【無名人インタビュー004】ゆかりさん【後編】
本文今回ご参加いただいたのはゆかりさんです!
6、ドミニカ共和国
qbc:なぜ、協力隊の派遣先にドミニカ共和国を選んだのでしょうか?
ゆかり:行先は第三志望まで選べるんですけど、ドミニカ共和国は第三志望にも入っていなかったんですよ。
第一志望はマーシャル諸島でした。マーシャル諸島では海面上昇によって、真水に海水がまざってきていて、節水関係の環境教育をやってほしいという要請でした。
大学の時に水関係の研究をしていたので第一志望にしていたんですけど、落ちてしまって。
第二、第三志望はエクアドルとペルーだったんですけど、私には貧血の傾向があるというのが健康診断で分かって、標高の高い国はおそらく健康上危ないということで、駄目になりました。
qbc:あ、自分の中には「なぜ」って理由があったわけではないのね。
ゆかり:ドミニカ共和国はJICAから決めてもらったんですね。でも、ドミニカ共和国に関する知識が無かったからこそ、これから何が起こるかわからない、ワクワクしてすごく楽しいですね。
7、ドミニカ共和国の良いところ
qbc:ドミニカ共和国の良いところってなんでしょうか?
ゆかり:人の接し方ですね。私は一番そこが好きです。
もちろん日本人も優しいし、礼儀正しくて私は好きなんですけど、ドミニカ共和国の人はハグをしたりほっぺを合わせてちゅってしたりするんですよ。最初はそれが苦手だったんですけども、だんだん毎日それを挨拶としてしていると、人の温もりが感じられるので、好きになってきました。
qbc:なるほど。
ゆかり:ドミニカ共和国では、あまり礼儀という概念がない気がします。でもその分、相手に対して余計に遠慮しちゃうということもなくなってきました。自分も迷惑をかけるし、かけられる、ということが全然ストレスにならないんですね。そこがすごく好きです。
日本にいた時は遠慮しがちで人に頼ることがすごく苦手で、人の手を頼ることができなくて自分でやって苦しくなる、みたいなことが多かったんです。
でもこの国に来てから、これ手伝ってほしいとかこれ貸してとか、頼みやすくなりました。
自分の性格にとって良かったなと思ってます。
qbc:すごい影響を受けてるじゃないですか。感化されていますよね。どれくらいで慣れましたか?
ゆかり:慣れてきたのは最近ですね。2ヶ月目くらい。
最初はすごく辛かった。さきほどの人同士の接し方が辛かったですね。挨拶でハグしたりとか慣れなかったです。男性からもされるんですよ。男性同士はしないんですけども。
女性と女性が一番よくやるんですけども、たまに男性から女性ってのもあるんですよ。嫌なら断れんですけれども、最初はやっぱり嫌とか断れなくて。
qbc:子供相手だけとか、そういうんじゃないんだ。
ゆかり:ハグはただの挨拶だし、普段からもボディタッチがすごく多いんですよ。同い年ぐらいの男の子から頭撫でられたりとか。日本だったらセクハラにあたるような。他にも肩にタッチされたりとか。
qbc:完全にアウトアウトですね。アウト案件です。
ゆかり:最初それが苦手でした。もともと人見知りってのもあって、初めましての人には一旦距離を置きたいんですけども。ここではそういうのがないらしく。
でもそれに苦手意識を持っているとこの国では苦しくなってくるなと思って、自分を変えました。自分から挨拶でほっぺたを合わせてキスしたりとか、肩を組んだり抱きしめに行ったり。自分からやるようにしたら、何とかなりました。
qbc:順応力高いですよね。
ゆかり:順応力はあると思います。
8、ドミニカ共和国の生活
qbc:ドミニカ共和国の食べ物は?
ゆかり:意外とお米を食べていて、あとジャガイモとか、サトイモに似たジュカという芋があります。それから甘くないバナナですね。それは茹でてマッシュにして、芋と同じようにバナナを食べますね。
食べ物は慣れましたけど、できることならたまに日本食を食べたいです。
ドミニカ共和国の料理は結構油っこくて、塩ょっぱいのが多い。元々肉体労働をしている人のための食事らしくて、それが肉体労働者が少なくなった今でも、変わらずにそのままみたいです。
qbc:今は、どんなところに住んでいらっしゃるんですかね?
