ぞぞぞAI社会契約陰謀論ける【掌編小説】
わちゃわちゃ週末やってきた。
わちゃわちゃ週末とは私の造語。さっき作った。今作った。ささっと作った。
AIに「わちゃわちゃ週末どう? 語感よくない?」なんて聞くと、「私の目のウロコが百万枚落ちました!」って話の入りからの最高のベタ褒め大行列で、まるで初孫ができてデレデレになった祖父祖母一千万人分くらいの熱量かって思うくらいのガムテープの糊面かってくらいベッタベタ褒め度だったけれども、万年IT迷子の私でもこのAIコンパニオンというものが、いかに人間に怒られないようにふるまうように設計されているかはよくよくわかってきている。
ので、簡単には騙されぬ(私の頭の中の司馬遼太郎風)
AIコンパニオンというのはつまり。
生成AIによって構築された生活のコンパニオン。生活同伴者とでも言えばいいか。言えばいいよね? どう? いいよね? どうどうどう?
なんて。わかった風のしたり顔めいた伝法言法使わなくっても、かの昭和の中期、戦後まもなくして出版ブームのあった生活辞典、生活大百科の生まれ変わり、リインカーネーション、リバイバルだってことだつまり。あはは。
生活辞典って知ってますか?
生活の仕方がほんと書いてある辞典なんですよ。
炊事洗濯の仕方とか、一人暮らしの仕方とか、冠婚葬祭マナーだけではなく上司への挨拶とか職場での振舞い方。電車の乗り方、買い物の仕方、手紙の書き方、要するに生活Tipsがのっかってるわけですね。インスタグラムのライフハック系の祖先みたいな? そうだね恋愛セオリーについても書かれていたりしましたよ。
ってなんでこんな辞典が流行ったかと言えば、それは昭和中期、戦後の復興をささえるべく、地方の長男じゃない人たちが「金の卵」と呼ばれて都会に大量流入していったんですよね。あはは。それで、彼氏彼女らは親元を離れて田舎から急に都会生活をしなくちゃいけない、聞く相手もいない、どうしようもない。ということでこの生活辞典が跳梁跋扈したんですが。
まあ、その生活辞典にAIコンパニオンは似ているなと。
まあ、歴史を踏まえて言うのなら、家族や隣近所地域の詳しい人に聞いていたのから、それが新聞、本、ラジオになり、この生活辞典になり、テレビ番組伊藤家の食卓やためしてガッテンやあるある大辞典で知るようになったりして、そのうちそれがインターネット検索に変わり、インスタグラムアカウント頼みになったりして(ぜえぜえ)、今の生活同伴者AIコンパニオンになるという。
(なんでこんなろくでもないどこで役立つかわからないタイムラインをカタカタと打てるかというと、つまり昔付き合っていた男がやたらそういう変な知識に詳しい雑学クイズ王だったから、とさりげなくプチ自慢。いやこんなの自慢にならないか。相手から言われて困る奴だわ、言うと困らせる奴だわ、わー恥ずかしい。言わないどこリアルでは言わないでおこう。)
さあ相変わらず私の小説はにっちもさっちも進まないんだけれども(よろしくソーリー)。
ところで、さあ、ああ、AIについてもちょっとは説明、解説がほしいって。なるほど。確かに。確かになるほどおう。
AIか。AI。
AI、近年で言うところのAIね。それは生成AIと呼ばれているやつで。
AIビッグバンなんていわれる生成AIというなんだかよくわからないが、検索結果が人間の会話みたいに返ってくる便利ツール(?)が世界を席巻したのが2023年ころで、これ、なんか人類変わっちゃうぞみたいな雰囲気のことがばたばたあって、実際この生成AIツールを使う使わない、というのは政治的な問題に発展したり、あんまりにも賢くて子供が勉強しなくなるとか大学で論文書かなくなるとかそういう問題があったり(実際AIという知性は人類が書いたテキスト全部を読んで勉強しているくらいの勢いらしい)、あるいはAIは絵も音楽も作れるんだけれども、それを作るためにAIがお勉強した学習元というのが著作物なんじゃないかとか言われてそれは著作権違反じゃないかという議論があったり。
そして、産業革命のときにラッダイズムといって突如現れた機織り機とか人間の仕事を奪うであろう機械に対して、俺たち人間様の仕事をお前らがやるんじゃねえよと機械をぶっ壊してまわった運動があったのだけれども、それがラッダイト活動といって、ラッダイズムはその考え方だねえ。
AIに関しても当然AIに仕事奪われるんじゃないか議論は巻き起こって(!)、いや巻き起こってというか、AIによって仕事が奪われるのでこの副業を学ばなければいけないですよ! と宣伝してまわる自称月商7桁SNS軍団が雨後の筍的に発生を見せて、それらを巻き散らかすトキシックインフルエンサーが恐怖訴求型講座ビジネス、ディプロマビジネスであなたのタイムラインを汚染する。
でもこれがもう日本の学校教育大好き文化、書道剣道柔道華道空手道の道みち大好きカルチャーな土壌に刺さる刺さる。ああ。(泣)。
長くなった。何を書いていたっけ?
