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ジム・ストーリーは突然に。~101回目の筋トレチャレンジ~

ついに私、やりました。

3年越しの念願叶い、今日からジムの一員となったのです。

「いつか行かなきゃ」と言い続けて100回ジムの前を通り過ぎたわたしが、いま始めたワケをサクッと書いてみます。ビールにつまみを添えて。マッチョにプロテインを添えてどうぞご覧ください。


いとしさとせつなさと心細さと

何年たっても産後だと言い訳し、まるまる太った腰回り。
ぷにるんず・ちいかわなどの丸っこいキャラが流行ってはいるけれど、私が好きなのはタイトなキャラなのです。

・体が泳ぐほどゆるい服で自分を偽りたくない。
・いつまでも好きな服を着ていたい
・“お母さん”にはなりたくない。ひとりの女性でいたい

ゆるんでいく体から目をそらして、自分をごまかしたくはありません。
だけれども、チョコレートは恋しいし、夜中の柿ピーは何物にも代えがたい。
「ジム行かなきゃジム行かなきゃジム行かなきゃ」と念仏のように唱えつづけ、気づけば三年が経っていました。

#その1 チョコザップあらわる!

そんなこんなで昨年の秋、自宅から徒歩一分のところにチョコザップが建設されていました。

「わたしの思いは企業まで動かしたか…これはほぼ自宅トレと言っていいはず。」しめしめという気持ちと、ついに逃げられないかという諦めが渦巻きます。そうそれはまるで火鍋のように。

そこまでチョコさんが歩み寄ってくれたのに、私というやつはまだぶつくさ言っていたのです。

・無人のジムだからマシンの使い方が分からない
・だから不安
・外がスモークガラスになっていて見えない
・だから不安
・そもそもスマホもってないし入れないのでは?
・だからやめよう

できない理由を並べていたのです。

#その2 エニタイムあらわる!

なんとまた秋に新しくジムが作られていたのです。その名はエニタイム。しかもエニさんはチョコさんが持っていた懸念点をカバーしていました。

・外はガラス張り
・中の様子が丸見え
・地上階にあるので開放感もある
・パープルを基調としていてなんだかカッコイイ

これはもういくっきゃナイトと思いました。待たせてごめん。運命の相手はエニさんだったか。チョコさん、君は別の人と幸せになってくれ。エニさんがオープンしたらパートナーシップを申し込みに行くね。あと二週間の辛抱だから…。そんな風に思っていました。

しかし。オープン週にエニさん家をのぞくと、なんとこんがり焼けたマッチョたちがひしめきあっているではありませんか。正面のドアホンを押したのは良かったのですが、彼らの刺すような視線に私のハートはブレイクダウンしました。私の居場所はここじゃない、どこかだ。そうしてまたジムを眺めるだけの毎日に戻ったのです。

持つべきものは他人事

きっかけは兄弟との焼き肉でした。仲が良いゆえに数カ月ごとにしか会わない彼は、いつもピンポイントで良いアドバイスをくれます。私は母親になってから今までの友人関係をすべて断捨離したので、彼とカウンセラーさんだけが相談相手でした。

子に合わせ普段はほろほろ肉ばかりが食卓に並びます。久しぶりの固い肉を噛みしめていたら、「そういえばジムには通えている?」と聞いてきます。はい、心はほぼジムのものです。三年間片思いしているのですから。でもどうしても飛び込むのがこわくて。小皿に残ったレモン汁を割りばしで啜りながら答えます。すると彼はこんな提案をしました。


あした、姉さんちの最寄り駅にいくから。

私一人では動かないと思ったのでしょう。その時すでに23時を回っていたのに、翌早朝にわざわざ来てくれると言います。

悪いよ。せっかくの日曜日なんだし寝てなよ。ほら雨も降るらしいし、キングオブコントの見逃し配信もあるしさ。Uberでもしてゴロゴロしたら?

そんな声は聞こえないようで、容赦なく集合が決まりました。

兄弟よ今夜もありがとう

結果、彼の指いっぽんで、私は開かずの扉のさきに進むことが出来ました。余りにもあっさりと開いたので、わたしの三年間を返して!なんて自分に苛立ったくらいです。

彼が言うに「自分で知らない店に入るのは無理だけど、こういうの他人事だからできるんだよね」とのこと。確かに私だってこのジムが営業先であれば0秒で飛び込めます。何も悩むことはありません。次のフェーズに進むために必要なものは、棚上げすること・後先考えないこと・あと愛する兄弟だと学びました。

のびしろしかないわ

たった一日通っただけです。
それでもアドレナリンが放出されるのを感じます。

大人になってからの挑戦、新しいジャンルの獲得はすごく難しい。飛び込む前に理性で止めてしまいます。

そんな時にエイヤっと水の中に落としてくれる手が必要なのです。
その手は誰でもいいわけではなく、怪我しないように優しく・愛をもってくれる手です。同時に責任を持たない思い切りのよい手です。

私はジムという水面に突き落としてもらってサッパリしました。
外から見ていた時は大きなサメばかりに思えました。
けれど水の中に入ってしまえば、まったりしたセイウチもいたり、マイペースなヤドカリもいたりと、案外優しい世界なんだなと分かったのです。

しっかり目を開けば見えることも、手探りで移動できることも分かった今は、ジムの世界を探検することが楽しみでなりません。
筋肉の回復の事を考えると一日は空けていったほうが良さそうですが、きっと明日も門をくぐると思います。

自分を好きになるには、まずは自分の身体を好きになること。
コントロールできるとモチベーションにもなりますし、自分の人生の舵を取っているんだって実感できます。

一ヶ月通えたら、真っ赤なジャージを買おうかな。
自分の好きなものを身につけて、私自身を応援してあげたいのです。

△自分の身体は自分だけのモノ。他人の評価は受けないし、コントロールもさせない。


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#HANA #mybody #私のプレイリスト #QOLあげてみた





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青 石(せい せき)/ 文筆家・校正者・イラストレーター この記事を気に入ってくれたら、よければチップお願いします。一口100円から、何度でもOKです。いただいたお金は記事作成に使わせていただきます。