庶民がJAL国際線ファーストクラスに乗るとこうなる‐3(タイ・バンコク1泊弾丸ひとり旅③)
↑前回の記事はこちら。
人生最初で最後の国際線ファーストクラスに乗ることになった庶民の僕。
ラウンジで時間いっぱい食い荒らして、いよいよ搭乗口に向かうことにしたのでした。

ファーストクラスラウンジを出て、搭乗口までの道は、いつもの羽田空港第3ターミナル。
そりゃそうだ。
けっこう歩いた。ファーストクラスなのに。←関係ない
搭乗口に到着。
まもなく搭乗開始予定の時刻。
時間ギリギリまでラウンジで過ごしたので、もう人はいっぱい集まっている。
すると、ここに来て「搭乗開始が遅れます」との通知が。
羽田空港だからな、あるある。
よくある。
もうちょっと早く言ってくれれば、もっとラウンジにいられたのだが、エグゼクティブはそんな小さいことは気にしない。
いいよいいよ、心に余裕があるんだ、今日の私は。
それからさらに遅れ、結構待ちましたね。
で、みんなもう搭乗口に並んで今か今かと待ち構えてるんですよ。
せっかくファーストクラスに乗るんですが、こうも優先搭乗の上級会員様が多いとね。
希少性が薄れます。
まぁ、これは国内線でも常日頃感じてるんですが、上級会員様たち多すぎじゃない?

結局30分ぐらい遅れてしまい、その分ファーストクラスの滞在時間が(到着が遅れなければ)減ってしまうわけですが、いいよいいよ、気にしないで。
エグゼクティブは小さなことは気にしないから。
ようやく搭乗開始しました。
一番に乗りたかったけど、並びたくないので、搭乗が始まってから行きました。
いよいよ機内へ。
左右に分かれるボーディングブリッジ。
いつもは看板には一瞥もくれずにエコノミーの右側に行きますが、今日は左で良いんだよな?
い、良いんですよね……(; ・`д・´)
ドキドキしながら左側のボーディングブリッジに行く。

おお。
憧れに憧れたJAL国際線ファーストクラスの座席。
人生最初で最後のファーストクラス。
水は、いろはす……水を無料で貰えるなんて、すごいサービスだ!
ペリエは瓶なんだから、そりゃあるわけないだろう!(アラカルトメニューにあった)
いろはすが貰えるなんて、嬉しいです。
異国の地に行くんだから、祖国の水は大変貴重です。
ありがとうございます!

なんかその他にも、いろいろおみやげみたいなのが付いている。
SHISEIDO MENのスキンケアセット。
機内は乾燥しますからね。
さすがです、この気遣い。
ファーストクラスに乗るCEOたちは、向こうに着いたら、すぐ商談ですからね。
タフなネゴするんです。
肌対策も機内でしとかないと。
私は商談しないので、おみやげとして持ち帰りますが。
いつも無印(また無印…)の化粧水とか乳液でバシャバシャやってるんで、SHISEIDO MENは大変ありがたいです。
これで俺も明日から翔平。

それとパジャマ。
これは今日の夜のホテルで早速使おう。
ありがたい。
バンコクまでの昼便では使わないので、そのまま貰いますが、普段ファーストクラスに乗る富豪たちは、欧州線とかで、これ着て寝て、そのまま置いて帰るんでしょうね。
毎回貰ってもしょうがないですもんね。
でも、僕はホテルで着て、また自宅で寝る時にも着るので持って帰ります。
スリッパもあるので、これは早速ここで使います。(そして持って帰る)
あとはヘラルボニーのアメニティセット。
中にはPAYOTのハンドクリームやリップクリーム、マスクその他たくさんのアメニティグッズが入っている。
PAYOT。
パヨットね。
パヨットのリップクリーム、助かります。
これから冬ですからね。
やっぱりパヨットですよ。
本当は「パイヨ」と読むらしい。
フランスのコスメブランドだそうです。
そうそう、知ってる知ってる、パイヨ、パイヨ。
覚えました。

そして持って帰れない(なんだその紹介の仕方)ブランケット、ヘッドホン、食事のメニュー。
なんでも揃ってますね。
快適な生活空間。
快活CLUBにはパイヨは置いてませんからね。
初めてのフルフラットは、とっても快適そうです。
あとで、ちょっとだけ試してみよう。
昼便で寝る予定はないから、ちょっと試すだけね。

