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解雇されて良かったこと

ぼくは、23才の時に初めて解雇を経験した。

正社員として就職し、その3ヵ月後に解雇を通告された。
(正確には、事務のおばちゃんから解雇通知書を手渡された)

解雇された瞬間のことは10年以上経つ今もハッキリ覚えている。

目の前が真っ暗闇になり、何も考えられなくなった。

来月も再来月も当然のように働けると思っていた。

その矢先に、いきなりその未来を全て奪われるのだ。


冗談抜きで、人生が終わったと思った。

どうやってその日は家に帰ったのか覚えていない。
現実を受け止めるのに1日は要したはずだ。

解雇とはサラリーマンにとっての死刑だ。

幸運にもぼくはそんな死刑を何度か経験して、今この文章を書いている。

解雇されて良かったなと思うのは、明らかにメンタルが強くなることだ。

無論、解雇されてもふてくされずに前に進んだ場合にかぎる。

解雇されても人生は終わらないし、再就職すればいいだけなので実は全く問題ない。
(気骨のある人は起業するのも面白い)

解雇した社長を恨んでもしょうがないし、絶望しても無職のまま生活が困窮するだけ。
とどのつまり動くしかない。

なんてエキサイティングなのだろう。


不測の事態が起こったとして、わめいてもしょうがないなと肌で感じる事ができた。

次に正社員で就職した会社も解雇されたけど、受ける衝撃は半分くらいになっていた。

その後も何度か職場を追い出され、それらを経てやっとぼくのメンタルは普通の人並みに強くなれたと自覚している。

何度も解雇されるなんてすごく貴重な経験が積めた。

回り道をさせて貰えたからこそ気づけたこともあるだろう。
解雇されるのはラッキーなのだ。

たとえアンラッキーに見舞われても、天に向かって笑い飛ばすくらいが丁度いい。

神さまも、「なかなかやるな!」と褒めてくれるかもしれない。

解雇された経験がある人生は、面白い。



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