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「斎藤茂吉からの系譜」を書いた著者の人

憧れありますか? みなさんは。みなさまは。
私ね、ありますよ。あるんです。憧れのもの。憧れはランティエですね。麗しのランティエ。
フランス語なんですが響きがいいですよね。不労所得者という意味ですね。
というか無名人インタビューによる現金ではないプラスの価値があるので、ある意味ランティエに近いような、いやでも現金的な動きで見れば私は数千万の赤字だし。というか物を買ったりしてないのに数千万遣うとはまったく、一体、何に?
わからない! いやわかってるけど税金払わないといけないからちゃんとどれだけ金額遣ってるかわかってるけど! むしろ逆ランティエじゃない?! 働きつつさらにお金も払ってるんだからさ。
なんてね。まあ、生活にきゅうきゅうするときもまあありますよ。
でもやっぱり最近さ、AI出てきて、AIでランティエモード突入する人たちたくさん出てくるのかな。人間、働かなくなったら、どうなるんですかね。遊びまくるのかな。なんて話を、こないだ美容院でしましたよ。美容院だけどよもやま話なので、これも床屋談義っていうんですかね。はあ夜が更ける。
ということで! 無名人インタビューゴツ!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(無名人インタビュー主催)】

今回ご参加いただいたのは 高橋良 さんです!

年齢:30代前半
性別:男
職業:歌人/国語・日本語教師


現在:高校の国語教員として面白さを伝えている

のどか:
今どんなことをされていますか?

高橋良:
職業としては、高校の国語教員です。

のどか:
教員をされていらっしゃるんですね。それは何年ぐらいやってらっしゃるんですか。

高橋良:
高校教員は、6~7年です。最初の仕事が国語教員なんですが、3年間はさんで日本語教師をしたこともありますので、それを合わせると、教員は10年。今の職場は2年経ったところなんですが、2022年の3月までは、日本語教師を3年やってました。

のどか:
どうして国語の先生をやってらっしゃるんですか。

高橋良:
高校の国語ということで、私が高校時代、国語が苦手な生徒だったもので。そんな苦手な生徒にもっと早く国語であったり文学であったりの、面白さを伝えられたらいいなと思いまして。大学に入ってから、国語教員をやりたいなと思うようになりました。

のどか:
その進路は大学に入ってから決められたんですね。国語が苦手だったっておっしゃったと思うんですが、苦手なものから逃げたくなるとはならなかったんですね。

高橋良:
大学に入ってからは、むしろ国語の面白さに気付けたので、中学校からでもいいですし、高校になってからでも国語、文学の面白さに気づいてもらいたいということで、中学校と高校の免許をどちらもとりました。

のどか:
そうなんですね。国語、文学の面白さっていうのは、どういったところにあるんですか。

高橋良:
国語と一口にいっても、古典と現代文と、あとは今だと国語表現といって表現に重きを置いたものがあるんですが。
今使っている日本語にしても、今読める文学作品にしても、1300年の日本語の歴史がバックにあって、今があるという、そういう重層的なところっていうのは英語にはないですし、貴重な遺産とも言えますので。
日本語の文化は意外と欧米諸国に比べると歴史が長いという事実も含めてすごさや面白さを伝えたいと思いました。

のどか:
今教えてらっしゃるのを私が授業を受けていた当時は、古典と現代文で先生がわかれていたんですが、特定の部分を教えてらっしゃったりするんですか。

高橋良:
私が勤めている学校では、古典の先生、現代文の先生という分け方はしていないので、どちらも私は教えています。

のどか:
中学校と高校のどちらも免許を持っているっていうふうにおっしゃったと思うのですが、もしかするとそこって選べないことはないんですかね。どうして高校の先生をしようと思われたんですか。

高橋良:
地方に住んでおりまして。地方にいながら、同じ場所で働きたいっていう希望がありまして。そうすると、私立の学校というのが都合が良かったんですね。
同じところにずっと勤めることができるということで、私の今いる山形県ですと、私立は、高校しかないんですよ。そういう環境の問題で、高校を選んでるという感じです。

のどか:
実際に今、高校の先生として勤められている中でお仕事に対してどういった気持ちになることが多いですか。

高橋良:
自分が高校生だった頃の、ひとつの学校の、1高校生が見ていた狭い世界とは違ういろいろな教室に出会うことができますので。毎日毎日これまでの固定観念であったり、あるべきだと思っていたものが、うち破られる。日々わくわくしている。そんな気持ちです。

