話はまた次回以降どこかで書けたらと思います。

次回は、タコス各種のメニュー開発物語を予定しています!

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🌮 トレイズキッチン(Trey’s Kitchen)

  • 場所: 東大阪市稲田本町2丁目1-52

  • 電車: 徳庵駅、高井田駅、高井田中央駅

  • 営業日: 不定期(詳細はインスタやLINEにて)

  • こだわり: アリゾナ直送スパイスと、東大阪の職人特注プレス機で作るグルテンフリーのトルティーヤ

  • Instagram: 最新の営業日はこちらから
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トレイズキッチンのルーツ。他の記事も是非、ご一読ください。


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