【悲報】『左足』を破壊したい邪神が取り憑いているのではないか?【転倒】
さて、退院から2ヶ月が経過したある日、「明日は病院に行く日だな…」と少しだけ憂鬱になっている自分がいた。
ちなみに病院に行く理由はというと、過去に起こした骨折部位の経過観察だ。
あの事故から、気付けばもう7ヶ月。
退院後はリハビリには通わずに、日常生活の動作や買いものなどで負荷をかけつつ、左足の筋肉をつけるようにしてきたわけだが……正直あまり状況は良くないかもしれない。
もともと脛骨高原骨折はかなりの治療期間がかかるらしいので仕方ないとはいえ、あまり良くならない状況に少しモヤモヤした日々を過ごしている。
なお階段では重いものを持ってしまうと1段づつ足を揃えながらでないと登れない感じで、買い物も1時間歩くのが限度だ。それ以上になると歩行速度が著しく低下して、あからさまにカクカクし始める。
だが一方で良い情報もあり、自転車だったら全体重が関節部にかかるわけじゃないので、30km以上の移動ができたのだ。(そもそも自転車のせいでこんな事になったので複雑な気分だが)
ゴールデンウィークも終わったことだし、今ならちょっとしたサイクリング旅行なら出来ちゃうんじゃないかと思い始めている今日この頃。
さすがに引きこもりすぎていたので、そろそろ小旅行でもして外の世界をエンジョイしたいんだよな……!!
……そんなことを考えながらおもむろに部屋の小物の配置換えをしていたとき、いつの間にかマットの上に足を置いていた。
体幹を鍛える運動に使っているこのマットは、フワフワなのは良いのだが、ちょっとした問題があるのだ。
そう、このマットは「えげつないほど滑る」のである。
(ツルッ)
ドガシャア!!!
……めっちゃ転んだ。
いや、実は以前もこんなふうにツルッといくことはあったのだが、そのときはまだ両足がまともだったのでなんとか踏ん張れていたのである。
だが今は左足に問題がある状態だ。
だから転んだ。
そりゃもう盛大に。
そしてめっちゃ痛い。
高原骨折のときよりはマシではあるものの、歩行は不可能なレベルの痛みがある。
これはどうやら、左足首に何かが起きたらしい。
『まともな右足まで失う』という最悪の事態はどうにか免れたようだが、これは非常にマズい。
捻挫か? それとも骨折か?
だが脛骨高原骨折の際にも「打撲だろう」と思っていたのが自分なので、自己判断は何の当てにもならない。
これはまずいことになったぞ……。
さて、自分は一人暮らしであり、両親も遠方にいる。
そして今住んでいる地域で頼れる友人は、結局退院後も一人たりとも作れていない状態だ。(引きこもってたし)
なので『救急車を呼ぶ』という選択肢がすぐさま頭をよぎった。
しかしなにはともあれ、まずは状態確認である。
だが自分に医学的知識は存在しない。
なので……頼むぞ!
『Gemini』に『Claude』に『ChatGPT』!!

AIたちによる捻挫と骨折の判断情報を元に、左足首の状態を見ていく。
明らかに腫れてきているので、何かが起きているのは間違いない。
だが肌の色を見るに、鬱血したりといった感じではないようだ。
足首周辺の形にも、明確な変化はない。
AIによると、もし骨折していたら『広範囲で急速な腫れが見られ、強い内出血になり、形に変化も見られる』とのこと。
つまりこれは、捻挫ということなのだろうか……?
いや確かに滑ったあとに足首を打ち付けたのは、そこそこ柔らかいジョイントマット部分だったし、骨は折れない気がする。
更に聞いていくと、捻挫にも重症度の違いはあるようで、歩けないレベルの捻挫も存在するらしい。
となると、捻挫にしても中程度以上の可能性が高いか……?
まあでも、骨折してないなら希望はある。
症状をなんとなく把握した自分は、次にAIたちがこぞって言ってくるRICE処置とやらに移ることに。
RICE処置とは、
Rest(安静):足首に負担をかけない。
Ice(冷却):氷や保冷剤で冷却する。
Compression(圧迫):弾性包帯で足首を軽く圧迫する。
Elevation(挙上):心臓よりも患部を高い位置に上げる。
という、捻挫などに対して行う処置である。
さっそく床を這いずりつつ(立てない)、必要なアイテムを集め始める。
そういえば最初に入院した病院で、向かいのベッドにいた高齢者が「今までは這って生活してたんだけどな、結局入院になっちまったよ!」みたいなことを看護師さんに話していたっけか。
そうか、這って暮らす生活というのはこういう感じなんだな……。
いやまさかその状況を自分が1年もせずに体感することになるとは思わなかったよ。
たどりついた冷凍庫を開けると、中にはことあるごとに貰っていた小さい保冷剤がいっぱい入っていた。
ああ、やっぱり物をストックするのって大事なんだな……。(やはり自分はミニマリストになれない)
そして弾性包帯は家にないが、自分には何かをしっかりと包み込むものが最近手に入っていたのを思い出す。
そう、膝装具である。

どう考えてもこういうことのために作られたものではないのだが、保冷剤を中に包みつつ、動きもそこそこに固定するという大役を、膝装具は見事に果たしてくれた。
そして余っていた毛布などを下に積み、Elevation(挙上)も完了。
あとはこれでRest(安静)していればコンプリートである。
AIによると、時間経過で痛みが激しくなってきたり、腫れがとんでもないことになったり、寝られないレベルだったら、もう諦めて救急車を呼べとのこと。
だが1時間経ち、2時間が経っても、初期レベルからの痛みの変化はないように思う。
ときおり保冷剤の交換をするときに装具を外して足の様子を見るが、鬱血や腫れの拡大もなさそうだ。
良かった。
これはきっと捻挫だ。
明日は高原骨折の経過観察のために病院に行くはずではあったので、タイミングだけは良かったのかも?
