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月弓の語れる日本史 第7回 明治・大正 和魂洋才とアップデート力

記事の最後で教材PDFが無料でダウンロードできます。よろしければ家庭学習にご利用ください。

なぜ日本人は急にちょんまげを切ったり、鉄道を作ったりしたの?
カレーライスやアンパンって、日本の食べ物?外国の食べ物?
大正時代の人たちが、わざわざデモ行進をしてまで欲しかったものって何?

 
母「ちょっと月、昔の日本人が『Society』を『社会』って翻訳したの、すごくない?」
月「え、それってただの英単語やん。ググればわかる話やろ?」
母「あんた、意味わかってる?その時代にGoogleは無いんよ!ちょんまげ切ったばっかりのお侍さんが、聞いたこともない言葉を理解して、必死で漢字を当てはめたんよ!」
月「あー、今だったら、まるごと取り込んで日本語化して、ササイアティとかなりそうなのを、ちゃんと翻訳したってことか」
母「月は無駄に発音いいなぁ~。そこはソサイエティ、やろ。日本人的に」
月「何、無駄って! 真似っこ上手な日本人が、英語を真似できなかったのは、俺はサムライ気質が残ってたからだとみる! かっこ悪いじゃん、刀もってかっこよく歩いてたのに、突然バナ~ナ、とか言い出したら。」
母「なんでバナナやねん。でもさ、日本語って地を這う発声で、英語は天から降りてくる発声なんだよ、だから気恥ずかしいんだよ。これ母の感覚」
月「ごめん、母の感覚もさっぱりわからん」

江戸時代の終わり、200年以上も平和に鎖国をしていた日本に、突如としてアメリカの巨大な軍艦「黒船」がやってきました。「このままでは日本が外国の植民地にされてしまう!」と、国中が大パニックに陥ります。
そこから、幕府を倒して新しい国を作ろうとする勢力と、幕府を守ろうとする勢力で内戦(戊辰戦争)が起こり、新しい「明治政府」が誕生しました。
しかし、お金もなく、周りは強い外国ばかりという絶体絶命のピンチ。そこで新しいリーダーたちは決断します。
「生き残るためには、日本の心(侍の魂)を持ったまま、西洋の技術を大急ぎで取り入れるしかない!」
これが「和魂洋才」という考え方です。
この合言葉のもと、日本人は猛スピードで国をアップデートし始めました。
ちょんまげを切り、洋服を着て、鉄道や郵便、学校といった新しいシステムを次々と作っていったのです。
でも、ただ外国の真似をしたわけではありません。えっ、どういうこと?と思いますよね。
例えば「Society」や「Liberty」といった西洋の新しい考え方を、そのままカタカナで使うのではなく、「社会」「自由」という漢字の組み合わせに翻訳したのです。これによって、外国語がわからなくても、誰もが新しい知識を学べるようになりました。
食べ物も同じです。西洋の料理と日本の好みをミックスして、カレーライスやコロッケ、あんぱんといった「和洋折衷」の傑作を生み出しました。
カレーはインド発祥でイギリスを経由して日本に来ましたが、今私たちが食べているカレーライスは、日本の知恵が生んだ日本食と言えるかもしれません。
こうして国力をつけた日本は、続く大正時代になると、少し生活に余裕が出てきました。教育が広まり、新聞や本を読む人が増えると、人々の意識も変わります。
「国の方針は、一部の偉い人だけでなく、私たち国民の意見も反映させてほしい!」
そう考えた人々は、自らの権利を求めて立ち上がりました。新聞で意見を発信し、デモ行進をして、ついには税金をいくら払っているかに関係なくすべての成人男性が選挙に参加できる「普通選挙法」を勝ち取ったのです。この民主主義を求める動きを「大正デモクラシー」と呼びます。わざわざデモ行進をしてでも欲しかったもの、それは「自分たちの国は自分たちで動かす」という自由な意志でした。
 
やってみよう
●チャイムのない学校を想像してみよう
私たちの生活は「時間に正確」ですが、江戸時代は「だいたい」でした。明治時代に鉄道ができ、分刻みで行動する文化が生まれました。もし学校にチャイムがなく、先生の気分で授業が終わったり始まったりしたら、どんな困ることがあるでしょうか?時間に厳しいルールがあることの良いところと、窮屈なところについて考えてみてください。
●新しい言葉を発明しよう
明治時代の人々は「Society」を「社会」と翻訳したように、本質を考えて漢字を組み合わせ、新しい言葉を作りました。明治時代の人になったつもりで、カタカナ言葉の「スマートフォン」に新しい漢字の名前をつけてみてください(例:万能板、遠話鏡、知恵箱など)。なぜその漢字を選んだのかも説明してみましょう。
●和洋折衷ファッションをデザインしよう
明治時代には、洋風の建物の屋根に瓦を乗せたり、着物の上にマントを羽織ったりと、「西洋の良いところ」と「日本の良いところ」をミックスした新しいスタイルが生まれました。あなたも、着物と洋服(ジーンズ、パーカー、スニーカーなど)を組み合わせた、新しいファッションをデザインして絵に描いてみてください。
 
上記は、息子(月)と私の家庭学習用に作成している教材の抜粋となります。
【教材内容】 20260305黒船ショックと明治の奇跡
・ 黒船来航と内戦(戊辰戦争)という大混乱を経て、明治維新が起こり、明治政府が生まれたこと。
・ 憲法、議会、軍隊などを整備し、中央集権国家としてまとまったこと。
・ 富国強兵・殖産興業を進め、鉄道や学校などのシステムを作り、列強の仲間入りを目指したこと。
・ 「和魂洋才」の精神で、西洋の文化を日本流にアレンジして取り入れたこと。
・ 翻訳という発明が、日本人の学びを支えたこと。
・ 大正時代には民主主義を求める大正デモクラシーが起きたこと。

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(STORES) https://tuskiyumi.stores.jp/
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