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ITストラテジストだけど、会社のDXに失敗した話#1 企画編

もうやりたくないです、全部一人でやってくださいよ!

現場の担当者は、アプリに入力する手を止めて、怒りをあらわにしました。

なぜこんなことになったんだろう。

現場の負担を軽減するために取り組んできたDXのプロジェクトが、こんなに形で終わってしまうなんて。

DXプロジェクトのはじまり

建設業界の中堅企業S社で、システム企画の担当者としてはたらく私は、その日役員に呼ばれていた。

「我が社もDXしていきたいんだよね。まずは現場の事故を減らすアイデアを考えてよ」

DXか、と正直任されたことに私は喜びを感じていた。

なぜなら、いままでは他社システムの導入が職務のほとんどを占めていたからである。

建設現場の事故は、業界内でも大きな問題となっている。そのため、会社としてその問題に取り組むことは、業界全体の課題解決にも直結するだろう。

やっと自社の製品として、世に出せるものが作れるかもしれない。期待に胸を膨らませて、自席へと戻った。

企画を考える

事故を減らすためには、どうしたら良いだろうか。

建設業界では、事故が多いことが問題となっている。S社でも同様だが、事故の規模は小さいものが多いことは報告内容から分かっていた。

そういえば、以前工事部の先輩が、「小さい規模の事故が多いのは、おそらく不注意によるものだ。」と言っていたことを思い出した。

じゃあ不注意をなくすためにはどうしようか。

形骸化したKY活動を、アプリなどで行いやすくしたらよいのでは?(※建設現場では、KY活動という毎朝今日の作業と発生しそうな危険をみんなで確認する時間がある。紙で回覧して現場で保存している)

未経験者は入力内容に悩むから、AIがいままでの事故内容をもとに、今日発生しそうな危険を作業の種類から予測して、入力者に予測した危険を教えたらどうかな?

さらに入力内容がクラウドに保存されて、そのデータがBIツールで可視化されて、管理者がフィードバックできる体制ができたら?

完璧だ。
これで現場の事故を減らすことができる。
更に紙をアプリにすることで、書く手間や保管、送付する手間が省けて現場も楽になる。

これは社内だけではなく、建設業界全体にも普及するぞ。私は湧き出るアイデアを止めることなく、企画書を書き進めた。


続きの開発編です


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