見出し画像

【AOE2DE】文明別メモ(22)マヤ

中南米文明の第2弾はマヤ。AOC拡張パックでアステカ等とともに実装された。キャンペーンシナリオでは長らく脇役だったが、対人戦や大会ではむしろ使い勝手の良さからアステカよりも人気。DE版になってからユニテクの変更やイーグルウォリアの微調整などが入ったので、古参プレイヤーも改めて見直しておきたい。


文明特性と基本戦術

「射手文明」。射手/(重)石弓のコストが時代進化につれて安価になるため、ひたすら数を出して相手を圧倒することが可能。軍生産を止めずに進化し、イーグルまたはユニークユニットの羽弓で荒らして仕留めるのが必勝パターン。劣勢になるとやや脆く、剣士系ユニットを止める有効な手段を持たないのが数少ない欠点。また贖いがないため中~終盤の兵器対策は考えておく必要がある。

イーグルウォリアについて

(アステカ、インカの同項と同じ内容です)
イーグルウォリア
はアステカと共通の地域ユニットで、足が早く聖職者や射手に強い歩兵。また騎乗ユニットに対しても僅かなボーナスダメージを持つ。斥候と比較した場合、移動速度では劣るものの視界が広いため索敵能力が高く、また1vs1で戦えば勝てる。生産コストは何度かの調整を経て、2025年12月時点では20F50G。領主の時代までは英語でイーグルスカウト(イーグル斥候)と呼ばれ、生産速度も50秒と長い。領主で量産できるとバランスブレイカーになるからだろう。普通なら馬小屋を追加するところ、戦士小屋を2つにすることで1体あたり25秒で生産できる……となればこれは斥候の生産速度(30秒)と大差ない。運用するなら、早くから金を多めに掘る必要がある。

城主の時代に200F200Gを消費して重装イーグルウォリア(英語では単にイーグルウォリア)にアップグレード可能。また、生産速度も35秒に短縮され騎士(30秒)と大差なくなる。帝王の時代には「エリート重装イーグルウォリア」になるが、英語圏のように単にELイーグルと呼べば済む。アップグレードコストは800F500Gと重めだが、重騎士/近衛騎士に準ずる枠と思えば妥当なコスト。マヤのイーグルウォリアはこれらに加え、帝王ユニテクで最大HP+40

2025年4~5月のアップデート・DLCで実装された火槍兵・漢剣士(中国剣士)と合わせ、アーマークラスが「Shock Infantry = 衝撃歩兵(英語版wiki)」に変更された。要は射手に強いぶん、何らかの対策が必要ということで民兵系統(剣士)や歩兵系のユニークユニットがアンチとして働くように設定されている。南米文明相手には重剣以降の剣士が有効になる、という理由の一つ。

ユニークユニットと天敵

ユニークユニットの羽飾射手、通称羽弓(44W44G、帝王で39W39G)は移動速度1.2でイーグル並に足が速い射手。HPも50(ELで65)あり、基礎射程防御1とあわせて耐久性に優れる。間違いなくマヤの主力ユニット。訓練時間は16秒で(重)石弓(27秒)の半分強。ただし射程が(重)石弓より1短い。EL化コストは700F1000Wで金不要なのが珍しい。歩兵に対してもわずかにダメージボーナスを持つが、これだけでフルアップの近衛剣士等を止めるのは難しい。
天敵は、騎士系統、(精鋭)散兵やスコーピオン・投石機などの兵器類。

内政面

開始時に+1人の町の人を得るが、食料が-50。一見、中国のボーナスの弱体版に見える。通常マップでは人口上限いっぱいの状態からスタートするため、(アリーナ含め)まずは機織りを研究するのがセオリー(「要塞」等、最初から家が建っているマップはこの限りではない)。結果的に、他文明に比べ農民数が多い時間帯は一番最初の25秒にすぎないため暗黒でのメリットは微々たるもの。むしろ機織りの時間を省略できている、と捉えればゴートのボーナスに近い。農民ひとり分早く/多く進化して領主inが早くなる/領主の内政が約5%太くなると考えられる。
資源が+15%長持ち。例えば見ため食料100の羊から、肉が115採取できる(劣化は無視)……というような資源の増え方をする。試算によれば、アラビアの初期食料資源が劣化込みで2,500のところ、約+375の食料を追加で得られるという。畑を張るタイミングを遅らせられるので、余剰分を軍ユニットに換えたり、木こりを1~2人減らして進化するようなことが考えられる。

テクと出せないユニットのメモ

鉄工所テク

鉄工所テクは歩兵・射手とも3段階フルアップ可能。

文明ボーナス

歩兵射手のコストが領主/城主/帝王の時代でそれぞれ-10/20/30%。
射手/石弓を例に取ると通常コスト25W45Gのところ、
領主 22W40G → 城主 20W36G → 帝王 18W32G
と破格の安さになる。そのぶんは弓小屋を多く建てて数を回したい。

