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終わらない時代 第8話 前兆

翌朝。
3人は町で聞き取り調査を始めた。
聞き取りで一番苦労していたのはジュリアだった。

「あの…少し話を…」
人見知りな性格が原因で上手く言葉が出ない。「何だ?今忙しいんだ。」 
「すみません…。」
住民の男性に睨まれ引き下がるジュリア。

ようやく穏やかな表情の男性から話を聞く事ができた。
男性によると、夜に町の外で目が赤く光った動物を複数目撃したらしい。
(…ミネルの言っていた通り、町の外にも影響が出ている…。)

「へぇ、赤く光った植物か!どこで見たんだ?」
リンは子供達から話を聞く。

「うん!あっちで見たよ!」
子供の一人が森の方角を指さす。

「教えてくれてありがとう!ほら、これで美味しいもの食べなよ!」
リンは食糧チケットを数枚手渡す。

「やった!お姉ちゃんありがとう!」
子供達は走って行った。

ミネルは廃工場の元従業員から話を聞いた。
「あの工場で何があったんですか?」

元従業員の男性が語る。
「…あの時は普段通りだった。」
「資材庫の床から大きな球根のような物体が突然出てきたんだ…。」 
女性も語る。
「赤い虫が沢山出てきて工場は大騒ぎ。従業員は皆逃げ出したのよ…。」

ミネルは考え込む。
(どんな球根なんだろう?現地で調査をする必要があるわね…。)

「それで、あなた達はどんな話を聞いたの?」
ミネルがジュリアとリンに尋ねる。
ジュリアは町の外で目が赤く光った動物の情報、リンは森で赤く光る植物の情報をミネルに話した。
「なるほど…。共通点は赤く光っている事ね…。」
ミネルは手帳にまとめる。

「次は廃工場に行きましょう。」
ミネルは現地調査を提案する。

「了解…。虫…増えてないよね?」
かなり不安な様子のリン。

廃工場に到着した3人。
赤黒い蔓が廃工場全体に巻き付いていて以前訪れた時より不気味さが増していた。

「うわぁ…大きな蔓…。」
リンは廃工場を見上げながら呟く。

「確実に成長している…。2人共、慎重にね。」
ミネルは忠告する。

内部の壁や床には赤黒い蔓が何本も伸びていた。
赤い甲虫も増えていて、中には大きな個体も複数歩き回っていた。

「うっ…デカい…気持ち悪い…。」
文句を言うリン。 

そして廃工場の奥に入る

「巨大化してる…。ミネル、対処法はあるの?」
ジュリアが尋ねる。

「確証は無いけど…。あれが“植物の球根”なら対処法はひとつだけある。」
ミネルは少し考えてから答えた。

「分かった。ひとまずここを出よう。虫が集まってきている。」
ジュリアはリンの顔を横目で見る。

「ミネル!もういいでしょ!ほら、早く出よう!」
虫が苦手なリンはもう限界だった。

3人は廃工場から出て町に戻った。

3人は町の道具屋で準備をする。
銃、道具、燃料缶等を買い込んだ。  
「これで良し…。作戦は明日決行よ!」
そう宣言するミネル。
「了解。」
ジュリアとリンは返事をする。 
準備は整った。
(私達だけで対処できるのだろうか?)
不安だがやるしかない。
ジュリアは拳を握り締めた。









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