今日は痛みに耐えつつ、とにかく体を休めよう……!!
……翌日、痛みは相変わらずである。
やはりこれはもう「ちょっと捻挫しちゃった😝」とかいうレベルではないのだろう。
さて、では病院にどう行くかという問題に向き合おう。
今までは自転車で病院まで行けていたが、この状態ではもちろん不可能。
なのでタクシーを使うしかない。
だがタクシーを使うとして、この部屋は2階にあるのである。
この状態でどう階段を降りる?
そもそもどう立ち上がって移動するのかだ。
……だがそれに関しては、どうにかする手段がなくはない。
なぜなら我が家には、歩行用の杖が2本あるからである。
外出用にと「予備で買った折りたたみ杖」と、「入院中に買った杖」。
これらを両方使えば、超絶劣化版の松葉杖くらいにはなる!!(※たぶん危険です)
そんなわけで、どうにか2本の杖を駆使して階下に降り、家まで来てもらったタクシーの運転手に「えっ…?」という反応をされつつ病院へ。
いやはや、救急車を呼ばずに済んでよかったよかった!
……さて、病院についたのはいいが、入口から入って受付まで行くのがあまりにもきつい。
周囲からしても、杖2本を使ってぴょんぴょん移動している姿はあまりにも異常に映ったことだろう。
どうにか病院内に入ってキョロキョロしていると、こんな奇人を発見した病院の方が、すかさず「車椅子持ってきますから!!」と動いてくれた。
(まさか卒業したはずの車椅子にこんなに早く乗ることになるとは…)
そして車椅子を持ってきてくれた方は、その後も受付やらのあれこれを支援してくださり、もともと今日行うはずだったレントゲン撮影に、足首の撮影をプラスしてもらえるようにと手配までしてくれたのだった。
(仕事できる人だなぁ…!)と思っていると、なんとその人はボランティアだったらしい。
これを無償でやってるとか天使か!?
だが診療の待ち時間にこの天使と世間話をしていたら、こんな感謝しかない存在に対しても、心無い発言をしてくる人間はいるとのことである。
病気になると心が荒むのはわからんでもないが、こうして患者のために対応してくれる方に当たっちゃいかんよな……。
自分はそうならないようにしないとだ。
そしていよいよ、高原骨折の手術をしてくれた先生の元へ。
先生、自分の惨状に思わず苦笑いである。
うん……本当になんとお詫び申し上げたらいいやら……。
もうこうなると経過観察どころじゃないので、シーネ(添え木的なもの)で左足首を簡易固定して、レントゲン室へ。
予定していた高原骨折部位を撮影し、その次に、今回やらかした左足首の撮影に入る。
(まあ捻挫だと信じてるけどね……!)
そして撮影後、
撮影ブースの窓の向こうで、にわかにザワザワしはじめる診療放射線技師たち。
そのうちザワザワどころか、画像を見つつ電話までかけ始めた。
おいおいこれは……
(やっちゃったか?)
診療放射線技師「ちょっとCTも撮っときましょうか!」
ということで、その後CTも撮影することに。
そして撮影後、自分はまた先生の元へと向かったのだった。
先生 「うん、 折れてますね!!」
aosagi 「えっ!?」
左足首、折れてた。
先生が見せてくれたレントゲンでは「微妙に線が見えるかな〜?」くらいだったのだが、CTの結果を見るとそりゃもう見事な一本線がズバッと入っていた。
(捻挫じゃなかったんだ……)
AIくんたちの情報が間違っていたのか、骨折の症状が出ない感じの骨折だったのか。
とにもかくにも、これで左足は完全に機能停止することとなった。
高原骨折に左足首骨折が合わさり、もう自転車どころか徒歩すら無理である。
先生「あっ、このあとリハビリ室にも行ってくださいね!」
(り、リハビリ……?)
そう、自分は高原骨折というヤバめの骨折を経験したので、足首の骨折をちょっとした怪我くらいに思ってしまっていたのだ。
しかしこれは、普通にヤバい骨折なのである。
これから少なくとも1ヶ月は、松葉杖生活かつ荷重は一切禁止だ。
そしてなにが一番まずいのかといえば、今回は入院ではないので、この状態で一人暮らしを送る必要があることだろう。
出てきた病院食を食べて、動画をだらだら見ていればよかった入院生活とはわけが違う。
こ、これはあかんですよ……!?
リハビリ室では、「2分の1荷重」や「全荷重」のような、少し前に聞いた懐かしの単語が理学療法士との会話に出てきた。
あぁ、この病院のリハビリ室にまた通うことになるのか……。
そしてリハビリ室で松葉杖のレクチャーを受け、レンタルを開始した。
(これから1ヶ月、ホントよろしく頼むよ……)
そんなわけで、なんだか大変なことになってしまった。
いよいよもって完全外出禁止である。
ま、まあこれも別視点を得るための良い経験と思って………
いやちょっと越えるべき壁を連発しすぎじゃないかな!?
「外の世界は危ないよ。部屋に居よう…!」なんてセリフをどこかで聞いた気がするが、部屋の中でも骨は折れるのだ。
皆さんにおかれましては、過去に一度でも自分を転倒させた物体があった場合、それに対する処置を即座にしていただきたいと思う。
どうか自分みたいなことにはならないように……!!
部屋の中でも、ご安全に!!
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