のどか:
高校の先生の間に日本語教師をされてたっていうお話だったんですが、それはどうして日本語教師をされようと思ったんですか。

高橋良:
山形県には、日本語学校というのが存在しないんですね。日本語学校で学ぶ留学生に日本語を教えるという仕事なんですが。
それは私が中学校の頃に興味を持ち始めたものでして、いわば高校の先生になることよりも前に、日本語教師になりたいという夢があったわけです。大学では中学、高校の国語の免許の他に、日本語教師の資格も取りました。
日本語学校がない山形で、今後日本語学校は必要になるだろうと見越して、日本語教師としての経験を得たいと思いまして。山形県の隣の宮城県で、3年間日本語教師として経験を積みました。

のどか:
それを3年で終えられたのは経験として、十分と感じたからっていうことですか。

高橋良:
いち段落したかなということです。日本語教師として常勤で3年間勤めると、主任という立場になることができますので。これは日本語教師の中では、一つの節目となっていますね。

のどか:
お仕事がお休みの日は、どんなことをされていらっしゃいますか。

高橋良:
お休みの日は、歌人として短歌を作ったり、読んだりしています。

のどか:
短歌は、どこかに行って読まれるんですか、それともお1人で?

高橋良:
どちらもあります。どこかに行ったときに、たまたま思い浮かぶこともありますし、意識して自分の時間を作って、過去のことを思い浮かべながら、書くということもあります。

のどか:
どんなことをテーマにされますか。

高橋良:
よくテーマにしているのは、山形県住まいならではの自然であったり、伝統文化に関わるようなことです。

のどか:
今のお住まいならではの自然ってどんなものなんでしょうか。

高橋良:
山形市に住んでいますので、山形蔵王というスキーや温泉で有名な観光地が一つ大きなシンボルです。

のどか:
好きな作家さんとかはいらっしゃるんですか。

高橋良:
過去の人物ですが、斎藤茂吉が好きでよく彼の作品を読んだり、研究したりしています。

のどか:
どんな部分がお好きですか。

高橋良:
斎藤茂吉は短歌だけでなく、俳句やエッセイ、評論も作る多彩な人物でしたので。それぞれの文学ジャンルで異なる趣があったり、異なる表現に挑んでいるので、その多彩さが、面白いですね。

過去:人を笑わせて、おどけることが好きだった

のどか:
小さい頃は、どんなお子さんでしたか。

高橋良:
人を楽しませる、笑わせることが好きで。おどけること、意図的におどけることが、あったように記憶してます。

のどか:
ごきょうだいは、いらっしゃいますか。

高橋良:
妹が1人います。

のどか:
妹さんはいくつぐらい離れてらっしゃるんですか。

高橋良:
2つ離れています。

高橋良:
一緒に暮らしていたのは、ご両親と妹さんでしょうか?

高橋良:
そうです。両親と妹の4人で暮らしておりました。

のどか:
どんなご家族でしたか。

高橋良:
父が勤めに出て、母が専業主婦だったので。父の仕事が中心で、転勤族として、転勤・転校を繰り返して、子どもとしては旅行気分でいたので、そういう各地の文化とかを楽しみながら、みんなでいろいろなところで思い出を作った、そんな家族です。

のどか:
その転勤っていうのは、県内とかではなくもう割と日本全国ですか。

高橋良:
そうです。全国転勤の仕事です。全国なんですが、たまたま、私も妹も一緒に動いたのは、東北地方6県の中だけでした。

のどか:
特にどこが印象に残っているとかってありますか。

高橋良:
東北6県の中で、秋田県と山形県にだけ支店がなかったので、それ以外の4県を回ったんですけれども。一番は、岩手県の盛岡市にいたときの思い出が多くあります。

のどか:
それは期間によるものですか。

高橋良:
期間に関しては、福島県と同じぐらいだったんですけれども。タイミングとしては、中学と高校の6年ちょっとなので、青春真っ只中を過ごしたということが、いいです。

のどか:小学生時代はどんなお子さんでしたか。

高橋良:
小学生時代は転勤のために4校経験したんですけれども。その転校をうまく利用して、キャラクター修正をする賢さがあったかなと思います。

のどか:
いつごろ、そういったことができるようになったんですか。

高橋良:
小学校4年生のときなんですが。今までの自分を誰も知らないから、最初が大事です。
第一印象が大事だと思っていて。「自分が持ってる本当のおどけた姿をみせよう」ということで、思い切ることができました。

のどか:
それはどうしてそうしたんでしょうか?

