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欅坂46、終幕へ。決意のオンラインライブを観た。

【欅坂46/「KEYAKIZAKA46 Live Online, but with YOU !」】

以前、僕は欅坂46のパフォーマンスについて、次のように書いた。

このように、欅坂46は、平手友梨奈の「絶対的存在」、他のメンバーが彼女へ寄せる「絶対的信頼」のもとに成り立っていた。語弊を恐れずに言えば、だからこそ欅坂46のパフォーマンスは、揺るぎないほどに強靭で、そして同じだけ脆かった。

各界著名人に広がる平手ロス…絶賛される表現力の根源とは?


2020年1月、彼女たちを取り巻く状況は一変してしまった。

絶対的センター・平手友梨奈の脱退。

その壮絶なる転機を経て、欅坂46は、7月16日、2020年初のステージに立った。

平手への敬意を払うためにも、あえてこのように書く。この日、僕たちが観たのは、かつての欅坂46ではなかった。


まずは、平手が在籍していた時期について振り返りたい。彼女たちのライブパフォーマンスには、「1 対 n」「マイノリティー 対 マジョリティー」「私 対 私以外」という「構図」があった。(例えば、平手がモーゼのように海を割る"サイレントマジョリティー"のサビ、もしくは、平手以外の全てのメンバーが巨大な木を象る"二人セゾン"のラストが象徴的。)

今まで、その「1」「マイノリティー」「私」の役割、つまり、欅坂46の象徴を担っていたのは、全てのシングル表題曲においてセンターを務めてきた平手だった。もちろん、これまでに彼女がライブを欠席したことは少なくなくて、その度に他のメンバーが代役を担ってきた。しかし今回は、いや、これから先は、もう平手はいない。

今回のオンラインライブを観る中で、その不可逆的な前提を受け入れることができるようになるまで、やはり、どうしても時間がかかった。かつての欅坂46を、もう目にすることはできない。その儚い実感に、胸を強く締め付けられた。


それでもすぐに、僕は、新しい欅坂46のパフォーマンスに目を奪われてしまった。

土生瑞穂の"エキセントリック"、小池美波の"アンビバレント"、渡邊理佐の"避雷針"というように、一人ひとりのメンバーが次々とセンター、つまり「1」「マイノリティー」「私」に身を投じながら繋いでいく。

こうした座組みによって、本来の彼女たちの表現に秘められていた「構図」の強度が証明されていく。言い換えれば、これまで平手が絶対的センターを担い続けてきた欅坂46の楽曲が、各曲ごとにセンターが変わることによって、「私の唄」として普遍化されていくように感じた。

平手友梨奈という属人性からの解放。今回のステージが、彼女たちにとって大きなターニングポイントになることは間違いないと思う。

また、森田ひかる、山﨑天は、それぞれ"Student Dance"、"大人は信じてくれない"でセンターを務めた。これによって、グループにおける2期生の存在感が大きく増した。そして今回、6名の新2期生のメンバーがステージデビューを果たした。今、このグループは、決して過去にばかり囚われるのではなく、新たな仲間と共に、あくまでも前向きな形で次のフェーズへ進もうとしている。そう強く感じた。


かつての欅坂46は、もういない。

その予感が、本編ラストにおける菅井友香からのアナウンスによって確信に変わった。

欅坂46が、終わる。

彼女たちは、10月に開催予定のラストライブをもってして、結成以降の約5年間の活動にピリオドを打つ。そしてその後、全く新しいグループとして、新2期生を迎えた28名で再スタートを切るという。

大好きな欅坂46というグループに別れを告げることが、彼女たちにとっていかに辛い選択であったか。菅井の言葉と眼差しから、確かに感じ取ることができた。ただ、スタッフと何度も話し合いを重ねた末に、あくまでも「前向きなお別れ」として、これまでの欅坂46と決別する覚悟を決めたという。


10月のラストライブを経て、彼女たちがどのようなグループへと生まれ変わっていくのか。それはまだ誰にも分からない。

これからは、自分たちが駆け上がる坂道を、他でもない彼女たち自身が選んでいく。その選択と決意に、僕は最大限の敬意を表する。

いずれにせよ、まずは欅坂46としてのラストダンスを、最後の最後まで見届けていきたい。





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