宝物は、道路に落ちてるあれ
まぁ、あの。
私の話で道路に落ちてるって言ったら「犬のウ○コ集める趣味のある変態」が浮かぶかもしれませんが。
夕方になると光る道が家の近くにあったんですよ。
明るい時間は分かりにくいけど、夕陽に照らされると3m四方くらい、チリチリっと小さく光る何かか散りばめられた部分があったんです。
アスファルトも乾いて真っ白で、ボコボコになってる古い道やから事故防止のために特殊なアスファルトを敷いているわけでもない。
その、ボコボコのむき出しになった砂利の間にチリチリって小さく光る何かがポロポロ溢れている。
それを夕方の1番光る時間にじっくりと探して、人差し指と親指の爪でつまんで集めてました。
ある程度集まったら、「星の砂」のコルクを抜いて、そこに混ぜてたんです。
「星の砂」は珊瑚のカケラを砂に見立てて瓶に詰めた定番の土産物。
白い砂みたいやけど、一粒ずつが絵に描いた⭐︎みたいな形してたんですよね。
後で知ったんですが、チリチリ光るそれは、事故で割れて粉砕した車のフロントガラスの拾えない程に細かい粒だったんですよね。
綺麗な六角形の形で、粗く削った粒胡椒くらいなんですけど、ほんまにチリチリって光って綺麗やったんです。
自分だけが知っている何か特別な鉱石を見つけたとずっと勘違いしてたねんな。
子供の頃の宝物ってキラキラしてるもんばかり。
祖父の土産の外国のキャンディの包み紙とか、砕けたフロントガラスを混ぜた星の砂とか、工作の残りのカラフルなセロファン、鳥の風切り羽根をクッキーの缶に集めてました。
母に見せたら「なんや、鳩の巣みたいやな」とカッスい感想もらいましたけど、私にとっては宝物でしたね。
大人になって初めて鳩の巣を見たら確かにそっくりで母の表現の正しさに感心した。
鳩は本来、天敵の少ない高い岩場で繁殖するので、カッチリした巣を作る習性が無いんですよ。
その習性を引きずったまま都会に住むようになったので、適当にその辺で拾ってきたもんを置いただけのとっ散らかった巣。
と言うより、ゴミが吹き飛んだ後みたいなとこに徐に卵産むんですよ。
鳩にとっても卵は宝やけど、私のカンカンの中も宝やった。
ただ、発想は鳥と変わらんかった、っていうアドベントカレンダー始めてから私は犬と鳥の話ばかり書いてないか?と思ってしまった話でした!

