『本好きの下剋上』第17章 ― 領主会議のお留守番 ―
『本好きの下剋上』第17章 ― 領主会議のお留守番 ―
今回は、領主会議で親たちが留守にしている間の出来事が中心でした。
今回特に印象に残ったのは、アンゲリカのために作られた魔剣シュティルークと、ギルベルタ商会とプランタン商会の役割分担です。
アンゲリカは、自分に足りないものをローゼマインの魔力で補ってもらおうとしていました。
そこでローゼマインは、アンゲリカに必要なのは単純に魔力で補うことではなく、「こういう状況ならこうすればいい」という知識を得られることだと考えたのかなと思いました。
その知識を持たせるために作られた魔剣。
ところが、最初からしゃべっていたわけではありません。
最後にフェルディナンドが確認のために魔力を流したことで、まさかの「しゃべる魔剣」になってしまいます。
しかも、その声がフェルディナンド。
「え? 魔力を流したら、しゃべったの?」と思ったところに、さらに「なぜフェルディナンドの声なの?」となる展開が面白かったです。
最後の小話では、シュティルークが話しているのか、フェルディナンドが話しているのか分からなくなるような状態になっていて、ここまでくると、フェルディナンドが魔力を流したことがダメ押しだったようにしか思えませんでした(笑)。
それから、個人的にちょっと面白かったのが、リヒャルダです。
ローゼマインが毎晩のように本を読んでいても、最後にはきっちり「就寝時間です!」と本を取り上げてしまうところが、なんともリヒャルダらしくて(笑)。
本を読むことになると夢中になってしまうローゼマインと、それをきちんと管理するリヒャルダのやり取りが、領主会議のお留守番中の日常らしくて面白かったです。
そしてもう一つ印象に残ったのが、商会の役割分担です。
ギルベルタ商会は日用品を扱い、印刷関係はプランタン商会へ。
ローゼマインが新しいものを生み出していくだけではなく、それを支える仕組みも少しずつ整えられているのが印象的でした。
今回は、アンゲリカのために作られた魔剣が予想外の展開を見せたり、商会の役割分担が進んだり、ローゼマインの日常をリヒャルダがしっかり管理していたりと、領主会議で親たちが不在の中でも、いろいろな出来事が進んでいく回でした。
「領主会議のお留守番」というタイトルどおり、大きな事件というよりも、ローゼマインたちが留守を預かる中で起きる出来事を楽しめる回だったと思います。
