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神に導かれて府中市美術館

一応この記事の続きになります↓

さんぽ神の続き

京王線東府中駅にやってきました。
府中市美術館を訪れるためです。

京王線。名前かっこいいですよね。

東京と八王子を結んでいるから京王線。
八王子を東京とは別の地域だと断定している、足立区のことを23区の一員だと思っている寛容な私からしてみれば信じられないくらいの過激思想ではありますが、ネーミングセンスは抜群です。

そもそもこの京王線。実際には新宿と八王子を結んでいます。
東京駅までは行きません。
まぁでもそれをそのまま名前にしたら、新王線という過激思想通り越した朝敵となってしまうので、ある程度のラインは守っているのでしょう。


そんな令和になっても過激路線をひた走るヤンチャな京王線に乗り込み東府中駅に到着したのですが、目的地の府中市美術館までは徒歩で17分かかります。

あまりにも遠く、退屈な道中を少しでも楽しいものにしたいということで、散歩ゲーム『ドロッセルマイヤーさんのさんぽ神』を頼ることにした、というのが前回までです。

そしてはじめに出されたお告げが、

犬の目腹立つ

というまさかの最寄り駅から吹っ飛ばされる、桃鉄で友人にされたら即絶交レベルのぶっ飛びカードだったため、一度出た改札を再び通ることになりました。

もう帰るか?
てかなんでそもそもこんな縛りプレイみたいなことやってんだ?
普通に行けば良くないか?

そんな元も子もないようなことを思いながら次の電車を待っていると、向こうに停まっている車両に目がいきました。

……ん!?



はい。
東府中駅には通常の京王線と、京王電鉄競馬場線という舞浜のリゾートラインみたいな夢の路線が走っており、一駅分南に行くだけで済みました。

ここで「なにをする」のお告げ、

を遂行しようと思います。






……ピンチです。
周りが住宅街すぎてなにもありません。

割り引かれてる道路

あった!情熱価格!
と思ったものはあれど、お告げでは買わないといけないそうで、これはどこに電話して買ったらいいのかわからず断念しました。


ちょっともう埒が明かないので、

ダウンロードしました。
この日、東京競馬場で開催されているレースはなかったのですが、別の競馬場でレースが開催されていました。まぁ競馬場周辺にはいるわけだし。場内でネット購入する人だっていると思うし。もうええでしょう。

ということで100円で夢を買い、次のお告げです。

散歩の神様べらぼうに電車使わせてきます。
2駅?
歩けよ。
それこそ散歩する距離でしょう。

と悪態をつきつつも、内心は感謝しかなく楽に府中駅までやってこれました。府中市美術館まで行くのに、東府中駅と府中駅、どちらもそれほど距離は変わらないため見事な軌道修正です。
競馬やってスタートラインに戻っただけだけど。

とりあえずお告げです。暇そうな友人に電話します。

私:あ、もしもしー
友:もしもし?
私:今ちょっといい?
友:……うん。どうした急に?
私:あぁ〜あっとね……えっと……
友:?
私:1から14番だったら何番が一番好き?

ということで500円で再び夢を買い、次のお告げです。

指モザイクすみません
さらにモザイクすみません

やっと歩くことを許可してくださいましたさんぽ神。
ただ東……

お告げに忠実に従うなら甲州街道沿いに歩く一択なんですが、辿り着く先は再び東府中駅です。
このままだと東府中→府中競馬場正門前→東府中→府中→東府中といつまで経っても東府中から巣立たない東府中留年組となってしまいます。

もういいですよね?地図上で右側は全部東でいいですよね?
自分より太平洋側はあまねくすべて東だと認定したところで、”東”目指して歩きます。


《六本木の息子》

途中でしょうもない写真も撮りました。
しょうもないっていうお告げですからね。面白いと思って”六本木の息子”なんて言ってるわけじゃないですよ?
やめてくださいよ?
ちょっとちょっとこれじゃ私がスベってるみたいじゃないですか〜


写真下手すぎ


府中の森公園

”緑の多い場所”という友人とも仲直りの千載一遇カードが出たことで、ようやく府中市美術館のある府中の森公園に辿り着きました。
あとは公園内を、普段は聴かない音楽を聴きながら歩くだけです。

私、普段からあまり音楽を意識的に聴くタイプではないので、どんな曲を聴いてもお告げには従ったことになります。
ただそれでは面白くないですし、自由度が高すぎて逆に難しいです。

ここは、散歩中に聴く人はあまりいないであろう曲を聴くことにします。

本当にいい曲ですよね。
ただゴールが明確に存在する中、この曲を聴いて尚ダラダラ歩き続けられる人なんて感受性が欠落した人か、感受性豊かな24時間テレビ撲滅活動家くらいでしょう。
常人ならちょっと小走りになってしまうはずです。

私も常人の一人なので今すぐにでも小走りしたい衝動に駆られますが、グッと我慢し歩き続けます。

新たな焦らしプレイを開発したところで、府中市美術館に到着です。


府中市美術館の感想

府中市美術館は、都立府中の森公園の中に位置しています。

テーマは、「生活と美術=美と結びついた暮らしを見直す美術館」だそうです。
見直せるほどの暮らしをそもそもしていないので入館が許されるのかヒヤヒヤしましたが、学生証を見せると私自身は何もしていないにも関わらず、大学のおかげで無料での見学裏口入館が許可されました。
なんか親の七光りを体験できたみたいで嬉しかったです。

さて、現在開催中の企画展が『小西真奈 Wherever』(2024/12/14〜2025/2/24)です。

この展覧会が小西さんにとって、初の美術館での大規模個展だそうです。

館内は私の記事ではもはや恒例の撮影禁止。
私、撮影禁止の展覧会しか行っていません。ですので、正直毎回記事を書くのに苦戦しています。

ただ、館内はシャッター音はおろか私が訪れた際は人が話す声すら聞こえず、そのうるさいくらいの静寂は小西さんの作品をより引き立てていました。
というのも小西さんの作品は、見ているといい意味で視覚以外の感覚を忘れさせてくれます。絵から音や匂いは感じず、ただただ描かれた世界に引きずり込まれるようです。

絵に額縁がないのも相まってでしょうか。
現実世界と絵画の世界、ある意味でその境目を示す額縁がないことで、小西さんが描く世界は突如現実世界にぽっかりと空いた穴からこちらに顔を覗かせているようで、不思議な感覚に陥ります。

写実的でありながら、あまりに綺麗でどこか現実離れしている。小西さんが創り出す世界は、我々が夢に見る世界なのかもしれない。そんな風に考えました。

好きな作家さんがまた1人増えた展覧会でした。
私は何度でも裏口入館できるみたいなので、会期が終わるまでにもう一度入り込みたいと思います。



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