【和歌山】人形密度日本一の人形神社 | 淡島神社 |(1回/全2回) | 和歌山県和歌山市 | 2010年
関西随一の人形神社
初めて存在を知った時はその社名から淡路島にあるものだと思っていたが、和歌山県の本土にある神社。
急死した仲哀天皇の后である神功皇后が朝鮮半島へ出兵した帰りに瀬戸内海で嵐に遭遇し、船中で祈りを捧げたところ神のお告げで無事友ヶ島の淡島(神島)に上陸することができた。皇后は島に祀られていた少彦名命と大己貴命に対して感謝の印として朝鮮から引き上げた宝物を奉納した。その後神功皇后の孫である仁徳天皇が狩りで島に訪れた際、島では不自由であらせられるということで社を対岸の加太に移したのがはじまりとされる。
祭神である少彦名命が薬の神ということと、神功皇后が助けられたということで女性の病や安産、子授けなどに利益があるとされる。実際絵馬が奉納されている場所ではビニールに入った女性の下着を多く見ることができる。
まぁ、ここまでであれば愛知からわざわざ訪れることもないのだが、この神社の名を知らしめているのは供養のために収められた無数の人形達である。特に市松人形など日本人形は見る人よっては恐怖心すら与え、心霊スポットと騒ぐ人も多い。実際、神社でも髪が伸びる人形が収められていることを公言している。
そうした経緯から普通の観光スポットとしてだけでなく、B級スポットとしても多く紹介されている。
友ヶ島への渡船場から徒歩5分ほど。淡島神社の周辺には温泉や土産物屋が集まり、小さいながらも観光地らしい賑わいを見せていた。
レトロな感じの土産屋も多く、なかなかいい雰囲気。

土産物屋では土産だけでなく野菜や鮮魚の販売もしており、食堂もある。自分は食べなかったが、よもぎ餅がおいしいらしい。

なかなかいい雰囲気なので、長く続いてほしいものだ。
本殿は境内の奥深くにあるものだと勝手に思い込んでいたが、意外とあっさり見えてきた。写真では人がほとんど写っていないが、実際には老若男女を問わず、思いのほか多くの参拝客が訪れていた。
人形神社ということで、徳川家ゆかりの人形などを収めた宝物館もある。この日は時間と体力がエンプティ・ダンプティだったのでパス。

実際は結構な参拝客がいた。
人形、人形、人形(本殿周辺)
本殿に近づいていくと、縁や縁の下に無数の人形が並んでいるのがみえてくる。

「人は人の上に人をつくらず」と言うが、残念ながら人形の世界には、明確な格差が存在するらしく、縁の上には日本人形、縁の下には陶器製の人形、といった具合に、はっきりとしたエリア分けが見て取れる。

心霊チックにオドロオドロしく紹介されることも多いが、真夏の太陽の下ではそんな雰囲気も少々薄らぐ。
とはいえ、深夜に訪れたら、きっと彼女らのおしゃべりに朝まで付き合わされるだろう。ただ、幸か不幸か、この神社の参拝は夜9時まで。

40近くなった今でこそ、日本人形にさほど恐怖を感じずにいられるが、幼少期は寝室に置かれていた一体の日本人形に、どれほど悩まされたことか。月に一度はその人形が動き出す夢を見たのだが、実は本当に動いていたのではないかと思うこともある。でも「ドラえもん音頭」を踊ってたから、やっぱり夢か。

本殿に向かって左側には髪を結った日本人形、右側には市松人形が並ぶエリアとなっている。人形が登場するホラー映画の常連だけあって、昼間でも、それなりに妖艶なオーラを漂わせていた。

市松人形と一口に言っても様々な表情を持っている。とりあえず中央左の顔色の悪い人形と下段の目だけのぞかせている人形は間違いなく夜動く。


多数の市松人形がひしめく縁の下には、こちらも多数の白無垢人形が置かれていた。少しでも雨で白無垢が汚れないようにという配慮なのかもしれない。
しかし白無垢の人形って何やら曰くありげじゃない?そもそもどんなシチュエーションで白無垢の人形を買うんだろうか。

縁の隅には、陶器製の洋風人形も若干見られるが、質量とも日本勢の敵ではない。

人形、人形、人形(通路)
リアルな人形が多い本殿を離れ、周辺を歩いてみる。
通路にも所狭しと置かれる人形はだいたい陶器製で、夜になっても動かないタイプばかり。

まねき猫軍団は、ポーズだけでなく、意外と表情もバリエーション豊か。それでも、やっぱり普通のタイプが一番かわいい。

まねき猫は、右手で金、左手で人を招くという。両手を上げているものは、その両方を呼び込んでいるらしい。とりあえず、金魚柄の前掛けが涼しげで可愛い。

大黒、布袋さんが多い七福神軍団。
持ち主から手放されてしまっているのにこの素敵な笑顔。世知辛い現代、彼らのポジティブさを見習うべきか。

数でいえば、この寺での最大派閥の翁人形。「翁」といいながら、婆ちゃんっぽいビジュアルが特徴。
とりあえず、「たらこ、たらこ、たっぷりたらこ」が頭にエンドレスで流れる。

「酒は呑め呑め呑むならば…」の黒田節人形。酒が飲めない自分としては異次元な方々。


人形は気に入れば何年でも置いておけるが、そうはいかないのが干支人形の皆さん。今年は寅年なので、普通であればその一つ、二つ前の干支である子や丑あたりが多そうなものだが、なぜかダントツに多いのが亥人形。
そう、自分の干支である。

達磨は、事が成ったか成らなかったかに関わらず、処分する際には一応目を書き入れるものらしい。したがって、ここにおわす達磨達によって願いが叶ったかどうかは不明。
ただ、目の書き方がぞんざいなものは、任務に失敗した個体なのだろうと思う。

結構リアル側に寄せてある人形が多い中で、なぜか信楽焼のタヌキはいつ見てもかわいい側に寄せてきている。


ただ、風もないのにブーラブラな金玉がない狸にありがたみがあるのだろうか。
本殿の奥の一角にある面コーナーには、古今東西、あらゆる面が集っている。勢力的にはポリネシアン系など、あまりリアルでないものが多い。


<つづく>
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