見出し画像

🌙光の行方① 星の港で、旅立つ光

この物語は、
チュチュ・テイルの世界を旅する記録です。
シルエットで描かれた猫たちや動物たちが暮らす世界✨

白いうさぎの旅人 エトワール の旅日記として綴っています。

はじめての方は固定記事からどうぞ🌙


星の泉で飛んでいった光の行方が、
ずっと気になっていました。

ぼくは、もともと、
チュチュ・テイルの世界を旅しながら、
このフルール島へとやってきました。

空船に乗り、
フルール島にたどり着いたあの日も、
空には、いくつもの光が流れていて。

あの光たちは、どこから来て、
どこへ向かっているのだろうと、
ふと、思ったのを覚えています。

そして今——

星の泉で、
やさしい光たちが、ふわりと飛び立っていくのを見て、
その想いは、静かに動き出しました。

星の泉で飛び立つ光

その答えを知りたくて、
ぼくは、もう一度、
フルール島をたどってみることにしました。

チュチュ・テイル城の下には、
静かな海が広がっています。

その海辺から、
小さな船に乗って、
ぼくはゆっくりと進みはじめました。

水面はおだやかで、
やわらかな光を映しながら、
静かに揺れています。

船は、音もなく、
すべるように進んでいきました。

ふと見上げると、
空には、いくつもの光が流れていて。

それらはまるで、
どこかへ向かうように、
静かに動いているようでした。

ぼくは、その光を見つめながら、
ただ、流れに身をまかせていました。

やがて——

しばらく進むと、景色が少しずつ変わっていきます。

空気は、ほんの少しだけ軽くなり、
風の中に、かすかなきらめきが混ざっていました。

そして——

その場所に、たどり着いたのです。

そこは、夜の光に包まれた、静かな港でした。

フルール島と、この世界のさまざまな場所をつないでいる、星の港

星の港

水面は深く、
やわらかな星の色を映しながら、
静かに広がっています。

岸辺には、
小さな光が、いくつも浮かんでいました。

まるで、
どこかへ向かうのを待っているように、
静かに揺れていました。

ふと、水面の上を見つめていると、
ひとつの光が、ゆっくりと流れてきます。

あの泉で見た光と、
同じやさしさをたたえた光。

けれど今度は——

それは、どこかへ向かうために、
まっすぐに進んでいるようでした。

やがてその光は、
港の端に近づくと、
ふわりと浮かび上がります。

そして、
空へと導かれるように、
静かに昇っていきました。

その先には、
いくつもの道がありました。

星のように広がる、
光の航路。

それぞれが、
違う場所へとつながっているように見えます。

星の港の上空に広がる星の道


ぼくは、その光景を見上げながら、
ひとつのことを感じていました。

ここはきっと——

星の泉で生まれた想いが、
世界へと旅立っていく場所。

ことばにならなかった気持ちも、
まだ伝えられていない想いも、

やさしい光となって、
どこかへ向かっていくのかもしれません。

またひとつ、光が動き出します。

静かに、
けれど確かに。

誰かのもとへと、向かうように。

ぼくは、その行き先を、
知りたくなりました。

空に輝く星の道

🌙エトワールの旅をたどる

←前のお話

→次のお話


🌙はじめての方へ

👉 チュチュ・テイルの世界はこちら


いいなと思ったら応援しよう!