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2020年代は、Eveの時代になる。その確信が更に深まった一夜を振り返る。

【5/5(木) Eve 「Eve Live Tour 2022 廻人」 @ 東京ガーデンシアター】

とても素晴らしいライブだった。

Eveにとって2年4ヶ月ぶりのツアーで、ライブの場がいかにかけがえのないものであるか、リスナーと共に確かめ合うような、とても美しい時間だった。

『Smile』も『廻人』もコロナ禍でリリースされた作品であり、その間、Eveは、有観客ライブを敢行する機会を奪われ続けていた。だからこそ、この日、初めてEveのライブを体験したリスナーは多かったと思う。

一人ひとりのリスナーが、それぞれの日々の生活の中で大切に聴き込んできた楽曲が、その時、その瞬間、会場の空気を伝って、ロックアンセムとして共有される。ライブとは、いつだって、そうした奇跡のような瞬間の連続であるが、今回のツアーはその感動が特に大きかった。



このツアーにおけるセットリストは、まさに、現時点における一つの集大成を示すもので、最新作『廻人』(2022)のパートから幕を開け、『Smile』(2020)から『おとぎ』(2019)、『文化』(2017)へと遡っていく構成であった。そして再び『廻人』へと廻り戻っていき、アンコールでは、4月にリリースされたばかりの新曲『Bubble』へ。

これまでの歩みを振り返ることで得た自信と確信を糧にして、その先の未来へ向けて突き進んでいく。そうした輝かしい意志と果てしない気概を感じた。

「ラストダンス」や「ドラマツルギー」をはじめ、今回のライブにおけるハイライトを挙げていけばキリがないが、それにしても、新曲「Bubble」のロックアンセムとしての輝きは本当に凄まじい。

エレクトロサウンドとバンドサウンドの新結合によってもたらされるハイエナジーな覚醒感は圧巻で、ロック体験が抜本的にアップデートされてしまったかのような感動が押し寄せてくる。Eveの新しい代表曲になることは間違いないと思う。



約100分ほどのライブではあったが、それぞれの楽曲における映像演出の力も相まって、何十本もの映画を一気に観たかのような驚きと興奮が押し寄せてきた。映像演出や舞台演出、サウンドの上質さを含め、この密度、この濃度のライブ体験を提供できるアーティストは、極めて稀である。

僕は、これまでの人生において数え切れないほどのライブを観てきたけれど、それでもなお、これほどまでに深く、まっさらな感動を味わえたことに驚いたし、何よりも嬉しかった。

初めて『文化』を聴いた時から、とてつもないポテンシャルを秘めるアーティストであると確信していたが、今のEveは、そうした期待を遥かに超える次元へと歩みを進めている。本当に凄いと思う。



8月には、日本武道館2daysの追加公演が決定した。ただ、今やEveは、ポップミュージックシーンを超えて、ユースカルチャーシーン全体を牽引する存在になっていることを踏まえると、それでもまだ「小さすぎる」と言わざるを得ないキャパシティである。

彼が既に見据えているであろう景色は、もっともっと大きなものだと思う。間違いなく、2020年代はEveの時代になる。音楽ライターとしてのプライドをかけて、そう断言したい。



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