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ドラッグストア応募|採用されたパートを悩んだ末に辞退した理由

良い仕事ないかな。

そう思ってずっと探し続けていたパート。


前職のホームセンターを辞めた後、
別のホームセンターに応募もしました。

同じ仕事だし、経験もある。
正直、受かる気でいました。


しかし結果は不採用。


経験があっても受からない。

そんな事実を突きつけられ、
自分に自信をなくしていました。


その間、
タイミーでいろんな職場を体験しました。

そこで感じたのは、
「仕事は結局、人間関係なんだ」
ということ。


それからは求人を見るたびに、

意地悪な人がいるかも…
うまくやっていけなかったらどうしよう。

そんな不安ばかりが浮かび、
応募すること自体が怖くなっていました。


そんなある日、

自宅から30分ほどの場所に、
新しくできるドラッグストアの求人を見つけました。

新しいお店なら、
人間関係はみんな一からのスタート。

それなら、少し気が楽かもしれない。

そう思った私は、人生で初めて
ドラッグストアの仕事に応募してみることにしました。


これは私が45歳から“100の人生初”に挑戦している
ミケチャレ未経験チャレンジ』シリーズの第46弾。

心配性考えすぎてしまう私が、
勇気を出して一歩踏み出すリアルな体験談です。




ダメ元で応募してみる


求人広告は、紙面一面に
「オープニングスタッフ募集!」
と大きく出ていました。

募集要項をひと通り見てみると、

・年齢制限なし
・未経験歓迎

と書かれており、
私でも応募できそうな条件でした。


でも、年齢制限がないとはいえ、
私はもう40代後半のアラフィフ。

ドラッグストアでの経験もない。

そして応募するのは、
人気のあるオープニングスタッフ。

勤務時間も、
パートに人気の午前からお昼まで。


たくさんの人が応募していそうだけど、
私でも受かるのかな…

考えれば考えるほど不安になりました。


でも、やる前から諦めていたら何も進まない。

そう思って、
思い切って履歴書を送ることにしました。





履歴書を送ってから数日後、
応募したドラッグストアから封筒が届きました。

また履歴書が返送されてきたのかな…

前回、落ちた時の記憶が
ふとよみがえります。


恐る恐る封筒を開けると、
中には一枚の紙。


「面接日予約のお願い」
と書かれていました。


え?通過したの?

半分諦めていたので、
嬉しさよりも驚きでいっぱいでした。


私にもまだ、
可能性があるかもしれない。

少しだけ期待を持って、
さっそく面接の予約をしました。


久しぶりの面接。

少しだけ状況が前に進んだような気がして、
気持ちがふっと軽くなりました。


──でもこの時は、
この後、自分から辞退することになるなんて、
少しも思っていませんでした。




突然のテストと集団面接


面接の日がやってきました。

少しだけきつくなったスーツを身にまとい、
ドキドキしながら会場へ向かいました。


面接会場は、
まだ建設途中のドラッグストア。

駐車場には、
たくさんの車が並んでいます。


中に入ると、
スーツを着た女性がたくさん集まっていました。

え、こんなにたくさんいるの?

あまりの人数に驚きながら待っていると、
私の名前が呼ばれました。


「こちらへお願いします。」


そう案内された場所は、
ついたてで仕切られたお店の一角でした。

長机がズラッと並べられ、
10人くらいが座れるようになっています。


「では、こちらでテストを受けてください」


え?テスト?

机に裏返しになっているプリントをめくると、
数字がびっしりと並んでいました。


「お客様が1000円を出した時の、
お釣りはいくらになりますか?」

863円
294円
371円
……


永遠に続く数字。

私は慌てて計算に取りかかりました。


えっと、あれ?いくらだっけ。

簡単な引き算のはずなのに、
焦るほど頭が真っ白になっていきます。


これで合ってるかな…

不安になり、
何度も計算し直してしまいます。


周りから聞こえてくる、
カリカリと言う鉛筆の音。

急がないと。


正確さか、スピードか。


どちらを優先すべきか迷っているうちに、
終了のタイマーが鳴りました。


半分しかできなかった…

あまりのできなさに肩を落としながら、
次の面接を待ちました。





面接は、
4人ずつの集団面接でした。

目の前に座っている3人の面接官。


スーツをきちっと着こなした、
50代くらいの男性たち。

ちょっと強面で、
いかにも“お偉いさんです”という雰囲気でした。


そんなピンと張り詰めた空気の中、
さっそく面接が始まりました。


ひとりの面接官が中心になり、
いくつもの質問が続いていきます。

自己紹介や応募動機、
得意なことや苦手なこと。

周りの人たちは、
30代くらいの女性ばかりでした。


家が徒歩3分。
ドラッグストア経験がある。
昔から憧れていた──

そんな話が続く中で、
私だけが何も持っていないように感じました。


お偉いさんは無表情で、
紙に何かを書き込んでいます。

何を書いているんだろう…

誰かが答えるたびに動く赤ペンが、
気になって仕方ありませんでした。




気になる面接官


自分の番が終わり、
ほっと一息ついたときでした。

進行係の面接官が、
ふと目に止まりました。


額に大量の汗をかき、
ハンカチで何度も汗を拭っています。

他の2人より少し若く、
どこか慣れていない様子でした。


何も話さない2人のお偉いさんに、
無言の圧をかけられているようにも見えました。

大丈夫かな…

私はその面接官のことが、
急に心配になりました。


その人の緊張を和らげようと、
なるべくにこやかにうなずいて話を聞きます。

気づけば、自分の緊張も忘れ、
その面接官のことばかり気にしていました。




「トウハン」って何?