CAさんがご挨拶に来てくださって、ジャケットをお預かりしましょうか、と。
ユニクロの感動ジャケットをお渡しする。
旅行にも持って行ける、良いジャケットなんですよ。
きっとCAさんも、その品質に感動していただけたと思う。
あと、多分リアルにエグゼクティブと日々接していらっしゃるプロフェッショナルのCAさんの前でごまかせるわけないので(もう感動ジャケットも渡してるし)、最初からリモコンの使い方とか収納や充電の場所とか聞いたり、ファーストクラスの初心者であることをそれとなく伝えるようにした。(そんなの最初からわかってるだろうけど)
ウェルカムドリンクを聞かれたけど、シャンパンかジュースになるとのこと。
ノンアルコールのスパークリングは離陸してからの提供になるとのことだった。
ウェルカムドリンクに憧れはあったけれど、ノンアルコールのスパークリングが選択肢に無いなら、悩んだけど今回はウェルカムドリンクを貰わないことにした。
というのもラウンジでコーヒーとかスカイタイムとかドリンク飲みまくったのでトイレが超近くてね。
もちろん搭乗前にちゃんとトイレ行ってるんだけど、飲み過ぎてもうトイレ行きたくなってる。
ウェルカムドリンク飲んでファーストクラスで漏らしたら出禁になるだろうから、やめとく。
もしウェルカムドリンクを飲まないで漏らしたとしたら、まだ少しは情状酌量してもらえるんじゃないかと。
努力の跡が垣間見えるでしょ。
いずれにせよファーストクラスで漏らしたら伝説として語り継がれてしまうだろうから、念のため飲まないでおく。

いつの間にか、ドアが閉まったようだ。
いつもの狭い通路でのワチャワチャも今日は無縁で、気づいたら離陸態勢になっていた。
エコノミー席のあたりが、急に恋しくなった。
みんな元気にしてるかな……
飛行機が動き出した。
1Aの席なので、窓から外が見られる。
ただ、ファーストクラスの座席が広いので、窓までの距離も遠い。
ファーストクラスならではの悩み。
なんだかタキシングの振動もいつもと違う新鮮な感覚。不思議。
離陸前の機内安全ビデオも大きなモニターで独り占め感が強いです。
しかし、だからこそいつも以上に「脱出時に荷物は持たないでください!」というあのシーンで一層身が引き締まります。
はい、脱出時は荷物を持ちません。
それはファーストクラスであっても同じ。
うーん、いつも経験してる機内安全ビデオも、今日は違ったものに感じる。

いよいよ離陸。
エンジン全開でスピードを上げ、ゆっくりと上昇していきます。
空はすこし曇り空でしたが、ゆったりとした座席とこれからの楽しみで心は晴れ晴れ。
羽田空港を出発しました。
順調に高度を上げて、水平飛行へ。
曇り空を超えて、雲の上の青空の世界。
水平飛行に入り、シートベルト着用サインが消灯。

さぁ、早速フルフラットだ!
バンコクまですぐだから、寝てる時間ももったいなさそうだから、急いで憧れのフルフラット体験を済ませちゃう。
リクライニングのパワーを全開へ!
足を伸ばし完成するフルフラット。
おぉ、これが。
これがフルフラットか。
そうかそうか。うんうん。
わかりました。ありがとう。
満足したので戻す。
昼便であればリクライニングで十分ですね。
座席を動かすのが楽しい。
童心に返る。
何歳になっても新しいことへの体験はワクワクしますね。
人生最初で最後のフルフラット。
今後はフルフラット体験が恋しくなったら、ニトリのソファコーナーやイオンのマッサージチェアで体験することとします。
経験できて満足しました。
ありがとうございました。
離陸を終えたので充電に繋ごうと思ったのですが、充電のコンセントが遠くて、持参したケーブルがギリギリ。
これには参った。
もっと長いケーブルがいるのか。
充電はできるけど、ソファに座って充電しながらスマホを使用するのが難しい。
なお、ヘラルボニーのアメニティセットの中にケーブルは付属していました。ただ、僕が持参したケーブルと同じ長さだったので、結局これも届かない。
他にも充電コンセントがあったのかな?
それより、ヘラルボニーのアメニティセットの中のJALカラーのケーブル、これもおみやげになりますね。
JALのロゴが入ったグッズが貰えて単純に嬉しいです。

食事が始まります。
ファーストクラスの流れが全然わかってないから、しばらく自由時間(?)があって、日本時間でお昼時(12〜13時ぐらい)になったら食事が始まるのかと思ってたら、離陸してすぐ食事が始まるんですね。
僕の隣の席のリアル富豪の方は、食事を取らずにベッドを作ってもらっていた。
全部食い尽くそうとしている庶民の僕とは違い、ホンモノの富豪なのだ。
ファーストクラスの食事をスキップする余裕の富豪。
その余裕がうらやましいですね。
本来1Aに座るべき方なのでしょうね。
僕はマイルで1Aを掠め取ってしまいました。
反省してます。
でも、たぶん富豪は微塵も気にしてなさそう。
本物の富豪はファーストクラスで食事を取らずに寝る。
窓側かどうかって、重要じゃなさそうです。
CAさんが、テーブルを出し、クロスをセットしてくださる。
半個室のような空間が、一瞬で高級レストランに様変わり。
こりゃ快活CLUBには無いサービスだ。
やはりここはファーストクラスなのである。

