愛せる自分になるまで【7】運送屋勤め 初めて自分と出会う
初出勤で先輩との初仕事を終え
私の運送屋人生が始まった
何をさせるか、どこの区域を担当させるかが
決まったらしく
何日か雑用、積み込みや倉庫整理のあと
班長に付いて仕事を覚えることになった
乗用車もろくに乗ったことないまま
就職したので
まずは仕事と道を覚えること
班長が運転してルートや手順
客対応を教えられる
もともと道を覚えるのが苦手に加え
知らない土地、そして都会だ
都会って言っても自分の島に比べたらだけど
今はそう思うだけで
その時はまるで何の自信も無かった
田舎から出て来た時に
姉貴に「俺何年経っても道覚えれんような気がする」と言っていた
そういう思い込みがあり
まして助手席では覚えが悪い
無愛想だった私を見て
「こんなんじゃいかん」と
班長が思ったかどうかは知らないが
しばらく一緒に仕事していたある日班長が
「お前の当面の仕事はお客に
まいどっ!って元気よく伝票を渡す事や」
と言われました
何人も教えて来た中で特に出来が悪かったんだと思いました、いやわかりました
九州の人で優しいけど
仕事はきっちりやる人でしたね
私の運送屋の基礎、土台をしっかり築いてくれた恩人です
横に乗ってもらい運転するようになったある日
こんな事を言われました
「いいか、ねこターボ前の車のブレーキランプが光ったら迷わずお前もブレーキを踏め」と
はぁ…って返事したら
「何でか分かるか?」
私が「何でですか?」と言うと
班長が
「前の車がブレーキをかけたってことは
何か原因があってかけたんだ」
続けて「何でブレーキ踏むんだ、何だ何だと
考えていると自分のブレーキが遅れて
追突してしまう、まずブレーキをかけてから
考えろ」と
その時は経験も浅いし
「なるほどぉ」とはならなかったですが
今、指導する立場になって
その言葉の重さや尊さが身にしみます
安全走行、荷積み、接客、人への対応
仕事の考え方
運送屋の全てを教えてもらいました
今の私の運送屋の基礎、土台は
この班長が作ってくれたと
今になってわかります
今になってです、その事が情け無いなあ
書いてて泣きそうですわ(笑)
そんな愛情を注いでもらったのに
生来の性格もあって
優等生どころか普通にもなれず
日々やらなきゃいけない仕事を
何となくこなしている日々
ある日班長が「九州の親戚の結婚式に行くから
明日からお前1人でやれ」と言われた
「えー!そんなん無理だよ」もう不安しかない
2ヶ月くらい横乗りしてもらってたのに
ルートがあいまい
15時に行かなきゃいけない集荷先に
迷いに迷って着いたのが19時
その頃は携帯もポケベルもなく
連絡のしようがないし事務所も同じ
ひたすらお客様に謝っていたと
「そのうち着くと思いますので待ってて下さい」
と言うしかなかったと
例の面接してくれた課長が話してくれた
優しいなあ
そんな出来の悪いやつだった
仕事にも慣れて
中型のフリー便を2年くらいやって
自分では仕事は誰よりもできると
天狗になってましたが
自己肯定感はもの凄く低く
会社で求められるものは
「仕事ができる」ことではないんじゃ?と
薄々気づき始めていたように思います
今にして思えばです
ただこの頃はそんなこと
自分と向き合うなんてワードも知らないような
若僧でモヤモヤはしても
深く考えることはなかったんです
島では幼馴染以外と付き合うことは
ほとんどなく
海の学校時代も友達関係で
駆け引きや戦略などあってはならない
みたいな感じだったので
人とどう接していくかなどは
ほとんど考えず自分は自分のままで
自然でいいと思っていたような気がします
そんな感じだったので
好かれませんよね
そんな雰囲気がわかったのか
何をしてても満たされない気持ちでいっぱいになっていたような気がしてました
おまけに「俺自分のこと好きじゃないわ
むしろ大嫌いなんじゃないか?」
初めて自分を見つめた時でした
でも、気づいていないふり自分を欺いていたんでしょうね、ハッキリ気づくと辛いから
これも今思えばです
これが世間で言う大人のやり口か
フリー便をやって行く内に大型免許を取り
大型乗務になりました
大型の仕事を教えてもらうためにまた
違う先輩に付き運転しながら
仕事の内容を覚え独り立ちしました
この頃のトラックはもういい加減古く
長距離の仕事から新車をもらうので
そんなんは回ってきません
ある日当時の所長が
比較的新しいトラックをお前にやるわと
言ってきました
嘘ついたり、誤魔化したり、調子がいいから
あんまり好きじゃなかったけど
それはとても嬉しくてその日を待っていました
その日が明日という日に
何やら所長と古参が口論?
一方的に所長が古参に詰め寄られていて
断片的に会話が聞こえてきた
「そんなん俺が欲しいわ」
なんか嫌な気持ちになったけど
まあ約束したからな
いよいよその日になった時所長が
「あれなやっぱり上げれなくなったわ」
!💢やっぱりあの会話はそういう事だったのかと怒りが込み上げてきた
「昨日何言われたか知らないけど
約束しましたよね、破るんですか!」と
喰ってかかってました
所長はしゃあないやろみたいに誤魔化して逃げていく
納得いかないし憤りが込み上げてきて
どうしようもなくなる
トラックをもらえなかったより
いい大人が一度した約束を
古参にちょっと言われただけで
いとも簡単に破る
それがどうにも許せない
ショックとやり場のない怒りで
次の日もまたその次の日も次の日も休む
無断で
そんなことあってから
不良社員と呼ばれるようになって
路線便が走って行く先で話題にするもんだから
西でも東でも(ねこターボは前代未聞の不良社員)と噂になった
今は「俺でもまともになれたんだから」と
自信を持たせるために話すのですが
(悪名は無名に勝るw)と言って笑っています
そのうち支店長、所長、課長(この課長は面接してくれた人とは別の課長)そして係長
4人揃った席に呼び出しをくらう
支店長が「どうしてお前はそういうふうなんだ」
と聞いてきた
「じゃあ言わせてもらいます」
私の不満が吹き出した
長くなるので続きは【8】で書きます
長々とお付き合いいただき
ありがとうございました。
ねこターボ🐈
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