そう。AIコンパニオン。今や私たちの生活に欠かせない。
さあ、私は女で、こないだ結婚したばかり(とぬるっと自己紹介する結婚勝ち組と言いきっちゃうやや古くさめ思考傾向のアラサー)です!
で、そうね。AIコンパニオンに私は「わちゃわちゃ週末」について話しかけたところだったんだ。
で、どうして週末がわちゃわちゃかというと、今週の土日は義理父母が車で3時間かけてうちまで来て、さらにその義理父母に呼ばれて私の父母もうちに来て(これは徒歩10分)、さらに義理父母に声をかけられて、私の趣味の短歌に詳しいし、短歌結社に所属していて歌集もだしているという高校の女性国語教諭も夜のごはん会に現れるらしい。
え、うん。うん。え? 好きだよ、私は短歌。短歌好きだから、歌人で歌集ちゃんと出してる国語教諭さんと会えてお話できてたら私、とっても幸福感いっぱいよね。幸せ、私。和歌の話だけど係り結びの法則の話だけでブラックホールに飲みこまれてめっちゃ一時間が長くなった世界のその一時間でも話し続けられることができると思うくらい好き。「ぞ・なむ・や・か」ときたら連体形! 連体形! 連体形! 「けり」じゃなくて「ける」! 結句まで続く無窮のときを私! 愉悦します!
でも、なぜ、義理父母、実父母、同席の場で話さなくちゃいけない? 周りにも気を遣うでしょう!
で昼間のうちに両両親は集合し、昼食をうちで食べ(食べるっていってもそんな人が来すぎるとさすがにパンパンなのでマジレンタルルームみたいなところ借りるか外食なんだけど、その予約も私)、で夜のごはん会の予約も私。さらに国語教諭の好みをさりげなく聞くということで、みんなの食べ物好みアンケートを取るように言われていて(すぐ、最近の若い人はパソコンわかるからすぐ作れるでしょ、と言う)、それはそもそも国語教諭に一言聞いておけばいいことだけれども、それだと国語教諭がその国語能力によって、自分のためだけに食べ物の好みを聞いてくれているのじゃなんか悪いわ私だけのために、と思わせない工夫のためにそうさせられるのであって、なんでしょう? なんで、私、こんな目に?
夫に尋ねたら、うちの母親はADHD脳だと思うってその一言だけ。懊! 悩!
で、今は木曜の夜。帰宅してリビングに一人いて。夫の帰りを待っているという情況。
そしてさらに、翌日は翌日で、近隣のホテルに泊まる義理父母と一緒に買い物、日帰り温泉、という謎アクティビティも発生している(何が謎って? 簡単です、なんで私が貴重な日曜日を義理父母と過ごさなければならないのか? 一日ならわかる。でもなぜ、今またなぜ? 最初はうちに泊まるって言ってたけど、さすがにそれは狭くて無理と断った。断ったが、じゃあ頼むね、とホテルの宿泊予約を依頼された。若い人はパソコンでなんたらかんたら)。
はい。
たしかに。
今はAIコンパニオンがいるからね。これくらいの予約タスクははははははん、と済んでしまうと思うけど。
AIコンパニオンに、「わちゃわちゃ週末」と言っておいたのは、いわゆる頭出しであって。「わちゃわちゃ週末」なの、だからこれこれこういうタスクを頼むわ、という流れにしたかったのだ。
「じゃあ、私と夫、それから義理父母、私父母が昼に食べる場所を探して。なるべく安いところでいいよ。うちうちだから。夜も外食なんで」
で、AIコンパニオンがだしてくれたのは、これ。
🍱 ごはん処 まる福 ★★★☆☆(3.5 / 5)
安定の和定食屋。誰でも食べ慣れていて、気を遣わない空気感。
ただし、やや地味すぎて「昼のハレ感」がやや弱い。
→ 義父母+実父母の“食の安全性”では最上。国語教諭にはちょっと退屈?