私の隣には、
30代くらいの若い女性が座っていました。

話を聞いていると、
ドラッグストアでの勤務経験があるらしい。


「私、トウハンを持っています。」


その言葉を聞いた瞬間、
それまで静かだったお偉いさん2人が、
次々と質問を始めました。


トウハン?なにそれ?

初めて聞く言葉でした。


後から調べると、
薬を売るのには「登録販売者」という国家資格が必要で、それを略して「登販(とうはん)」と呼ぶらしい。


隣で盛り上がる会話を聞きながら、

私なんか受からないだろうな…

ポカンと座りながら、
そんなことを考えていました。




引っかかった一言


「何か質問はありますか?」

汗だくの面接官が、
私たちに問いかけました。


──シーン。


誰も話し出す人はいませんでした。

その面接官は困った顔をして、
お偉いさんの表情をチラチラと確認しています。


私はその空気に耐えられず、
「質問よろしいですか?」と手を上げました。

ホッとしたような面接官。
少し、空気が和らいだような気がしました。


出しゃばってると思われるかな…

そんな不安を抱えながらも、
私は思い切って聞いてみました。


「シフトはどのように決まりますか?」


まだ子どもが小学生の我が家にとっては、
休みの取りやすさは大切でした。


面接官によると、
シフトは固定曜日制。

「この曜日に行けばこの人がいる」という、
お客様の安心感を大切にしているとのこと。


なるほど。
でも、休みたい場合はどうするんだろう。

私は続けて質問しました。


「お休みしたい場合はどうなりますか?」


学校行事が仕事とかぶることもある。
子どもが急に熱を出すこともある。

軽く確認しようと思っただけだったのに、
返ってきた答えは思いがけないものでした。


「ご自身で、代わってもらえる人を探してください」


……え?自分で探すの?


お休みしたい日がある時は、
自分で代わりに入れる人を探すとのこと。

そして面接官はこう付け加えました。


「会社側から調整することはありません」と。


その言葉を聞いて、
私は急に不安になりました。


気軽に頼めるような人がいなかったらどうしよう。

みんなに断られたらどうしよう。

もし代わってもらえたとしても、
いつも自分がお願いする側になってしまったら…

面接は無事に終わりましたが、
すっきりしない気持ちのまま家に帰りました。




採用通知


面接から数日後、
私のもとに大きな封書が届きました。

中には、「採用」と書かれた書類と、
今後の研修日程の案内が入っていました。


え?受かったんだ!

採用という文字を見て、
素直に嬉しくなりました。


なんだか少しだけ、
自信を取り戻せたような気もしました。

そして、何よりも、
「やっと仕事探しのプレッシャーから逃れられる」
という解放感を感じました。


でも私は、
面接の最後に言われたあの一言が、
ずっと心のどこかに引っかかっていました。


「休む時は自分で代わりを探す」
「会社側は一切関与しない」


その冷たく突き放すような言葉が、
どうしても気になっていたのです。


私は悩みました。
ギリギリまで悩みました。


子どもはまだ小中学生。

学校行事もあるし、
体調をくずすこともある。

これから休まなければいけないことは、
何回あるだろう。


その度に、
自分は本当に他の人に頼めるだろうか?

もし朝起きて、子どもが熱を出していたら?

早朝から何人もの人に連絡をとり、
その日のシフトを変わってくれる人を自分で探す?


定年まで働いたら10年以上。

その心配やプレッシャーを持ち続けて働くのは、
私の性格上、少し難しく感じました。




辞退という選択


今回は辞退しよう。

勇気を出して、
会社に電話をすることにしました。


深呼吸をして、
通話ボタンを押します。

理由はどうしよう。
正直に言うか、他で決まったと嘘をつくか。


「せっかく採用して頂いたのですが、
やはり辞退させて頂けますか?」

理由は言わずに、
それだけ言うことにしました。


電話先の女性は、
「わかりました。また御縁がありましたらよろしくお願いします。」
と言い、あっさりと電話は切れました。

なんだかホッとしたような、
申し訳ないような気持ちが残りました。


それ以上に、
「仕事探しがまた最初に戻った」という現実が、
静かに重くのしかかってきました。




✨️自分の感覚を信じてみたい


ダメ元で応募したドラッグストア。

採用はされたものの、
辞退することになりました。


「休みの代わりを自分で探す」ということが、
自分にはできそうにないと思ったからです。



私は昔から、
人に何かを頼むことが苦手でした。


仕事のことなら頼めても、
休みの話となると別でした。


個人的な家庭の事情を話して、
「代わってもらえませんか」とお願いする。

それは私にとって、
とても難しいことに感じました。 


相手に負担をかけてしまうのではないか…

そんなことを、
つい考えてしまうからです。



「辞退したら、後から後悔するかもよ。」

「一度やってみて、
無理そうなら辞めれば良いいんじゃない?」


そんな声が、
頭のどこかで何度も浮かび迷いました。



それでも私は、
自分の直感を信じることにしました。



はっきりと言葉で説明するのは難しいけれど、
「辞めておいたほうがいい」という感覚が、
最後まで消えることがなかったからです。



この選択が正解だったかどうかは、
正直、今でも分かりません。



でも私は信じたいと思います。


あの時の私には、
これがベストな選択だったのだと。



そう思いながら、
また次の仕事探しを続けています。





最後まで読んでいただき
ありがとうございました!

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