【AOE2DE】文明別メモ(21)アステカ
苦手文明シリーズ第5弾はアステカ。中南米(メソアメリカ)の文明を続けて取り上げていきます。AOCでマヤとともに登場して以来25年にわたって多くのプレイヤーを魅了してきた、独特の味わいのある文明。足が速く射手に強いイーグルウォリアは初級者殺しとして名高いが、弱点もそれなりにはっきりしているので対策を覚えたい。
*現代では中南米を「ラテンアメリカ」と呼ぶほうが普通だが、AOE界ではスペイン・ポルトガル以前から存在した諸文明に敬意を表して「メソアメリカ」、Meso Civsなどと呼称する。
文明特性と基本戦術
「歩兵と聖職者の文明」。イーグルウォリア、ジャガーウォリア等のユニークなユニットだけでなく剣士系も強力。何といっても馬小屋が無く騎乗ユニットが出せないのは大きな欠陥なので、(EL)イーグルでどう立ち回るかが主軸になる。とはいえ機動力(&序盤の散兵対策)は最初からイーグルが担うと決まっており馬小屋を建てる必要がないのはある意味、メリットでもある。また、修道所のテクノロジー研究一つにつき聖職者の最大HPが5上昇するため、終盤には耐久力が凄まじく高くなる。白ラム・破城投石機等と組み合わせれば進撃を止めるのは不可能。一方で建物強化系のテクノロジーが弱く、守勢に回ると脆い。
アステカ対策
まず戦績……アステカが相手チームにいる時の勝率41.4%(24勝34敗)。1vs1での対戦はなし。自他ともに前衛の射手・(重)石弓がイーグルに捕まって殲滅されると再起が難しい。また馬文明に対しても城主までの長槍やHPの高い聖職者が脅威になりがち。また、スコーピオンや投石機で対抗しようにも数がたまらないとあっという間に破壊されてしまう。騎士や黒光鎧騎兵(なければステップランサー)等の数をしっかりためるのが対抗策。前衛弓としては単独行動を避けること。1vs1ならば対マヤ・インカのときと同様に騎乗ユニットを主力にするのも有力だろう。
イーグルウォリアについて
マヤ、インカの同項と同じ内容。
イーグルウォリアはマヤと共通の地域ユニットで、足が早く聖職者や射手に強い歩兵。また騎乗ユニットに対しても僅かなボーナスダメージを持つ。斥候と比較した場合、移動速度では劣るものの視界が広いため索敵能力が高く、また1vs1で戦えば勝てる。生産コストは20F50G(2025年12月のパッチで肉コスト低下)。領主の時代までは英語でイーグルスカウト(イーグル斥候)と呼ばれ、生産速度も50秒と長い。領主で量産できるとバランスブレイカーになるからだろう。普通なら馬小屋を追加するところ、戦士小屋を2つにすることで1体あたり25秒で生産できる……となればこれは斥候の生産速度(30秒)と大差ない。運用するなら、早くから金を多めに掘る必要がある。
城主の時代に200F200Gを消費して重装イーグルウォリア(英語では単にイーグルウォリア)にアップグレード可能。また、生産速度も35秒に短縮され騎士(30秒)と大差なくなる。帝王の時代には「エリート重装イーグルウォリア」になるが、英語圏のように単にELイーグルと呼べば済む。アップグレードコストは800F500Gと重めだが、重騎士/近衛騎士に準ずる枠と思えば妥当なコスト。アステカのイーグルウォリアはこれらに加え生産時間が約13%短縮される他、帝王ユニテクで攻撃力+4。
2025年4~5月のアップデート・DLCで実装された火槍兵・漢剣士(中国剣士)と合わせ、アーマークラスが「Shock Infantry = 衝撃歩兵(英語版wiki)」に変更された。要は射手に強いぶん、何らかの対策が必要ということで民兵系統(剣士)や歩兵系のユニークユニットがアンチとして働くように設定されている。南米文明相手には重剣以降の剣士が有効になる、という理由の一つ。余談だがゴートのハスカールやヒンドゥスタンのグーラムに対しても同じ対応となる。
ユニークユニットと天敵