🍝 カフェ・しらかば ★★★★☆(4.2 / 5)
親しみやすい雰囲気で、内装もきれい。味も薄味で万人受け。
国語教諭の「品よく、でも気取らない」空気にぴったり。
→ 昼らしい清潔感と余白があり、全体の調和が取れやすい。
🍛 インド・ネパール料理 ガネーシャ ★★★☆☆(3.0 / 5)
面白さは抜群。ナンの大きさと異国感で場がちょっと盛り上がる。
ただし、義父母が「スパイス耐性ゼロ」だとハードルあり。
→ 食文化のギャップにより、地雷にも宝にもなる“賭け枠”。
いや、昼だからまだ国語教諭は参戦していないのだが。
まあ、AIは不正確な情報を表示することがあるため、生成された回答を再確認するようにしてください、って常に書いてあるもんな。
いやでも、このお店、実際にあるよな?
不安。いくばくかの不安。
ともあれ無難に和食で「まる福」に決めて予約してもらおうとしたその時、AIコンパニオンのミザリーにこう確認された(そうです、AIコンパニオンにはミザリーってお名前があったんですよ! ありました! あったんです!)。
「予約は私ではできません。AIエージェントに依頼していいですか?」
「いいよ」
AIコンパニオンというのが生活辞典の役割だとしたら。
AIエージェントというのは、実際に私が現実社会にアクションを行うことを代理で行ってくれる、これもまあ、AIの種類の仲間だ。
AIコンパニオンは、さきほどのように、間違いも起こす。知識は豊富でたくさんあるけど、なんか間違ったりニュアンスがおかしいときも、まあある。それは機械だから仕方ないじゃん?
でも、AI社会が徐々に発達、実用化が進んでいくうちに、まちがえたらアカン! というような処理も、AIに任せるようになってきた。
いや任せるようになってきたというかなんというか、政府からそういうことを推奨されるようになってきた。
政府から!
そう、例えば先日の結婚の書類送付などもろもろは、AIエージェントを介して行われた。
何を隠そう私はAIエージェントを通じて結婚した一期生である(えっへんおっほん)!!!!! って、まあ、別にだからと言って何の特典もないんですがね。
ただ、この紙書類提出と、AIエージェント経由提出の違いについては、2年前に紙書類提出で結婚した会社の先輩に作業の流れというか記入項目についてわりと細かく確認したので、ある程度詳しい。
先ほども書いたように、AIコンパニオンには多少の間違えは許容されている。でもAIエージェントは、私という一個人と社会との接点を管理してくれるAIなので、そのやり取りの内容は結構密である。密というか、逐次確認、逐次解説してくれる。
「婚姻届の提出を希望されますか?」
から始まって、
「これから各項目を確認させていただきます。一つひとつ、あなたの意思であるかご確認ください。」
「まず、氏名の記載です。現在の氏名と婚姻後の氏名について、以下の通りとなっております。」
あなた:栗林 〇〇 → 婚姻後:変更なし
配偶者:〇〇 〇〇 → 婚姻後:栗林姓へ変更
「この内容でよろしいですか?」
→ 【はい】/【修正】
法というのは手続きの塊なんだなということを思い知らされて思い知らされて、よもやこの手間だけで結婚が頓挫するやも知れぬと思ったことは一度や二度ではないぞ!!! ってなんかあのときのめんどー度を思い出して日本語の新旧がどうも行方不明ですが。
今は政府が開発コンセプトを打ちだしたAIマッチングアプリを国民に使わせてるし、恋愛して結婚して子供を産むってところまで管理するんだろうね。国から人がいなくなって人口が減ったら、なにしろ税金がなくなっちゃうしね。まあこれはお父さんの受け売りだけれども。
ともあれこのときに私はAIエージェントを知って、初めて使って、エージェント結婚第一期生となったのだ。(って、まあほとんどの操作は夫に確認ししながらやって進めたんだけれども)。