「お酒が飲めないので」ということで、「アレルギーですか?」と聞かれたけど、「いえ、ただ極端に弱いだけです」と言って離陸前にお話したノンアルコールのスパークリングを出してもらった。
本当はラウンジでやったみたいに一口だけ飲みたいのよ。
でも、そんなお願いできないよ。
ラウンジはセルフだからできたけど、ここはセルフじゃないので。
一口だけ飲みたいと言えばボトル開けてくれるんだろうけど、一口のためにそれは悪いから。
他の人のやつ一口だけ貰えませんかね、って聞きたいけど、そんな困らせるようなことは言わない。
(そもそも、あれって一人1本ってわけじゃないんですか?お酒ルールをそもそも知らない…)
で、用意してくれたのはアランミリア ピノノワール スパークリングだって。
写真撮らせてもらった。
写真撮っても良いですか、と聞いたら、どうぞどうぞぜひ、と笑顔で言ってくださり、映えるように置いてくださる。
一流の接遇である。
「シャンパンでもないのに写真撮るのかよ、ぷぷw」なんて1ミリも感じさせない接客はさすがだ。(そういう発想をすること自体、僕はもう脳内からして貧しい)
おお、なんかよく見るやつっぽい写真になったぞ!やった!ありがとう!

食事については、事前に洋食を頼んでおいた。
洋食と和食、どちらにするか迷うけどね。
まぁ、自分の食べたい気分のものを好きに選ぶのが良いよね。
ということで洋食にした。
名店シェフ監修のコース料理。
空の上でこれが楽しめるなんて、人類の進化はおそろしい。
人類は空を飛ぶだけでも十分すごいのに。
普通に考えて人類が「空を飛ぶ」なんて、本来の進化を超える神の所業でしょ。
おそろしい進化だよ人類。
なのに、それだけじゃ飽き足らず「空を飛びながら、名店シェフ監修のコース料理を出す」って、もう進化の方向がワケわからないよ。
どういうこと?
どうしてそういう方向に進化したの?って思う。

名店シェフ監修の前菜とスパークリングを味わいながら、いよいよコース料理の本丸へと突入していくのである。

まず、「山羊乳のバヴァロワ」。
ババロアではありませんよ。
ババロアと発音しても通じませんから。
これはバヴァロワです。
バヴァロワ。
めちゃ美味い。

シートベルト着用サインは消えているけど、けっこう揺れる。
スパークリングが揺ら揺らと。
次にオードブル。
魚介のコンポジション 鶏肉と茸のムース。
これで1個の料理名なのかと思ったら別物だった。
恥ずかしいね。
コンポジションが何だかわかってないんだもの。(この時に調べてるんだろうけど、もう忘れてる)


パンもいただく。
バターにオリーブオイルにとふんだんに使わせていただく。
うまい…。
うまいしか言えずにすみません。
無理に下手なこと言わないほうが良いかなと思って。
本当にうまいので問題無しです。
スッキリしてるとか日本人に合うとか、そういう表現もみなさん今更ですよね?
なので余計なことは言わず、ただ美味しかったものは美味しいとだけ言おうと思います。
写真見れば美味しさは伝わるかと思います。
こういう一流の料理は、きっと見た目でも味わえるようになってるはず。

次に来たメインディッシュのスープドポワソンとやら。
なんかビニール?に入ってる魚が出てきた…
なんかすごい。
ビニールじゃなくてOPPですか?
ポリエチレン?
いや、そこの素材は何でもいい!
何ですか、この破天荒なメインディッシュは。

しかし、まさか実はオブラートなのでそのま食べられます、なんてことはないよね?
「紐は砂糖で作られており、赤は食紅ですので、そのままお召し上がりいただけます」なんて言われたら信じてしまいそう。
だけど、袋ごと齧って「お客様!!そちらはポリエチレンでございます!!」なんて止められたら恥ずかしいし…。
意を決して紐を外し、ガサガサと開く。
この開ける時にガサガサする音が気持ち良いね。
エンタメ要素まで盛り込んでくるなんて、恐れ入ったね。
こりゃ、勝てない。負けを認めよう。
負けたよ。(何が?)
味もめっっっちゃ美味いし、パンにめちゃくちゃ合う。
うまい、うますぎる!

その次に出てきたのは、もうひとつのメインディッシュである和牛フィレ キャベツのガレット。
メインディッシュで魚と牛が両方味わえるなんて!
和牛フィレなんて何年ぶりだよ。
泣きながら食べた。
こんなやわらかくて美味い和牛フィレは人生最後かもしれない。
空の上で和牛フィレを食べながら泣く男。
うまい、うますぎる!

バターもオリーブオイルも美味しいのに、さらに和牛フィレのソースも美味しくて、いったいパンいくつあったら足りるの?
パン殺しな料理だよ。
初めて聞いたよ、パン殺しなんて。(自分で言ったんだろうが)
最高においしいメインディッシュも食べ終えて、もうおなかいっぱい…。
しかし、まだまだデザートがあります。
川島氏のコーヒーもあります。
空の上でいただく一流シェフ監修の料理の数々。
人類の進化の方向に戸惑いながらも僕は食べ続け、機体は東シナ海から南シナ海の上空へと進み、スワンナプーム国際空港に向かうのでした。
つづく。
