"布団から足を出すのが怖い"を克服する戦略を考えた。
布団から足が出ているのがどうも苦手だ。
眠ろうと目を閉じても、「そこだけ無防備」という感じがして落ち着かない。
なーんか引っ張られたりしそうな感じがする。
耳なし芳一の話を思い出す。全身にお経を書いてもらったのに、耳だけ忘れられてしまって、そこを狙われたやつ。
足が出てるのって、あれに似ている。
この感覚の人は多いらしい。昔mixiに『布団から足を出すと、なんか怖い』って9万人も参加してたコミュニティがあったな……と、ふと思い出した。

無防備という意味では、コンビニのおでんに蓋がされていない状態以上に気になる。
私はおでんよりも、この大根より細い足を守りたい。
たぶんあれは、本能的に怖い場面なのだと思う。
が、私はそういう苦手な場面を"それと似た構造だけどポジティブな場面"に置き換えて脳内イメージを書き換えることがある。
どうにか"怖くない"と思えるような見方がないか考えてみた。
足が外にあることが怖い。そこで逆に
「外側にあることで内部を守っているシステム」
は無いのかと考えた。
それを頭の中で足に置き換えられれば、強くなれる。
戦艦の大砲
船体の外に突き出しているけど、敵を撃退するためのものだ。
内側に隠すんじゃなく、外に構えることで防衛力、攻撃力が上がっている。
狛犬、シーサー
神社や家の門の前にいて、内側ではなく"外"を向いて配置されている。
つまり、外に出しておくことで、脅威を外で食い止めようとする装置だ。
なら、足もその一種と見ればいい。
布団の中にしまい込むより外に出しておいたほうが、いざというとき即対応できる気がする。
敵が来たら足をバタバタして「オラ!!」と足の裏で蹴ればいい。
これで相手はひとたまりもないし、足を洗ってなければ尚更だろう。
そう考えれば、これは"無防備"ではなく、"構えている"のだ。
安心だ。安全だ。眠れる。
というかそもそもの話、布団の防御力を信用していること自体バカバカしいような気がしてきた。
"あの人が好きなの"と"いつでも守ってくれそう“ "は分けて考える必要がある。
布団は好きだが、布団で防げるのは寒さ、暴走族の音、そして翌日の眠気ぐらいだと思う。
上から突き刺されたら一貫の終わりだし、こんなのがきたら一溜まりもない。

だったらまだ、動きやすい方がいい。避けやすいし。
苦手な瞬間はまだある。
私は布団から足が出てることに気付きサッとしまうときが一番怖い。最も引っ張られそうな気がするからだ。
魚を釣り上げるその瞬間、逃げられたらどうしようと考えてしまう感覚に近い。
"もう少しで完了する"というとき、もしそれが成立しなかったらどうしようを同時に考えてしまうのが人間だ。
ただ、そんな瞬間も大砲のイメージを頭に浮かべればいい。
ウィーーーン……ガチャコン!!
という脳内音と共にゆーっくりと落ち着いて足を布団の中に収納することができる。
もはや足をしまうことにロマンがあるように思えてくる。非常にバカバカしいけど、実際落ち着いて足をしまえるので効果的だ。
もし両足一気に固定されたら
もし、バタつく前に両足「がこん!」って固定されたら?
機械アームみたいなので、がしゃん!と足首をホールド。
完全固定。逃げ場なし。
……これでは無防備どころか、もう戦えない。
寝返りも打てない。ピンチだ。
しかしここでも利点がある。
足が動かないぶん、上半身が安定する。
支点がしっかり固定されたことにより腹筋に力が入って上体起こしが可能になる。
そして、その勢いのまま敵を目掛けて頭突きをすればいい。
「ワハハ! 足を固定したのが運の尽きだったなァ!腹筋が使えるぞ!喰らえ!!」
ゴーーーーーーン!(黄金郷は 空にあったぞー)
こうして私は、寝ながらにして頭突きで撃退するイメージトレーニングをし、心の安全を確保して眠りについた。
同じ悩みがある人が読者にいるかはわからないが、参考にしてみてくれ。