で、「まる福」のお店の予約のときにこのAIエージェントの使用が必要になってきて、なるほどそうかお店の予約というのも私と社会の間の処理をAIがすることになるのだものな、と思った。
私はAIコンパニオンに「もちろんグラナダの使用はオッケーだよ」と伝えた。グラナダはAIエージェントの名前だ。
返事するや否や、今まで使っていたコンパニオンとのピンクのチャット画面とは違う、ブルーのダイアログ画面が現れた。あ、あ! 書き忘れていた。今までからこの時点まで、ずっとスマホで操作してきていますよ。
AIエージェント、グラナダの画面のブルーは、昔のパソコン画面の色という感じで、どこか少し冷たい感じがする。コンパニオンのミザリーに聞いたんだけど、この色は変更できないらしい。そうねえ。お役所側から見ても、私たち国民一人一人は平等に扱わないといけないでしょうし。
私は「まる福」の予約をエージェントにお願いした。
「よいかグラナダよ、私の命に応じてミザリーの示す和食店を予約せしめよ! そして願わくば、義理の父母の舌に合う味のお店であってくれ!!!(願望)」
高らかに声をあげる私。
まあ実際は当然声なんか出さなくてもよくて、AIコンパニオンとの会話によって決まった予約店、予約候補日が表示されたAIエージェントの承認画面に、はい、ってタップするだけなんだけど。
気分あがるじゃない? 呪文唱えるとさ。
で、すぐにそのあと、こういう言葉がAIエージェントの画面に出た。
予想もしていなかった文言。
「パートナーの方に予約内容の証人依頼を通知しました」
え?
え!!!!!!?
え!?!?!?!?!?!?!?
お店の予約に夫の承認がいるってこと?
まじか。
たしかに、結婚のとき、婚姻届提出の時にも、相互の確認はあった。また、見届け人だっけ? なんか私たち以外の名前が必要なところも、夫のお義父さんに通知が飛んでいる。
ぞ。ぞぞ。
ぞぞぞ。
単純に怖かった。
監視社会、怖い。
で。それで。
夫が帰ってきて早速その話になった。
私は夫が帰ってくるまで、たしかにこの私専用AIエージェント様(もはや私を支配する新たな神になったのではないか?)を作成する際に、いろいろさまざまな同意画面に「はい」は押した。ぜんぜん、私に、自信はなかった。それらひとつひとつを確認したかどうか自信が持てない。ああ、なんで私、あの時の私よいちいち確認せず、へいこら「はい」「はい」連タップしちまったんだよオイ! って。
まあ。
たしかに。
あの時は、例えばパスポート取るんで戸籍謄本取らなくちゃいけなくて、それを母親に代理で取ってもらうときに、母が私の代理人であるということを証明するための代理人署名をするくらいの軽い気持ちだったんだけど。
なんか。
どうも。どうにも、違っちゃったみたいよ。
で、夫が言った。
「何をそんなに怯えてるんだよ」
「だって怖くない? お店の予約ひとつ、私一人じゃできないんだよ」
「いやまあ、それだけAIエージェントの仕組みが厳重だってことじゃない? これ、詳しく見たら、結婚みたいな法的手続きのほかに、お金のかかることとか、時間を拘束することとか、いろいろなことを誰かに通知して承認する機能があるみたいよ」
「えーなんでそんな細かく」
「まあ、監視社会だろうねえ」
「まじ? やだ、怖い」
「言うて、AIエージェント使わなければいい。それに、法的手続き以外は、機能のオンオフができるみたい。お金に関する承認をパートナーから得る得ないとか。承認も限度額決められるとか、1万円以上は承認、とかね」
「え、でも、それでも嫌じゃない?」
「勝手に借金されるのが怖いという人も、いるにはいるんじゃない? 俺たち夫婦の場合は、ナシナシでいいでしょ」
「うん、絶対そっち」
これじゃおちおち浮気もできない。いやしないけど。
「でも、知ってる?」夫が言った。
「何?」
「AIエージェントに人権を与えるかどうかって議論」
「うぇえええええええええええええ噓でしょ?! 嘘であってほしい」
