隣の芝生は死ぬまで青い!他人の仕事に嫉妬した時の対処法
隣の芝生が青すぎる!
イベントポスター、装画、グッズ、絵本などなど。Threads、インスタ、X…、SNSに飛び交うさまざまなイラストレーターさん達の、
「お仕事でこの絵を描きました。」
という投稿。自分があまり手がけていないジャンルのお仕事を見る度、ぬぅおお〜羨ましぃ〜〜〜それやりたいぃ〜〜やりたかったぁ〜〜と、嫉妬の芽が雑草のごとくニョキニョキ生え出し、気がつけば心の庭が草ボウボウ。いわゆる隣の芝生は青いってやつです。英語の、
「The grass is always greener on the other side of the fence.」
を訳した慣用句で、他人のものは何でもよく見えてしまうという意味ですが、これが厄介なことに、同業他者の芝ほど青く見えます。では、歳やキャリアを積めば、人の庭が気にならなくなるかというと、必ずしもそうとは言えないのです。その最たる例が、漫画の神様手塚治虫です。
マンガの神様も隣の芝が青い
手塚治虫といえば、誰もが知る天才。戦後日本漫画界に多大なる影響を与えた神の如き存在。しかし、その手塚治虫でさえ嫉妬の塊だったのです。ある食事会で、AKIRAを描いた大友克洋に向かって、
「あなたが大友さんですか。僕、あなたの絵を見たけど、上手いねえ」「虫眼鏡で見たけど、ひとつもデッサンが狂っていないね」「でもね。僕もあの絵は描けるんです。描こうと思えば、誰の絵でも描けるんです」
私と手塚治虫 石坂 啓編
第2回 天才の仕事ぶりと「あの都市伝説」の真実
と言った話が、「僕にも描けるよ」事件として伝わっていますが、大友克洋は、手塚治虫の20歳年下です。これの何が恐ろしいかというと、あの誰もが仰ぎ見るマンガの神様でも、隣の芝生は死ぬまで永遠に青いし、枯れることはないということです。
勘弁してくれと。
日本マンガ界の神様と言えば、誰もが手塚治虫と言うでしょう。鉄腕アトム、火の鳥、ブッダ、上げ出したらキリがないほど名作を生み出した手塚大先生でさえ、若手相手にコンプレックスを抱えて嫉妬を撒き散らしている。神様と仰がれるほどの存在になっても、嫉妬の炎が轟々と燃えている。つまり、死ぬまで満足できないということです。

神様とまで言われている人物でさえそうなのであれば、もう自分程度の分際であれば、隣の芝生は青くて当然。一生付き合っていくしかありません。
嫉妬を燃やして自分の庭を作る
しかし、嫉妬というのは強力な燃料でもあります。
「嫉妬の炎が燃え上がる」
と言うように、嫉妬という感情は文字通り可燃性であり、燃料になるのです。この熱量を使わない手はありません。手塚先生は、ホラー漫画の名手である水木しげる先生への嫉妬心から『どろろ』を生み出し、劇画作品へのコンプレックスから『ブラック・ジャック』という超名作を創出しました。
人の庭を指咥えて眺めててもしょうがないのです。嫉妬を燃やし、タービンを回し、創作のエネルギーに変える。肝要なのは、無限に生えてくる嫉妬の芽を、刈り取り、摘み取り、発酵させ、肥やしにして、自分の庭を自分らしく造園していく肥料にすること。芝生が青々と生い茂る洋風の庭ではなく、新緑が萌え盛る日本庭園だって、生き物だらけの湿地帯ビオトープだって良いのです。
私は、私の庭を作る!
同業者の皆さんから、あの庭良いなと覗きに来られるような庭を!
それでは、読んでいただきありがとうございました。
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※今回の記事は、2025年4月に書いた記事に加筆し、イラストを追加したものです。
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