城から出るユニークユニットのジャガーウォリア(60F30G)は他の歩兵に対する攻撃ボーナスを持つ歩兵ユニットで、敵を倒すごとに攻撃力と最大HPがそれぞれ+1/+10。4回まで累積する。訓練時間は12秒。EL化(1000F500G)で素の攻撃力19から鉄工テクと累積強化で最大27はかなり強力にみえるが……。天敵は、砲撃手や騎乗ユニット。そもそもアステカ相手に最初から歩兵で戦おうとするプレイヤーが稀有なため活躍の機会はほとんど無い。イーグルのアンチで剣士が多く出されているような時、それへの対抗でやっと出番が来る。
内政面
開始時に金+50。民兵/軍兵や海マップ序盤の軍船に使うには十分な量。
町の人の運搬能力+3……序盤の資源回収効率がざっくり+10%とされており、概算で農民35人で城主inとすれば累積+2人分くらいの資源収集が可能。鹿・鶏の採集や「屈伸」のタイミングは少し要注意。
テクと出せないユニットのメモ
鉄工所テク
鉄工所テクは馬鎧が存在しない他、弓鎧3が研究不可。
文明ボーナス
軍事ユニットの生産速度+15%。序盤の内政力を活かして射手やイーグルの数を多く出したい。
修道所のアップグレード一つにつき聖職者の最大HPが+5、最大100まで増加。全テクノロジー使用可能とあわせ、全文明で最強爺の一角を占める。
チーム ボーナス: 聖なる箱が生成する金+33%
最近、一部のマップで聖なる箱の数が増えているのでチリも積もれば馬鹿にならない。
ユニークテクノロジー
城主ユニテク: 投槍器(アトラトル)(400F350G)
散兵の攻撃力&射程+1。一時代早く、(精鋭)散兵限定で小手が入るようなもの。射手文明対策として有力。
帝王ユニテク: 栄誉戦(翻訳ゆれ・花戦争)(450F750G)
歩兵とショロトルの戦士の攻撃力+4。イーグルや近衛剣士にこれが加わると脅威。英語実況でガーランドウォーといえばこれのこと。由来については記事末尾を参照。
出せないユニット・使用不可テクノロジー
戦士小屋……矛槍兵へのアップグレード不可を除き、フルアップ。
弓小屋……重石弓、精鋭散兵が使えるが弓懸がない。弓鎧3もないので終盤の撃ち合いでは競り負ける。弓騎兵/パルティア戦術なし、砲撃手なし。
馬小屋……そもそも建てることができないが、敵の馬小屋を転向させることでショロトルの戦士(60F75G)を生産可能。基礎防御力2/2で騎士の互換と考えてよいが、血統や繁殖、馬鎧等がないのでここから強化されない。ネタユニットである。デスマッチの設定等で「帝王の時代以降」で開始する場合のみ、HP・攻撃力・防御力が強化されてバイキングの重騎士並みのスペックになるらしい。
兵器小屋……へビスコと大砲が出ない他はフルアップ。白ラムと破城投石機にフルアップのイーグル・長槍を添えて進撃するのが最終形の一つ。
聖職者……全テクノロジー研究可能のうえ、一つ研究するごとにHP+5。最大HPは100まで上昇する。
学問所……石工技術&建築学が研究不可。防御塔・砲台いずれも使用不可。
その他……城壁強化を研究不可のため城のHPが上がらない。上記と合わせ、建物類はとても脆いと考えるべき。
内政テク……両引きのこぎり(木こりテク3)が研究不可。
海軍……マリ、契丹と並んでガレオン船を使えないただ3つの文明のうちの一つ。他に重爆破工作船アップグレード不可。サイフォン、焼夷兵器、カーヴェル船体、乾ドック等研究不可。長年、帝王終盤での長射程砲艦を持たなかったが投石ガレオン船(225W100G)を使用可能になった。詳細は割愛。
参考動画
キャンペーンシナリオ等
スペインの侵略に立ち向かったモンテスマ(昔はモクテスマ表記)のキャンペーンシナリオ、全6戦はAOCの目玉キャンペーンの一つであった。他にマヤの単発シナリオ「ドス・ピラス(648)」の敵役としても登場する。
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こっから本編(?)