ゆかり:今は、山に囲まれたところで暮らしています。
自然を利用して遊べるところが魅力です。日常的に川に遊びに行くんですよ。滝がたくさんあって、友達と「今日川行こう」ってなるんですよ。大人になっても川に遊びに行く。
qbc:テレビとか新聞とか、メディアはあるんですか?
ゆかり:家にテレビがありますが、元々テレビを見なかったので、こちらでもあまり見ないですね。ドミニカ共和国の新聞自体はあるんですが、私が住んでるところでは新聞をとっていないです。「新聞」自体を最近見かけていない気がします。
9、ドミニカ共和国のネット事情
qbc:インターネットはみんな
見る?
ゆかり:よく見ますね。みんなスマホ持ってて。
qbc:メーカーは何持ってるの? iPhone?
ゆかり:メーカーはサムスンが多いですね。安いから。中米だからアメリカが近いんですけど、 Apple ユーザーほぼほぼいなくて。あと多いのはHuaweiですね。
qbc:みんな、ネットで何見てるんですかね。YouTuberはいるんですか?
ゆかり:いますね。ドミニカ共和国にもいます。スペイン語で発信してるので、国内やスペイン語圏の人たちは見てると思います。そこまで詳しくないですけど。あとtiktok。
qbc:tiktok 見てるんだ。
ゆかり:特に10代後半とか20代前半の若い子。あと大人になっても、動画投稿はしないけど、tiktok自体はアプリ入れて見てる人が多いですね。驚きます。
日本だと大人はあまり見てないですよね。社会人でtiktok見てる人は珍しい気がします。こっちは全然そんなことない、大人でも見てる人をよく見かけます。
qbc:国内のtiktokを見てるの?
ゆかり:たぶん国内だと思います。スペイン語でしゃべったり歌ったりしているから。
日本と同じ感じの動画ですね。曲に合わせてちょっとダンスしたりとかそういう感じ。あと面白い動画。ドッキリとか。
tiktokすごいなと思いました。中南米にまで普及してるんだ、って。
10、これから
qbc:青年海外協力隊で今こういうことをしているよ、それから始まったばかりなんですが、任務が終わった後にこうしたいということを聞かせてもらえたらなと。
ゆかり:今ちょうど準備しているところなのですが、市内の小学校を巡回して環境教育をしていくというプランがあって、そのための教材作りをしています。どうして川が汚れていくのか、川が汚れるとどうなってしまうのか、ということについてワークショップをやる予定です。
小学生向けの環境教育なんですけど、でも正直子供達は悪くない。悪いのは大人です。だから、私の環境教育を受けた子供たちが、家に帰ったあと学校で習ったことを家族にも伝えてほしいなと思っています。授業の最後に生徒たちに単に感想を聞くのではなくて、「今日の感想を、あなたのお父さんやお母さんに話すように私に教えてくれる?」という聞き方をして、伝え方を工夫したいと思っています。
qbc:ドミニカ共和国の川はもう汚れているんですか?
