「その場しのぎ」だと思っていたメタバース登校が、進路につながった話
「メタバース登校は、将来につながるのだろうか。」
正直に言えば、私はずっと迷っていました。
必要としている子どもがいることは分かっている。
でも、負荷を下げた結果、その先の進路につながらないのではないか。
そんな思いが、どこかにありました。
約2年間、顔を見ることもできなかった生徒がいました。
その子は、メタバースを通して学校とつながっていました。
高校進学について考える時期になり、
その生徒は「高校でも同じような登校スタイルがかなうところ」を探していました。
実際に調べてみましたが、近隣には該当する学校はありませんでした。
その子に合ったメタバース登校。
安心して過ごせる居場所である一方で、
「このままで進路につながるのだろうか」という思いが、
私の中に何度もよぎりました。
そんな中、少しずつ変化がありました。
自分から高校のパンフレットを開き、
実際に見学にも行けたのです。
そして最終的に、
一般的な通信制高校
(週1回のスクーリング、レポート提出、試験をクリアして単位を取得していく高校)
への受験を決めました。
受験当日も、
「本当に行けるかなぁ」と、私はとても心配していました。
試験会場には、受験者が100名以上。
グループごとに分かれて教室に入り、
1教室あたり30〜40名ほどの人数だったそうです。
結果として、無事に受験を終えることができました。
「メタバース登校」は、
なかなか外に出られない子どもたち、
直接人と会うことが難しい子どもたちにとって、
大切な居場所になり得るものです。
一方で、私自身はこれまで、
「その場しのぎの支援になってしまうのではないか」
「将来につながらないのではないか」
という不安を拭いきれずにいました。
今回、受験を無事に終えたことで、
「メタバース登校」に限らず、
校内フリースクールでの取組も含めて、
これらの支援には確かな意味があり、
生徒の力を育てているのだと、あらためて感じました。
見える形ではなくても、
水面下で、確実に力は育っていたのだと思います。
あとは、合格を祈るのみです。🙏
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