🇵🇱世界最大のお城、世界遺産のマルボルク城の規模に圧倒
前回は美しいポーランドのグダンスクの旧市街を歩きました。
10年ほど前に初めてグダンスクを訪れたとき、訪れるか迷った郊外のマルボルク城。観光案内所で他の郊外をすすめられ行ってみたらそれほど面白くなくて、「マルボルク城を訪れれば良かった」と後悔しました。今回はそのリベンジです。
グダンスクからマルボルクまでの道のり
グダンスクからマルボルクまでは電車で30分弱。

駅でチケットを買おうとすると「次の電車もその次も満席」と言います。そんなわけないと思い窓口を変えると次の電車のチケットが買えました。どうやら座席は全て満席なものの席なしのチケットはあったよう。1つは座席番号の書いていないチケットでした。最初の窓口の女性は英語も話せたので「座れないけどそれでも良いか」くらい聞いてくれても良かったのに…結構立って乗っているポーランド人も多く、不親切だなと思いました。
美しいマルボルク駅
マルボルク城はマルボルクという町にあります。マルボルク駅に到着するとレンガ造りの美しい駅舎。

内装がその色彩といい見事です。

良く見ると花柄の壁。ドアの上のポーランドの紋章がかっこいいです。

天井の梁の柄もキュート。

待合室はレトロなベンチ。

中世を意識したような木目の天井も素晴らしいです。

駅だけで随分楽しめてしまいましたが、ここから歩いてマルボルク城へ向かいます。
マルボルク城とは?
マルボルク城は13世紀に中世ヨーロッパの三大騎士修道会の1つ、ドイツ騎士団によって建てられたお城で、14世紀には大規模拡張されました。そして、15世紀にはポーランド王に売却され、ポーランドの王族の住まいの一つとして利用されてきました。
18世紀後半にポーランドが分割されるとドイツ帝国の城となりましたが、適切に管理されることなく荒廃して行ったそうです。そのため、19世紀から20世紀にかけて大規模な修復が行われました。更に第二次世界大戦で半壊したため再建され、現在は美しい姿を取り戻しています。
このマルボルク城は敷地面積では世界最大のお城で、かつレンガ造りのビルとしても世界最大だそう。1997年に世界遺産に登録されています。
いざマルボルク城へ
町の中心はかなりこじんまりしています。像はマルボルク城へ向かうポーランド王でしょうか?

チケットオフィスはオフシーズンにもかかわらず賑わっていました。物価がまだ比較的安いポーランドで拝観料が西欧の公営の世界遺産より微妙に高く、80ズロティ(19ユーロ、3,550円)と強気の設定でした。
英語のオーディオガイド(拝観料に含まれ、日本語はなし)を渡され見学スタートです。
その大きさに圧巻の外観
チケットオフィス前の広場からの眺めは圧巻です。

左手。さすが世界最大面積のお城、全景はカメラに収まりません。

聖マリア教会のある壁には聖母マリアと幼いキリストのよう。

戦後の写真が掲げられていました。かなりダメージを受けているのが分かります。18~19世紀に行った修復がかなり精密で多くの記録が残されていたため忠実に再建できたそうです。その戦前の修復の方法は現在の歴史的建造物修復の基礎になっているのだとか。

この橋を渡ります。

門をくぐるとまた城壁で囲まれています。

この橋からチケットが必要です。

屋根付きの橋の雰囲気、好きです。

かなり頑丈な門。内側上部に見える上下する格子の門が落ちてくるような気がして素早くくぐりました。

ドイツ騎士団総長の居住エリア、下城(Low Castle)
下城の中庭にやってきました。ドイツ騎士団総長が居住していたエリアです。

オーディオガイドは順路を教えてくれ、スタートボタンや番号を押さなくても自動的に始まるのが良かったです。

ここで総長がいろいろ指揮をとったのでしょうか。

家具は18~19世紀といった雰囲気。

琥珀を展示するエリアにやってきました。この辺りは琥珀が採れることで知られ、グダンスクの通りでも琥珀を売るお店をちらほら見かけます。

微妙に違う色の琥珀を組み合わせた細工が素晴らしいです。グダンスクの港の景色でしょうか。

かなり細工が細かいものも。

かなり大きなものもあり見事。

騎士団が住んでいたお城だけあって武器博物館もありました。中世の旗がずらり。

鎧兜。照明の照らし方で随分かっこよく見えます。

落ち着いた雰囲気の中城
また更に門をくぐり中城へ向かいます。

何重かになっている門。

クリプト(地下聖堂)がありました。この上が聖マリア教会のよう。

ディテールが素晴らしい壁画や彫刻。


歴代ドイツ騎士団総長のお墓がありました。

高城の土台をぐるりと囲む中城の庭が落ち着きます。

城の中核、上城(High Castle)
続いて上城へ向かいます。

見事な井戸が中央にある中庭に出てきました。修道院としても機能していたという上城。

視界はレンガの赤一色。

キッチン。釜戸がかなり大きいです。なんでもドイツ騎士団は万が一のために2年分の食料を城内で蓄えていたそう。

騎士たちが食事をしたキッチン横の食堂。食べ物の見本が並んでいました。

宴会などが行われたという大食堂。

オリジナルの壁画も残っています。

タイルまで凝っています。

扉の錠がかなり複雑。

見事な回廊。

中世の人物の彫刻はちょっとコミカルで見ていて楽しいです。

扉をくぐると聖マリア教会。

金がまばゆい祭壇。

最後の晩餐でしょうか?これも中世のオリジナルのようです。

暗くてちょっと怖い通路。

こちらも壁一面にフレスコ画。

こういうディテール好きです。

戦のシーンもコミカルに見えます。

内部の見学を終え外に出てきました。出口は入口とは異なるのでまた違った景色。

最後は町とは反対側にあるノガット川の対岸からの眺めを。ようやくお城の全景が見渡せます。

世界最大のお城と言われるだけあって見ごたえがあり、一般的な中世のお城とはまた異なる雰囲気でした。特に時間の制約なしに訪れたのでのんびり楽しみました。見学時間は2~3時間はとっておいたほうが良さそうです。
次回はグダンスクに戻り、第二次世界大戦の開戦の地、ヴェステルプラッテ地区を訪れます。