歴史のうんちく
アステカとは北米のメキシコ中央部に存在した帝国・文明。12世紀頃から、もともとメキシコ北部に住んでいた遊牧諸民族、チチメカ*族が何度かに分かれてメキシコ盆地に流入した。
*彼らの言語で鷲を意味するという。イーグルウォリアの元ネタだろう
ショロトルの戦士はジャガーウォリアと似た被り物と武器(黒曜石の石刃をはめた棍棒)を装備している。ショロトルとはアステカの神々の一柱で、ケツァルコアトルの双子またはナワル分身であるとされる。ショロトルは犬の頭を持った神で太陽や人間の創造神話で重要な役割を持つほか、冥界で人の魂を導く犬と関係があるとされる。
興隆期
伝承によれば1325年または1345年にテスココ湖の小島に都市・テノチティトランを築いたのがアステカの始まり。当初はメキシコ盆地の最大勢力であるテパネカ族の国家アスカポツァルコの属国であったが次第に自立し、1375年に即位したアカマピチトリ以降世襲して独自に出兵、勢力を拡大した。第3代の国王の時に、宗主国のアスカポツァルコと共同して近隣の有力国家テスココとの戦いに勝利し、有力な存在となった。しかし次代になってアスカポツァルコの内紛のあおりでアステカ王まで暗殺されるに至り、後継者イツコアトルはアスカポツァルコとの手切れを決断。テスココとトラコパンを加えた三国同盟を形成してアスカポツァルコを滅ぼした。このあたりの経緯はモンテスマのキャンペーンシナリオ、1~2戦目で扱われている。イツコアトルの甥が後に王位につくモクテスマ1世で、ストーリーでは彼のポジションがクアウテモックに仮託されている。なお後にスペインと対峙することになるモクテスマ2世とは別人である。彼は30年近いその治世で外征を多く行い(花戦争=帝王ユニテクの由来)勢力を拡大したほか、飢饉の際に穀物を配給するなど善政のエピソードも残っている。
滅亡
モクテスマ1世は娘を前王の息子(叔父の子なので従弟)に嫁がせており、その結婚から生まれた3人の男子が相次いで王位に就いた。長男のアシャヤカトル・三男のアウィツォトルのときにも盛んに外征が行われ、アシャヤカトルの子で後のモクテスマ2世も西の大国タラスコ(ゲーム内のタバスコとは別)の征服に功があった。彼は1502年に35歳で即位し甥をテスココの君主に据えるなど、国内の体制を整備した。1519年にコルテスらが来訪した際、迷信に囚われて対応が一定せず、翌年5月にコルテスの部下らが暴走して貴族や神官らを虐殺したとき、激怒して暴徒と化した民衆を説得できず6月末に殺害された(キャンペーンシナリオ4戦目に相当)。ここでモクテスマ2世の従弟クアウテモックがようやく登場する。モクテスマ2世の甥が即位してわずか80日で天然痘のため死去すると、25歳でトラテロルコ太守であったクアウテモックが王に推戴された。コルテスは既にトラスカラなど周辺諸国を味方に引き込んでアステカに対抗していた。順番は前後するが、これがキャンペーンシナリオ5戦目のモチーフ。クアウテモックは1521年にコルテス軍の攻囲を3ヶ月間耐え凌いだが脱出に失敗して捕縛され降伏。キャンペーンシナリオ6戦目はアステカ勝利ifである。その後、留守中に反乱を起こされることを恐れてコルテスの遠征先に連行されていたが、1525年に処刑されアステカ帝国は完全に滅びた。
関連
「インディオ援軍」という概念単語があること知った。コンキスタドールに協力した(あるいはスペイン人を操ったと言った方がいいかも)アメリカ先住民のこと。https://t.co/742q1I3tf2
— 理表 (@Rihyo37) December 30, 2025
特にコルテスによるアステカの征服は反アステカ同盟を結成したのが大きく、そうした功績によって先住民貴族は植民地時代にも存続(疫病で途絶えのも多いですが)し、上流階級を形成していきましたね
— 🇲🇱レビ🇬🇳 (@T2Vra) December 30, 2025