高橋良:
そこに行く前の2校目は半年しかいなかったんですけれども、そこでそんなにいい思い出がなかったために、「自分で変えるしかない。自分が変わるしかない」というふうに思い立ちまして。ここぞとばかりに青森の小学校で、力を発揮しました。

のどか:
おどけたキャラクターっていうのは、その後もつづけてたんですか。

高橋良:
6年生の3学期に4校目に移ったんですが、そこでも続けましたし、中学校の3年間も続けましたが、高校に進んでからは抑えました。

のどか:
それはまた何か理由があってのことでしょうか?

高橋良:
高校は勉強する場所。部活動だけは違うことができるという状況だったので、部活動でだけ、元々持ってるおどけた姿を出して、教室では、あまりそういった面は出さないようにしようと、勉強だけ頑張ろうと思いました。

のどか:
勉強を頑張ろうっていうふうに思われてたのは、どうしてでしょうか?

高橋良:
大学受験を頑張りたくて、その高校を選んで。少し背伸びした目標の大学だったので、緊張だったり不安だったりで、おどけたところを抑えたのだと思います。

のどか:
大学の目標があったっていうのは、先ほど中学生の頃から日本語教師になりたいと考えていたっていうふうにおっしゃったと思うんですけど、それとも関係があるんでしょうか?

高橋良:
高校の総合的な学習の時間、近くの大学の教授にインタビューすることがありまして。日本語教育を専門とする教授で。その方の出身の大学学部専攻が、私が進んだところで、進みたかったところなので。東北大学の文学部という。そのインタビューの前後に定まったと思います。

のどか:
日本語教師のどういったところに魅力を感じたんでしょうか?

高橋良:
国際的な、グローバルな交流ができるというところですね。中学校の国語の先生が、日本語教師をしたことのある方だったので。
日本語教育の話を中学生のときに、耳にしていました。元々海外に関心があったので、中学の国語の先生の話が、スッと入ってきてフィットして、「あ〜これだ」と思ったのが最初です。

のどか:
海外に興味があったっていうのは、実際に行かれてたりもしたんですか。

高橋良:
いいえ、行ったことはなかったんですが、漢字に興味があったことから、中国語に興味を持つようになりまして。
あとは、たまたま読んでいたシャーマンキングというマンガでいろんな国の文化を知ることができて憧れだけ持っていました。

のどか:
実際、日本語教師を体験されてみてどうでしたか。

高橋良:
話として聞いたのは海外で日本語を教えるっていう形だったんですが、私が経験したのは国内で留学生を迎え入れて、教えるというものです。
地方にとどまっていたいという思いと、国際的に、グローバルに活躍したいという相反する思いがあったので、それを実現できるのが日本語教師だということを実感しまして。とても良い経験でした。

のどか:
さっき高校のお話も少し伺ったんですが、部活動ってどんなことをされてたんですか。

高橋良:
弓道部でした。

のどか:
どうしてその部活を選んだんですか。

高橋良:
小学4年生から中学までしていたサッカーは能力の限界を感じたので、やめようと思っていたところでした。
中学校の通学路が弓道場の脇を通っていたので、3年間それを横目で見ながら通っていて、憧れがあって始めました。

のどか:
弓道のご経験はどうでしたか。

高橋良:
高校3年間と大学の間もありましたので、形や目に見えた成果としては、弓道参段認許ということで礼儀作法なども学べましたので、そういう仕草であったりとかは、今にも生きているかなと思います。

のどか:
大学時代は、どんな学生でしたか。

高橋良:
高校のときと同様であまりおどけた面は出さず、部活だけでおどけた面を出すというやり方で生きておりました。

のどか:
院には進まれたんですか。

高橋良:
留年した結果、5年半の学部生活で終わりました。

のどか:
もし答えたくないようでしたら大丈夫なんですが、どうして留年されたか伺ってもいいですか。

高橋良:
1回目は、3年生から4年生になるときに単位が足りないことがわかりました。卒論を書かせてもらえないということで、1年留年しました。2回目は、卒論を書いた後に、単位の計算ミスが発覚して2単位足りなかったので、半年留年しまして、9月に卒業しました。

のどか:
留年されたことについては今どう思っていらっしゃいますか。

高橋良:
親に迷惑をかけたり、奨学金が止まったりしたので、大変だったんですけれども。
その分巻き返そうと思って、おそらく4年だけだったら取れなかった、中学・高校の免許の2つを取ることと、日本語教師の資格を取るっていうことを、何とか5年半でできたので、結果としては良かったと思います。