ゆかり:下水処理がまだ整っていない場所も多いので、そういう場所では生活排水が直接川に流れ込んでいます。
下水処理施設ができるまでは、必要以上に洗剤やシャンプーを使わないようにすることが大切だと思っています。それから、ゴミを直接川や海にポイ捨てしない。道路にもゴミのポイ捨てが多くて、そういうものが飛ばされて海や川に流れていくんです。海のプラスチック汚染もすすんでいて。
ボランティアが下水処理施設を造ることは難しいと思うのですが、私の環境教育を通して、現地の学生が川の汚染に興味をもってもらって、汚染を防ぐ行動をしてもらえたらいいなと思っています。
qbc:なるほど。
ゆかり:帰国後のことはそこまではっきり決まっていなくて、たぶん任務期間中の2年間で思うところが変わるだろうし、結構終わった後の自分の感性に任せています。
もちろん環境問題との関わりを大事にしていきたいと思ってるんですが、最近インターネットのすばらしさに気付いてしまったんですよね。もともとインターネットが小学生ぐらいの頃から好きだったんですけれども、ドミニカ共和国に来てから、日本とこんなに遠く離れているのにインターネットを介するだけで情報がすぐ見れるし、ドミニカに行っても日本の本が読めるし、インターネットってすごいなと思ってます。インターネットと地球環境環境問題を組み合わせて、何かやれたらいいなとちょっと思っています。
終
qbc:そちらではコロナはどうなってるんですか?(インタビューさせていただいのたは2末でした)
ゆかり:この前ブラジルで見つかったというニュースがありました。ここの人たちは挨拶する時にほっぺた近づけたりとかハグするんで、感染が広がりやすそうで怖いです。
qbc:人間の移動が容易になった結果、病原菌も広がりやすくなって、それの弊害と言うか環境問題の一つに言えるよね。
ゆかり:ブラジルの人も、イタリアにサッカー観戦した時にかかったみたいです。
qbc:あ、そろそろ出勤時間ですか?
ゆかり:そうですね、そろそろ。遅い時間にありがとうございました!
qbc:いってらっしゃい!
前半はこちら!
後記
いかがでしたでしょうか。いや自分の好奇心の赴くまま、ほんとに色んなところへ行く、すごい行動力の人だな、と思いました。そして自分のことをちゃんと説明するのがお上手。
これは環境の変化を色々なところで経験したからなのかな。
インタビュー後、LINEで「インタビューしてもらえて、普段考えていることを言葉にできて、自分の中でも考えがスッキリした気がします!」てコメントもらったのですが、いやこれは嬉しかった! でもね、これほんとそうなんですよ。他人に話すってことはとても重要なことです。ナラティブってキーワードで括っている概念の束ですが、ライフストーリーレビューとか、ナラティブセラピーとか。あるいは認知症介護でいうバリデーションもそれに近いんだと思います。レミニセンスとか特に。グリーフケアとかもいちおう私は読んでますからね! アドラー心理学っぽいというんですかね。答えが話者、聴者のどちらの中にあるのでもなく、二人の間の中にある、て考え方です。答えは二人の会話の中に、ナラティブの中にあると。ナラティブのナラはナレーションとかのナラです。声を発するとかの意味ですかね、接頭辞。
あビジネスで行ったらコーチングです。カウンセリング、コンサルティング、ティーチングでもなく、コーチング。に近い。
ゲーム業界でいうと、バイオハザードとかの道中のメモあるじゃないですか、あのメモとかをナラティブっていいますね。「かゆ、うま」とかあったじゃないですか、ああいう、ゲームの世界観をストーリー以外で伝えるのをナラティブ言います。
あとアマゾンの内部の企画書のことをナラティブっていったりするらしいですね。
物語のことですね、ナラティブ。
だいぶ混乱してきたかもしれませんが、つまり、話をする、それに対して私が聞き返したり相槌する、促すことで、自分の中でこうだと思っている決めつけ、こだわり、滞りをいったん解かせて、再構築していくわけなんですね。つまり、それが回答を会話の中に見出すってことです。
急に言いたいことの糸口見つかったんで書いちゃった。。
滞りって、自分のリンパが一番滞ってんじゃねえかよって思うんですが。
で、環境問題、インターネット、そして教育。なんだかおっさんとしてはすごく応援したくなり、この後、記事を読み、
実は知り合いの小学校の先生やってる人と対談してもらったので、実はゆかりさんにはまた登場していただく機会があります! また一か月後くらいかな。。
ただその対談で得た先生知識を活かす前にコロナ帰国となりまして、いやーほんともう色々ですね色々。でもゆかりさんなら前をずっと見続けてるはず! がんばってくださいねー。
次回のインタビューアップは、なるべく一週間後を目指しております!!
テレワークで時間使いやすくなったし!
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