チーム ボーナス: 壁のコストが半額
端数は切り上げなので柵: 3W→2W、石壁: 5S→3S。柵門や石の門も15W/15Sと、同様に半額になる。

ユニークテクノロジー

城主ユニテク: フルチェ投槍兵(300F300G)
散兵が追加の投射物を発射。
(2021年以前は「トラトアニ/黒曜石の矢」で、射手による石壁への攻撃力アップがアリーナ等で効果を発揮していたが今はない)
帝王ユニテク: エルドラドホルカン(750F450G)
イーグルウォリア系統とショロトルの戦士のHPが+40。これがメイン。
'26年2月に改名。AOE3にも登場する(投)槍兵のことであるらしい。

出せないユニット・使用不可テクノロジー

戦士小屋……ギャンベゾンなし、近衛剣士アップグレード不可。
弓小屋……重石弓、精鋭散兵をフルアップ可能。弓懸あり。弓騎兵が出ないのでパルティア戦術も無し。
馬小屋……建てられない。贖いがないので馬小屋を転向させることもできない。
兵器小屋……破城投石機と大砲のみ使用不可。また、学問所で攻囲技術研究不可のため改良投石機やヘビスコの射程が伸ばせない。
聖職者……贖いが無いのはやはり苦しい。他に啓蒙(信仰の回復速度アップ)研究不可。
学問所……上述の攻囲技術のほか、狭間と砲台を研究不可。
内政テク……金の掘削が研究不可。長持ちに加えて金の採集速度が上がっては強すぎるからだろうか。
海軍……基本艦種は全てアップグレード可能。カーヴェル船体・乾ドックなし、サイフォン・焼夷兵器もなし。詳細は割愛するが、帝王序盤までは十分戦えるスペック。長年、帝王終盤での長射程砲艦を持たなかったが投石ガレオン船を使用可能になった。

戦績・対策

キャンペーンシナリオ等

マヤの単発キャンペーンであるドス・ピラス(648)で使用する。他に、アステカのモンテスマで敵味方双方で登場するほか、「勝者と敗者」DLCからドレーク(1572)でカリブ海の原住民として登場。

参考動画

以上です。ご意見・ご感想はツイッターまで

歴史のうんちく

マヤ文明とは、メキシコの南東部、グアテマラベリーズなどいわゆるマヤ地域で栄えた文明であり、高度に発達したマヤ文字でも知られる。

マヤ文明は大まかにいってオルメカの巨石文明等が有名な、主に紀元前の先古典期。3世紀頃~ティカル、カラクムルなどの大都市国家が互いに覇を競いピラミッド様の建造物を盛んに築いた古典期。そして10世紀以降~北部に中心が移ってチチェン・イッツァ、12世紀ごろ以降はマヤパンといった都市が繁栄した後古典期に分けられる。AOE2のランダムマップで登場するセノーテとはこのマヤ北部地域に特有の、地下水が溜まった淡水の泉のこと。その後16世紀になってスペイン人らが到達した時には、大勢力は衰退して群小勢力が割拠する状態になっていたという。

ドス・ピラスはこのうち古典期に、ティカルカラクムルといった大国のはざまで興亡した小都市国家の一つである。
ゲームのシナリオは、ティカルの王が翡翠やカカオの交易拠点としてドス・ピラスの地を開発して末子バラフ・チャン・カウィールに与えたが、彼はその境遇に不満を持ちティカル本土を継いだ長兄に対し反旗を翻す……という筋立て。その後、プレイヤーはティカルに帰順するか、カラクムルに属してあくまでティカルを滅ぼすかを選択可能。
史実では648年までに、バラフが後者を選んだらしい。一旦はドス・ピラスの地を喪ったもののカラクムルの反攻に乗じて679年、ついに長兄であるティカル王、ヌーン・ウホル・チャークを打倒した。曲沃の桓叔みたいな話は世界中どこにでもあるものだ。後継者らは4代目まで、100年近く近隣に威を振るったが、761年ころに恐らく属国の反乱によって滅びたとされている。
なおドス・ピラスは遺跡を発見した近代による命名で、スペイン語で「2つの泉」を意味する。1953~54年に地元住民によって発見され、1989年以降に大規模な発掘が行われた。上述のような興亡の経緯は、石碑等から明らかになったという。

マヤ地域にスペイン人が来訪するのは1517年以降になってからだが、コルドバらを嚆矢としてコンキスタドールらが次々に訪れ、16世紀なかばまでにマヤ文明の北部と南部はスペインの支配下に入った。内陸部は密林によって征服が遅れたが、最後のマヤの王国であったタヤサルが滅亡した1697年をもってマヤ文明は完全に滅びたとされる。

エル・ドラドの伝説

ユニークテクノロジーに名付いているエルドラド(黄金郷)はもともと南米大陸の伝説。エル・ドラードとはスペイン語で「金箔をかぶせた」、または「黄金の人」を意味する。アンデス地方のムイスカ文化では黄金の採掘と装飾技術が発達しており、首長が全身に金粉を塗り儀式を行う風習が存在した。この伝説に尾ひれがついてアマゾンの奥地に黄金郷が存在する……という噂がコンキスタドールたちの間に広まった、という経緯。ユカタン半島のマヤ文明とはあまり関係がなく、むしろインカ帝国の話である。

いいなと思ったら応援しよう!