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【あがり症|仕事7】みんな人の間《はざま》に生きている|ふるえるままに、すすめ7

『ナミさまマニュアル』によると……

仕事の中に、
『月に一度の定例会議の準備』
という仕事がありました。

仕事内容はざっと以下の通りです。

事前に(1週間前くらいには)
お弁当を予約しておく。
駅前商店街の『磯貝弁当店』に注文している。
(通勤途中で店頭で注文すればOK。)
前日までに事務局長が準備した資料を受け取り
出席者の人数分コピーして用意しておく。
当日午前中に会議室の鍵を事務室からかりてくる。
当日夕方に会議室を開ける。
お弁当が届いたら会議室入り口にセットする。
ごみ袋を2枚用意する。
燃えるゴミ、燃えないゴミ。
資料を配っておく。
会議終了時に、来月の出席人数を確認する。
会議が終わったら
テーブルを拭き、お弁当のごみを仕分けする。
(ごみ袋2つは事務室においておき、
翌日、ごみ捨て場へ持っていく)
会議室の消灯と戸締りをする。
鍵は翌日に事務室へ返却。
余ったお弁当は、学生さんの希望者にあげる。
資料室を閉めて、帰宅する。

いくらひとりでコツコツこなす仕事とはいえ、
さすがに、全く人と関わらない仕事なんて、
この世にはないわけで。

「お弁当を事前に予約しておく……
磯貝弁当店、通勤途中で、店頭で……
店頭で……」

毎朝お店の前はサラリーマンのオジサンたちでいっぱいの磯貝弁当店。

ガタイの良い、ちょっとこわもてのお兄さんが
次から次へと手際よく注文をさばいている、あそこ……
(存在圧の強い男性も、苦手なうに……)

しかし、うににとって、人生初の『お取引先さま』である。

ご挨拶っていうか、単なる注文でいいのに
テンパる、うに( ´艸`)

実は、うにのおばあちゃんは、
地元で(こじんまりとですが)商売をしていて
うにが子供のころから、
口酸っぱく教えられていたのが
「仕事は挨拶に始まり挨拶に終わる」
っていう教えでした。

盆暮れ正月には
ご近所・親戚・お寺回りに連れていかれ、
学校帰りには、
やたら取引先回りやら町内会やらに連れていかれ
書道教室にも盆暮のあいさつ包みを持たされ…

おそらく、人見知りが激しすぎるうにを
鍛えようとしていたのだと、
今になるとわかるのですが、
もちろん慣れるわけなく…
(おばあちゃん、ごめん)

しかし、その教えだけはしっかりと受け継ぎ
とにかく取引先へのご挨拶だけは
「直接顔を見てせねばならぬもの」
と言うおばあちゃんルールが
叩き込まれていたのです。

うに「あれを……やらねば……」
(👆今思うと単に電話で注文すればよかっただけw)

しかし、うにには弱点がありまして
実はものすごく、ものすご~く、声が小さいんです。

いつも店頭にはお客様がいっぱいの磯貝弁当店

なので、あの磯貝弁当店に立ち並ぶ
おじさんたちの垣根を乗り越えて、
どうやってご挨拶をしろと……?
声が届く気が、まったくしません……。

でも次の定例会議は迫ってきています。
やらねばならぬ。
これから毎月お世話になるお弁当店さま。
苦手なんて言ってられない。

でも逃げるw

毎朝、「今日こそ、ご挨拶と注文を…!!」
と決意しつつ
何度も店の前でオロオロしては
サラリーマン諸氏の高い壁に阻まれて挫折し、
「また明日に…明日こそは…」を繰り返していました。

ああ、中学生でもあるまいし
本当に情けない……
とはいえ、あがり症はそう簡単には治りません。
初めての人に
店先からご挨拶をするなんて
ものすごいハードルです。

でもいよいよ期日も迫ってきました。
うには、最終手段として、
ご挨拶のお手紙をしたためて(注文も書いて)
朝のラッシュが終わったかな~って
思える時間を狙って行きました。

(今考えると、声かけるより手紙渡すほうが
よっぽど恥ずか死にそう、ハハハ…
でも声が出ないならそれ以外方法はない…)

どきんこどきんこ

こここの度、新しく、
じじじ事務員になりまして……
よよよよろしくお願いします……

というわけで、勇気を振り絞り
お弁当屋さんへのご挨拶と初注文を終えました。

変な子って思われたかな、思われたかな、
思われたよな、絶対思われたわ、オワタ……
と、背後から襲い来る妄想&後悔に
心を激しく連打されつつ
資料室へ戻ります、ヨロヨロ…

あとは事務室に挨拶に行って、
会議室の鍵の借り方と
給湯室の使い方を聞かなくちゃ……。
紙に書いて渡しても、いいだろうか……。
(👆やめとけって、ホント)

さてさて、これより先……
研究所にいる超個性的な研究者の皆様、
会報誌を編集する印刷会社さんや
遠方や海外から来る先生たちの
タクシーを手配するタクシー会社さんや
ホテルのスタッフの皆さま
運営を手伝ってくれる
若手研究員のお兄さんお姉さんたち
海外から来る研究者の皆さま
そして果ては、
年1回の学術大会に集う
世界中の個性的な研究者の皆様、
大会が開かれる会場となる会場職員の皆様、
協賛企業の皆さま、
文科省のお役所の皆様などなど、
実に様々な皆様とお仕事をご一緒することになります。

『孤独な仕事』って書いてなかったっけ……?

という、うにの儚い希望は
あっという間に吹き飛んで
どこかへ行ってしまったのでした…。

まだ、お弁当屋さん挨拶クリアしただけ

人間って、人の間に生きるものなんだね……おばあちゃん……。

うれしいお知らせ

のんびりねこさんにご紹介いただきました

のんびりねこさんのnoteにて、ご紹介いただきました!
こんな風にご紹介いただいたの、初めてで感激です。

いいなあ~うにも、のんびりねこさんみたいに、だれかにやさしさを配りたいって思いました。
そんなのんびりねこさんの優しさが染み渡るnoteはこちらです👇


はじめてのコングラボードいただきました

ひとつ前の記事【(6)ASDの能力の凸凹を活かす仕事】で
#多様性を考える  にてコングラボードいただきました~!
これも、うにのnoteをはじめてから初なのでうれしい~♪

~今までの物語が読みたい!~
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※本作は実体験をもとに再構成した創作エッセイです。









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