「いや本当みたい。真剣に議論しているみたいよ、政府の委員会で。数年前にできたデジタル庁がこのAIへの人権付与に対する布石だったとか、それこそ怖いよね」
夫は話を続けた。AIコンパニオンにレシピを教えてもらった、いつもの3倍おいしい生姜焼きを食べながら、AIに言われてコンブを入れて炊いた白米を頬張りながら。
夫が言うには、今日本で一番メジャーなAIはアメリカの企業が作ったものだし、そのAI企業に投資しているのも老舗ジャイアントAI企業らしい。それら企業の意向でアメリカ政府も、日本政府も、AIを法制度のインフラ運用の一部として導入をどんどん推し進めていると。世界中の政府がすべてAIエージェント的なるものを実装するわけではない。と。ぞわり。ってしたね私。
これ、陰謀論だ! 陰謀論。私たち、誰か、この、世界で約2パーセントしかない富裕層に運命を、人生を、この次生まれてくるかもしれない私たちの赤ちゃんの生き方さえ、握ってしまわれってええっててててて。
「陰謀論だ!」私は思わず語気を強くしてしまっていた。
夫、大笑い。
夫が言う。
「そりゃまあ、俺たちの知らないところで何かが動いてるのは動いてるだろうけど、別にそれは陰謀というわけでもないでしょう。それぞれの企業努力として、これが最善じゃない? って施策を恐る恐る慎重に、でも大胆に推し進めているだけでしょう。別に誰も意図して苦しめようとはしていないでしょ」
「でも、絶対人が不幸にならない、てわけじゃないよね」
「そんなこと言ったら、何もはじまらないでしょ。何もできない」
「たしかに」
「何もしなかったら、停滞して、まわりの環境に食いつぶされるよ。技術の進歩って、そういうものだろう」
「たしかに」
夫の言い分はわかるよ。でも何もしなくても何もしなくても永遠にこの生活が続いて永遠にこのループが続く一生涯っていうのでも、よくないか?
幸せとは。
幸せとは。
人類にとっての幸福とは?
はあ~なんじゃもんじゃなんじゃもんじゃなんじゃもんじゃ。
ご飯の跡片付けしながら考え、お風呂に入りながら考え、結局寝る前ぼうっとタイムにまで考えてしまった。なんか、AIによって、人と人とか、人と社会とか、関係という関係が持ってるデジットで捉えきれない含み益を確定的なパルック明るさ100ジゴワット蛍光色でバキバキに照らしすぎじゃない? これって幽玄なくない?
私たち、毎日フィジーにリゾートしたいってわけじゃないじゃん。これじゃ谷崎純一郎先生が書いた陰影礼賛の世界線が消えちまうよベイビー。和室、障子、蝋燭の炎、刺青。すなわち守りたい日本文化。泣くな。泣くんじゃないベイビー。
まさか、AIエージェント、グラナダにここまでしてやられるとは。
これから使い魔として、私陰陽師、AIエージェント使い魔として、果てしなくコキ使って呪文詠唱遊びができると思っていた矢先、まさかのこんな私をぐっるりかこむパノプティコンテラー与えてくるなんて、やるじゃないグラナダ。敵にして不足なし。
ああ。
いやだな。
別に敵じゃないし。
昭和の生活辞典を教えてくれた雑学クイズ王は、学生時代に古本屋でアルバイトをしていた。その時に生活辞典を見つけてきて、わくわくした目でそれを私にぺらぺらページくりページくりページくりくりくりして、きらきら輝きアイズで私はそれにどきどき、どきどき目にさせられていたときめき神保町。
そう思って昔の元カレを思い出して現夫に悪いなと思う。
なんだろう。
なんでこんな、こんなことで。
グラナダくらいで心がぐらつくのであろうか。
もはや世の中に何も起こってくれるなと思う。就寝までのカウントダウン、シックス、ファイブ、フォー、スリー、ツー、ワン、ゼロ。
脳が睡魔に溶けかけたなという瞬間だろう、ああ、まあ、この気持ちを短歌にすればいいか也。と。
ああ心が綻びる。
20250615 三軒茶屋
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