未来:日本語教師として外国ルーツの方に教えていたい

のどか:
10年後は、どんなことをしてると思いますか。

高橋良:
職業は変わらず国語の教師をしていると思うんですが、個人であったり、小集団の留学生や、外国の方に日本語を教えるということもできていると思います。

のどか:
個人でやられるんですね。

高橋良:
そういう外国籍の方を支える団体はあるので、そういったところに、日本語教師として登録をして、マッチングしてもらうっていう。
コロナ禍を経て、つい最近やっと依頼が来るようになったので、もっとこれからそういう機会が増えるんじゃないかなと思っています。

のどか:
日本語教師の方だけに絞るっていうようなことはされないんですか。

高橋良:
短歌を授業で教えたいという思いがありますので。高校で短歌という国語の表現の仕方というのを教えつつ、外国ルーツの人にも、日本語や日本のことを教えたいということがあるので、中心は国語教員だと思います。

のどか:
今後やってみたいことって、ありますか。

高橋良:
短歌と、斎藤茂吉の研究の方で。短歌の本は歌集って言うんですけど、歌集を出したいという思いがありますし、斎藤茂吉の研究・評論であったり、エッセイであったりといったものを収めた本も出したいという思いがあります。

のどか:
今おっしゃっていただいた斎藤茂吉に関する本って、今存在しているものなんですか。

高橋良:
歌人と言われる人は、斎藤茂吉は語らないわけにいかないというぐらいの大歌人なので。彼が亡くなって70年経ちましたけれども、彼が生きてるときからずっと、彼の作品もしくは彼の人柄について書いた本というのは膨大な数あります。

のどか:
さらに新しい本をっていうふうに思われるのは、何か新しい側面を世に知らせたいとか、共有したいとかそういったところもあるんでしょうか?

高橋良:
そうですね。斎藤茂吉の作品自体に関する本はたくさんあったんですが、斎藤茂吉と他の文学者の関係っていうふうになると、たくさん新しい切り口がありますので。今までと違った角度から、切り取れるかなと思っています。

のどか:
短歌の作品集の方は、すでに計画があったりするんでしょうか?

高橋良:
短歌の場合は満足のいく短歌が、200であるとか300であるとか揃ったときに世に出せるので、揃うのを待つしかないかなという感じです。

のどか:
これからも地道にっていうような感じなんですね。

高橋良:
地道に継続するのが一番だと思ってます。

のどか:
もし国語の面白さに気づけないままだったら、どういった人生になってると思われますか。

高橋良:
大学入試の段階で、国語は一番と言っていいぐらい苦手だったので。大学に入って2年次からの研究室を選ぶときに、もし受験科目として得意だった歴史関係の研究室に進んでいたら、日本史であったり世界史であったりの先生という選択肢があったかもしれません。

のどか:
先生になるっていう道は変わらずなんですね。

高橋良:
大学受験の前の段階で、世界史の先生に対して「世界史の先生になりたい」と言っていたぐらいなので、そうなっていた可能性が高いと思います。

のどか:
最後に、何か今楽しみにされてることとかってありますか。

高橋良:
4月に、宇多田ヒカルのアルバムが発売されることです。小学校3年生から聞き続けていて、ライブは一度だけ行ったことがあります。
聞きたくなるときっていうのが度々訪れて、そういう何か、波長が合うタイミングが1年に1回とかあるので。そういうタイミングに戻ってこられる場所っていうか。本当に多分初めて、アーティストとして好きになった人なので。帰って来られる場所みたいな安心感があります。

のどか:
最後に、何か言っておきたいことや、お知らせしたいことはありますか。

高橋良:
2021年に最初の出版をしていて、タイトルは『斎藤茂吉からの系譜』で、文芸社から出版しまして。それが今年2024年で絶版になる予定なので、紙の本もそうですし電子書籍のKindleや、楽天koboの方も今年で終わるそうなので。ネットで、購入していただけるような文学や短歌ファンの方がいらっしゃればと思います。

あとがき

国語が苦手だったから国語の教師になったという経緯に驚き、また斎藤茂吉が印象の大半を占めるインタビューが、宇多田ヒカルで締められることにも少し驚きました。
ただ高橋さんがそれらをあんまり自然にお話されるため、インタビュー中の驚きと言うよりは、完成した文章を読み返して驚いた部分が多くありました。
きっとその世界観に、引き込まれていたのだろうと思います。
叶うことは無いと思いますが、そんな高橋さんが教える国語の授業を、受けてみたくなりました。

高橋さん、ありがとうございました。
本も読ませていただきます。

【インタビュー・編集・あとがき:のどか】

【編集:クイナ】

#無名人インタビュー #インタビュー #短歌 #斎藤茂吉

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