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終わらない時代 第15話

『救援到着』

「ジュリア、どうするの?」
リンは銃を構えながら聞く。

目の前には二足歩行の魚の群れ。

奥には巨大魚。

「増援が来るまで周りの魚を片付ける。」

「あのデカいのは無理。火力が足りない。」

指示するジュリア。

「私は使えそうなものを探してみる!」
ミネルは小型トラックを走らせた。

「ギャオォォォォォ!!」
巨大魚の咆哮。

魚の群れが来る!

リンは発砲する。

「ギャァア!」

「よし、いける!」
一匹ずつ倒していく。

「ガァーッ!!」

「ッ!」
魚の突進をギリギリで躱す。

ダダダダダ!
魚の背後を撃つジュリア。

「ギャッ!」
弾が命中して魚は地面に倒れた。

2人は戦闘を続ける。

だが、数に押されて徐々に追い詰められていく…。

「リン!屋内に逃げよう!」
ジュリアはリンに指示する。

「了解!」
2人は急いで建物の窓から入った。

「どうしよう…弾が足りない。」
リンは弾倉を確認しながら呟く。

(増援が来るまで持つか…?)
ジュリアの銃も弾切れ寸前。

ズシン…!

大きな足音。

屋内が暗くなる。

「!!」

巨大魚が窓からこちらを覗いていた。

ズシン…!

「リン!」
ジュリアはリンを突き飛ばす。

その瞬間ーー

ドゴォォン!

巨大魚が体当たりで壁を壊す。

「あぁっ!!」
ジュリアは吹き飛ばされてしまう。

「ジュリア!」
リンは駆け寄る。

「うぅ…。」
ジュリアは気を失いかけていた。

「ジュリア!しっかりして!」
リンは呼び掛けるが返事がない。

「ギャオォォォ!」
巨大魚の咆哮。

(ヤバい!)
リンはジュリアを抱えて走り出す。



その頃、漁港を偵察している男女がいた。

「あれは…かなりの大物ね…。」

双眼鏡を覗きながら女が呟く。

「派手にやってんなぁ…。隊長の話だと新人がやったらしいな。」
男が漁港を見ながら言った。

「さ、行くわよ。新人を救援するのが命令でしょう?」
女は車に乗り込む。

「了解だ。」
男も車に乗り込んだ。



(どうしよう…。増援はまだなの?)
リンは焦っていた。

武器は無く、ジュリアは戦闘不能。

遠くからエンジン音が近づいて来る。

ミネルだ。小型トラックの荷台に漁業用の網が積まれていた。

「ミネル!」
リンは安心した。

「ジュリア!?」
ミネルはぐったりしているジュリアに驚愕する。

リンは小型トラックの助手席にジュリアを乗せた。

「ジュリア!」
ミネルは呼び掛けるが、返事がない。

「ジュリア…私を庇って…。」
リンは泣き出しそうな表情。

「…!あれは?」
ミネルは遠くから車が近づいて来るのに気が付く。

車は小型トラックの前で停まった。

車から男女二人組が降りてきた。

「お前達大丈夫か?」
男が歩いてくる。

「遅くなったわね。もう大丈夫よ。」
女も近づいて来る。

「俺はガレスだ。」男は名乗る。

「私はエレナよ。」女も名乗った。

(こっちの嬢ちゃんはもうダメだな…。)
ガレスは助手席のジュリアを見る。

「ん?これは漁業で使う網ね、古いけど頑丈そうね…。」
エレナは荷台の網を見る。

「そんなモンでどうすんだ?」
ガレスはエレナに問う。

「これだけあれば足止めに使えるわ。あなた達、手伝ってくれる?」
エレナはミネルとリンの顔を見た。

「はい!」 「了解!」
返事をするミネルとリン。

「待って…私もやります…。」
気を失っていたジュリアが助手席から降りてくる。

「ダメだ。そのケガじゃ足手まといだ。大人しく休んでろ。」
ガレスは懇願を断る。

「それじゃあ、運転を任せるわ。それくらい出来るでしょう?」
エレナは提案した。

「おい!エレナ!ダメだと言っているだろう!」
ガレスは却下する。

「ガレス、人数は多い方がいいわ。この子が運転、残り2人で網をばら撒く。これだけあれば魚の足止めができる。」

「…分かったよ。あのデカブツは俺達がやればいいんだろ?」
ガレスは不機嫌そうに了承した。

「よし、作戦開始だ!」
ガレスの号令で全員がそれぞれ動く。

リンとミネルは網を投げ込む。

「ギャッ!?」
魚は足に網が絡みついて転倒していく。

「よし!上手くいった!」

その様子を見ていたガレスとエレナ。
「へぇ…。あの子達やるじゃない。」

「エレナ。余所見をするな。ターゲットはあのデカブツだ。」
ガレスは巨大魚の方向を見る。

「そうね…。」
エレナも巨大魚を見る。

「ギャオォォォ!!」
巨大魚は2人を発見し、突進して来る。

「おっと!」
2人は突進を回避する。

ダダダダダダ!

エレナは巨大魚に発砲するが、弾は鱗に弾かれてしまう。

「ダメね…。銃が効かないわ。」

「弱点は無いのか?」
ガレスが問う。

「あそこ…一部鱗が剥がれてる。」
エレナが巨大魚の脚を指さす。

巨大魚の脚は鱗が剥がれて肉が露出していた。

「アレか…。集中攻撃すればいけるな。」

ガレスは巨大魚を見据えた。

巨大魚もまた、こちらを睨み返している。

巨大魚との決着が近づいていた。







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